むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 台風で頭痛は五苓散

    台風がまた近づいてきているので、風が強くなってきました。気圧の変化で頭痛が起こる体質の方は2週連続で大変だと思います。五苓散の出番です。それにしても蒸し暑く、夜になっても全然涼しくありません。体調管理が難しい季節です。最近多いなと思うのは喘息患者さんです。発作の時期はもう少し涼しくなってからが多いのですが、このところ、コロナの後遺症なのか喘息なのかわからないようなケースがちょくちょくあります。原因はともかく、喘息は吸入ステロイドが基本です。吸入薬には1日1回タイプと2回タイプがありますので、薬局で説明されたとおりにきちんと使うことが大切です。

    最近は毎日10名近いコロナ後遺症(罹患後症状)の方が来院されます。皆それぞれ違った症状なので、治療もみんな違うのですが、これだけ症例があれば、私の経験値もだいぶ高まってきました。そんな中、明日は宮崎で漢方クリニックをされている川越先生がコロナ罹患後症状の治療についてのWEB勉強会を開催されるとのことで、私も参加します。楽しみにしています。漢方的な病態把握を弁証と呼びますが、まずは患者さんの弁証をきちんとすることで、自然と治療方針が決まってきます。そのあたりを漢方専門医が集まってみんなで侃々諤々(かんかんがくがく)するのはたのしいです。

    夜にゴンの散歩をしていたら、東の空に大きな大きな月がのぼってきました。17夜くらいでしょうか、右が少し欠けているのですが、ほぼ満月で深いオレンジ色をしていました。わー大きな月だーと思ってみてたら、その月の前にコウモリが飛んでいました。なんだかハロウインの漫画を見ているようでした。そういえば、先日日が暮れたあと歩いて帰宅していたら、山ノ内小学校の近くの田んぼでびっくりするほどたくさんのコウモリが飛んでいました。多分知らない人は鳥だと思うでしょうが、飛び方が全然違います。黒いアゲハチョウが速いスピードでジグザグに空を飛んでいるように見えたら、それはコウモリです。

    ウリシクタン(下通り)のビビン冷麺

  • コロナの漢方治療の勉強会でした

    久しぶりにエアコンを付けずに朝までぐっすり眠れました。涼しいと思いましたが、室内は28Cです。今まで暑すぎたせいで体感が麻痺しています。ところで、私が毎日飲んでいる大量のビタミンはiHerbで買っていますが、そろそろ切れそうなビタミンを注文しようとサイトを開いてみてびっくり、めちゃくちゃ値上がりしています。1.5倍くらい上がっている印象です。円安だからアメリカ製のビタミンを飲んでいる私はその分負担しないといけないのは仕方ありませんが、上がりすぎです。アマゾンを調べたら、なんとiHerbより安いです!ただ、アマゾンの商品はたまに送料が高いものもあり、うかつにポチらず送料までしっかり見てから購入しましょう。私が欲しかったビタミンは全部アマゾンのほうが安く手に入りました。

    さて、金曜日は診療が終わって急いで帰宅し、夕方7時半から漢方の勉強会でした。鹿児島の桜岳塾という勉強会をたまたまフェイスブックで見かけたので、演者の先生に参加希望を伝えたところ、招待してくれました。テーマはCOVID-19の治療と後遺症の治療についてです。まさに私が日々苦労しているテーマだったので大変勉強になりました。決まった治療法もなく、治療経験もまだ1−2年なので何がベストかは誰にもわかりません。漢方の専門家が試行錯誤した結果を持ち寄ってみんなで学ぶ会でした。素晴らしいです。WEB講演の発達のおかげで、みんな自宅にいながらにして福岡、熊本、鹿児島、宮崎各地の漢方専門医が50名以上集まり2時間半にもわたる勉強です。一つ、間違いなく言えることは、コロナにかかった時、カロナールなどの解熱剤だけで様子を見るより漢方を飲んだほうが絶対治りが早い。そして、解熱剤を使いすぎるとかえって病態は長引き、後遺症も出やすい可能性があるということ。

    会が終わって雑談タイム。集まった先生たちの印象ではコロナワクチンを打ち始めて確実に帯状疱疹患者が増えたということ。やはりワクチンを打つと免疫が修飾されるので、コロナ以外に対する免疫能が落ちるのだろうと言う話でした。そして、帯状疱疹は今まで一度かかったら2度はかからないと言われていましたが、最近は何度もかかる症例があるとのこと。その理由は、抗ヘルペス剤の使用で、免疫ができる前に治療してしまうから、という話です。そうなると、きちんと帯状疱疹ワクチンを打つ以外ないと思います。当院では帯状疱疹ワクチンを常時用意しています。ご希望の場合、ご予約をお願いします。

  • 夏の思ひ出

    明日は山の日で祝日です。お盆の連休入りという方も多いと思います。最近は祝日は月曜に来ることが多く、平日に祝日があるのは昔の天皇誕生日など由緒正しい日で移動するのがふさわしくないものばかり。では山の日は平日にあるからよほどの由来があるのかと思って調べたら、なんの由来もないそうです。8月に祝日がないからお盆あたりにくっつけようと考えたけど、8月12日だと日航ジャンボ機墜落事故の日だから一日ずらしたというのが8月11日に決まった歴史らしいです。なんとも歴史の浅い祝日。日航機墜落事故の日を覚えていますか?もう30年くらいたったと思います。あの日私は大学生で夏休みにヨーロッパ旅行をしている最中で、フランスのボルドーでランチにステーキとワインを楽しんでいたら店のTVでみました。当時はインターネットもない時代だったので、わけのわからないフランス語のニュースでなんとなく事実を知ったのを覚えています。

