むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • 花粉症のシーズン入り

    このところ急に花粉症が増えています。暖かく晴れているので相当花粉が飛び始めたのでしょう。花粉症ものどがイガイガして咳が出ることもあるので、風邪か花粉症かわからないときがあります。当院でも喉を注意深く観察したり、場合によっては採血して炎症の反応をたしかめて風邪なのかどうかを判断します。ときに、花粉症の検査(スギやヒノキその他)まで詳しく知りたいと言われることがあります。保険外で調べれば、1万円くらいかかります。保険内で調べるには、非特異的IgEという検査を一度測定して、もしそれが高値だったら再度採血してスギ、ヒノキと言った個別の抗体を測定することができます。保険の決まりなので、いきなりスギやヒノキを調べることができません。月に1回しか来院されないなら、結果が出るのに2ヶ月かかり、花粉シーズンも終わってしまいます。また、どの花粉が悪さしているかを知ったところで治療にはたいした差はありません。

    食物アレルギーも検査があります。エビ、カニ、牛乳、卵、小麦、キウイなど様々な食材がアレルギーを起こします。詳しく検査すると、米も小麦も卵もなんでも反応している場合があります。しかし、検査で反応が見られても、絶対食べたらいけないわけではありません。最近は、専門医の指導のもとに少しずつ食べて体をならす治療法があります。素人判断でチャレンジするのは危険ですが、困っている場合、食物アレルギー専門外来を探してみましょう。

    以前も書きましたが、花粉症はビタミンDを多めに取ることでかなり改善します。いったん症状が落ち着いたら、あとはその状態をキープするのに必要最小限のビタミンDをとっておけば結構です。私の場合、毎日1万から2万単位を2週間ほど飲んですっかり調子良くなったので、あとは5000単位から1万単位を週に1回か2回です。できるだけ少ない量でいい状態を維持するようにやってみましょう。