むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 時間が足りない・・・

    毎日本当にあわただしく、時間が足りない・・・。

    今日はクリニック周辺の病院と老人ホームに挨拶回り。その後、リネン関連の会社と面談。それが終わるとすぐにレセコンの会社と打ち合わせ。うちに帰るとメールでファックス複合機の見積もりが届いていた。それにしても最近の複合機というのは機能満載で凄すぎる。ファックスやコピーができるだけでなく、スキャンして画像サーバーに保存したり、メールで送ったり、自宅にいながらクリニックの複合機に印刷(出力)できたり。また、スキャンしたデータをiPADに飛ばしてデータを持ち出したりと、考えられることは何でもできる。また、お金を出せば、自動製本する機能まである。

    しかし考えてみよう。自宅にあるオーブンレンジ、冷凍食品やご飯を温める以外に何に使う?機能を見ると、スチームで餃子を蒸したり、イーストを発酵させたり、パンを焼いたりできる。あらかじめプログラムされたボタン一発でカレーができたりおでんができたりする。しかし、プログラムで使ったことのあるのは1番だけ、すなわち「牛乳・熱燗」の自動モードだけ!それ以外、全く使ったことがない。

    複合機だって、あんなに機能が満載でファックスとプリンタと、スキャナとしての働きは簡単だから使うとして、それ以外のあれやこれやペーパーレスでエコだとか、いろいろ書いてあるけど使うのだろうか?こんな機械も高スペックだから値段も相当高い。本当に悩ましい。そんなことを考えていたら、昨日から取り組んでいる診療報酬の勉強が一向に進んでいないことに気がついた。ああ時間がない・・・。

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    お隣の薬局は無事に保健所の検査も終わり、引っ越し搬入をやっていました。

  • レセコン

    レセコンとはレセプトコンピュータの略だと思うが、病院用のレジのような機械のことだ。病院での診療行為には公定価格が事細かに決められているので、自分勝手に値段をつけることはできない。

    しかし、その仕組みは飲み屋さんの値段のように患者さんにとってみれば「言い値」のようにみえる。そこで、最近は病院での支払い時には明細書を発行するようになっており、不明瞭会計ではないことを示している。それにしても、値段のつけ方が難しく、難儀している。そもそもレセコンはどんな病院にも対応できるマルチなレジだ。例えば僕が飲食店だったとして、「はい、いらっしゃい、お久しぶり」と言えば、「再診料」おしぼりと水までは再診料に含まれる。あまりに間隔を開けて半年ぶりくらいに店に行ったら「おひさしぶり。だいぶ見なかったけど、元気?」という話になる。これは「初診料」扱いとなる。「ラーメンに卵をトッピング、餃子一つ」と言えば、ラーメンの価格に卵の「加算」それに餃子をつけるときは単品の価格でなくてセット価格にしたらお得になる。診療報酬にも同じような組み合わせで安くなる仕組みが満載で、単品価格だけを勉強しても、実際の価格とはならない。しかも、国が決めている価格なので、それに従わないと後になってお金を取り過ぎた分の返済を求められたりするのだ。

    そこで、ラーメン屋ならラーメン屋なりのセット価格があるように、自分のクリニックでできる医療サービスにもそのクリニックなりの組み合わせによるセット価格のようなものがある。それは、病院によってどんなレベルのサービスをするかで値段が違ってくる。心エコー(心臓の超音波検査)にもMモードとBモード、ドップラーエコーなど種類があるが、それぞれ値段が違う。ラーメンにも味噌、塩、つけ麺など色々あるのと同じだ。これをレジで打ち間違うといけないので、レセコン(レジ)を自分のクリニック仕様にカスタマイズする事、職員の教育をしてうち間違わないようにする事など、いろんな準備が必要となる。

    自分の診療の点数を調べ上げたら、電子カルテのメーカーなどにカスタマイズを頼まないといけないので、夜遅くまで電話帳みたいに分厚い診療報酬の本を何冊もテーブルに広げて勉強している。

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  • ランニングの効用

    クリニックのオープンが近づいてくると、することが一気に増えてくる。今は建物の完成が間近で、引渡しが終わったらすぐにレントゲン装置の搬入、電子カルテやレセコンの搬入、警備会社のカメラなどの設置、家具類の搬入、電話工事、などなど。それと同時進行で保健所や厚生局、医師会などへ開設の手続きがあるので、書類の準備。