    大学生の頃、ヨーロッパをユレイル・ユース・パスという鉄道乗り放題のパスを親に買ってもらってあとは国際列車の時刻表を隅々まで見て今日はドイツ、明日はオランダ、明後日はフランス、その後イタリアと自由気ままな鉄道の旅をしました。楽しかったです。同じような旅行を何度かしました。私の父が旅行好きでそういう旅を教えてくれました。その後、学生時代アメリカではグレイハウンドという長距離バスに乗ってカリフォルニア、アリゾナ、ニューメキシコなど西海岸から南の方をウロウロ旅行しました。こちらはヨーロッパに比べれば治安も悪く緊張が耐えませんが英語が通じるのでヨーロッパより気安い旅行です。グランドキャニオンにバスで行った時、トイレ休憩があって集合時間を聞いていたのに危うく乗り損ないそうになったことがあります。なぜなら、バスで移動中に時差のラインを超えていたため、現地時間が私の時計より1時間進んでいたためです。バス旅行の途中で時差があるなんて、さすがアメリカです。

    そんなこんなでお盆の思い出といえば、学生時代の夏休みに世界中を旅行したことです。今は開業したので福岡に行くのがやっと。東京までもめったにいけなくなりました。コロナが落ち着いたら海外旅行に行きたいですねー。

     

    カリフォルニア州Yosemite国立公園2009年

    (背景の岩山はMacの基本画面の背景になった山です)

  • 売上と体調管理

    久しぶりに福岡まで行ってきました。たぶん去年の秋頃行って以来です。新幹線はがら空きで、到着したらすぐタクシーで会場へ。会場も何百人も入りそうな広い部屋に20名ほどしかおらず、厳重に感染対策がされていました。夜7時半までみっちり勉強しました。せっかくなので、会場近くで長浜ラーメンを食べ、コンビニでビールなどを買って帰り、部屋飲みです。何も観光らしきことはしていませんが、ほんとに久しぶりに新幹線やタクシーを利用したので、旅行した気分は味わえました。そして、朝、いつものように5時に起きて近所を散歩しようと思っていたのですが、アラームを止めて寝てしまい、目が冷めたのが朝7時。帰りの新幹線を8時でとっていたので、大慌てでチェックアウトして博多駅に直行。キオスクで買ったサンドイッチとコーヒーを車内で食べているうちに熊本までつきました。つかの間の小旅行でした。

    タクシーの運転手さんから聞いたのですが、昔は事務所には各運転手さんたちの売上ランキングなどが張り出され、上位の人は褒められ、下の方の人はもっと頑張れと言われていたそうですが、このところそのランキングの張り出しが中止となったそうです。理由は売上は個人情報だから、とのこと。堅苦しい世の中になりました。しかし、売上の悪い従業員にもっと頑張れと発破をかけて働かせた結果、事故でも起こされたら会社の責任になるそうです。こんな世の中で会社はどうやって売上を上げたらいいのでしょうか?

    タクシーにはGPSがついているので事務所では各タクシーがどこを走っているか把握しています。私は犬の散歩をするとき近所の公園の周りを歩くのですが、よくタクシーが停まって休憩しています。同じ理由ですが、休憩しているタクシー従業員にサボるなとは言えないそうです。安全運転のために各人の体調が優先されるからだそうです。あともう一つ考えられるのは、ガソリン価格も上がっているので無駄に流すより無線で呼ばれてから移動したほうが効率がいいのだろうと思われます。知らぬ間にタクシー業界は変化しているようです。

     

  • フレイル(加齢による心身能力の低下)

    数年前から医学会で流行の言葉があります。フレイルという言葉です。歳をとって運動機能や認知機能が低下した状態を言います。熊本地震の際は避難所で身動きが取れない環境で運動不足によるフレイルが問題となりました。そして昨今ではコロナ禍で引きこもり生活がフレイルの問題を大きくしています。これまでデイサービスや通所リハビリあるいは自主的にカーブスなどに通ったり近所のラジオ体操に参加していたようなお年寄りが、すっかり運動をやめて家に引きこもってしまった結果、フレイルが増えているということです。

    フレイルの問題は筋力低下で転倒しやくすなり、家の中でつまづいて骨折した、などよく聞きます。認知症が進んだという症例も多々あります。コロナには罹らなくてもフレイルで一気に身体能力が落ちてしまっては老後にしたいと思っていた夢も実現不可能となり、残念な結果になります。家にいてもできる限りスクワットなどの筋トレをすることをお勧めします。また、筋肉の元はタンパク質です。肉、魚、卵などを意識してたくさん食べないと筋肉量が低下します。コレステロールが上がらないようにと、食事制限するのはあまりお勧めできません。ただでさえ栄養不足なのに食事制限なんて、寿命を縮めているようなものです。

    土曜日はこのフレイルの勉強会に参加しました。漢方の人参養栄湯がフレイルに有効だというデータはたくさんあるのですが、日本全国の指折りの学者さんたちがなぜこの漢方が効くのか動物実験などを通して作用機序を解明した発表会でした。私が大学研究していた頃と比べ、ずいぶん漢方の科学は進んでいるのに驚かされました。科学的根拠があるのは頼もしいことです。しかし、私のような臨床家にとってはネズミの実験はどうでも良く、いかに患者さんを治すかの方が興味あります。

    今朝虹が出ました。クリニックのベランダにて