むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • メンタルをサプリで鍛える

    診療が終わってクリニックの駐車場に出たら満月がかけ始めており今日の月食は雲一つない快晴で観察できました。ところで人の心と月の満ち欠けはおそらく関係するようです。出産や株価の上下も月の満ち欠けに関連すると聞いたことがあります。それにしても今日は仕事帰りの渋滞のひどいこと。コロナ前の忘年会シーズンを思い出します。私たちのバイオリズムが月の引力などに左右されてみんな一斉に行動するのだと思いますが、不思議なものです。

    わたしたちのメンタルは自分の考え方や親のしつけの結果だと思っているかもしれませんが、クリニックを受診される方を見ているとそれに関係しないところがとても多いことに気付きます。どんなに前向きで明るい性格の人でも仕事でミスしたり思わぬ借金を抱えてしまうと落ち込みます。また、同じストレスでもびくともしない人とすぐにメンタルやられてしまう人がいます。その違いはおそらく気分を安定させるセロトニンという物質の量によるところが大きいと思いまます。セロトニンはストレスで減りますが、材料となるタンパク質やビタミンの不足でも減ってきます。抗うつ薬はそのセロトニンを増やす働きがありますが、おおもとのたんぱく質をきちんと取らないと効きません。

    当院では分子栄養学に基づきセロトニンを食事やビタミン剤で増やすアドバイスをしています。きちんとできれば抗うつ薬を減らしたり止めることもできます。気分が沈んでいると自然と食欲も落ちて、ますますセロトニンの材料が不足します。おすすめは卵です。プロテインもいいでしょう。あとはビタミンB、ナイアシン、亜鉛などが必要です。今、この辺りをわかりやすく解説した本を読んでいます。興味あればご一読ください。>「心療内科に行く前に食事を変えなさい-姫野-友美 著」