    今日は電子カルテとレセコンの会社と打ち合わせ。自分の診療内容をよく理解してもらわないと、きちんとカスタマイズできないので、自分でカスタマイズできる部分は良しとして、それ以外のところは専門のプログラマーの方に依頼する。採用薬のリスト作り、検査セット作り、診療報酬の加算の設定などきちんと準備しておかないと大変なことになる。

    さらにまだ決まっていないリネン類(ベッドシーツや枕カバーなど)のクリーニング会社との打ち合わせや火災保険会社との打ち合わせなど、するべきことは山積みだ。普段はあまりメモなど取らずに仕事をする方なのだが、今ばかりはどうしてもメモしておかないと頭が飽和状態だ。ToDoリストなんて、日頃あまり作らないが、今の状態ではきちんと書き留めておかないと、交渉ごとが多すぎて覚えきれない。

    こういう時、頭が疲れ切っているのに体はなまっている。日中はむちゃくちゃ暑かったが、日が暮れてもまだ気温が高い。そういう中、汗をダラダラ流しながらランニングすると、昼間の疲れが一気に飛んでいく。熱中症に気をつけながら水分を十分取って8キロほど走ったら、体も頭もリフレッシュした。

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  • くまもと森都総合病院年報の原稿

    くまもと森都総合病院に週1回通って漢方外来を担当しています。そこで、毎年恒例の年報を書いてくれと言われて原稿を書きました。せっかく書いたのですが、よく見たらH28年3月までの内容を書くようにと指示があり、熊本地震は4月の出来事なので、残念ながら内容がそぐわなかったのでボツにして、こちらにそのまま載せようと思います。以下、ボツ原稿です。

    <<<漢方内科>>>

    今年は熊本地震の影響で、心身ともに体調を壊して来院される患者さんがかなり多く見られています。地震の直後に多かったのはめまい、ふらつきです。私の外来では、苓桂朮甘湯(リョウケイジュツカントウ)という処方を多用しました。また、地震後の不眠も多く、余震がまだ多かった頃は睡眠薬や安定剤を飲んで寝るのは怖いという患者さんも漢方で眠れるなら是非欲しいと言って大勢受診されました。使った処方は柴胡桂枝乾姜湯(サイコケイシカンキョウトウ)や酸棗仁湯(サンソウニントウ)ですが、どちらも大変よく効きました。実は、東北の大震災でいろんな漢方治療が使われて、効果が認められたのは論文化されているため、今回熊本で地震があった際にもすぐに東北での経験をもとに、こんな時にはこんな処方がいい、という情報が回ってきました。最初はその情報に基づいて使ったのですが、東北の大震災は3月の東北で、今回は4月の熊本。季節はかなり違うのです。東北ではまだ寒い時期ですが、熊本はやや暑い。この違いを考慮しないと漢方はきちんと効きません。そこで、最終的には上記の苓桂朮甘湯や酸棗仁湯を多用した次第です。最近は、震災時に一生懸命頑張ってなんとかやってきた人たちが、疲れがどっと出たと言って来院されるケースが多くなっています。こういう時は補中益気湯(ホチュウエッキトウ)や加味帰脾湯(カミキヒトウ)を使います。皆さんも是非参考にされてください。

    当漢方外来は熊本大学医学部の学生の臨床実習を兼ねていますので、患者さんの診察に学生さんたちが立ち会います。患者さんにはいつも協力いただいて、感謝しています。

     

  • キャラを演じるということ

    キャラというのはキャラクターという意味ですが、最近はお笑い芸人さん達がなりきりキャラの演技をする番組がはやっています。どこにでもいそうな、それでいてかなり極端なキャラの人を面白おかしく演じる姿は、見ている人を病みつきにします。こんな人いるよねーという気持ちと、いたらウザいよねーという気持ちが湧いてきます。

    私たち医療人も、不思議とその職業の人物をなりきりキャラで演じている人がたくさんいます。自分は医者だとか、看護師だとか、そんな感じで職業を演じる。これは、卒後まだ若くて一人前でない時に、虚勢を張って一人前のふりをする時に役立つ。自分の上司の仕事っぷりを真似したりすることでベテラン風のキャラを演じると、実力以上の仕事ができることもある。そういう背景があるような気がする。

    僕は、そういう職業キャラを演じることを極力避けて、素の自分で勝負したいと以前から心がけてきた。職業とは関係ない自分そのものがここにいて、患者さんやその家族と話をする、そんな診察室にしたいと思っている。キャラを演じないことは、患者さんと自分の間にバリアを作らないということ。患者さんとの関係が近くなるのだ。

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    写真はクリニックの待合ロビーの内装工事をしている風景です。