むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • 24日(土)は通常通りです

    今週末は3連休の方も多いと思いますが、12月24日(土)は通常通りの診療を行います。土曜日ですので、12時30分までです。

    最近はインフルエンザより胃腸炎のほうが多いみたいです。感染性胃腸炎は嘔吐下痢の症状が特徴的で、微熱が出る場合もあります。とてもひどい下痢や嘔吐で動けなくなることもありますが、逆にちょっとムカムカするけど下痢も嘔吐もない、という場合もあります。そのように軽い症状の時は、自分が感染性胃腸炎と気づかずに、あれ、どうしたのかな、ちょっとお腹の調子が悪いかも、というくらいで3日くらいすると治ってしまう場合もしばしばです。それでも感染力が強く、人にうつしてしまうことがありますから手洗いなどは注意しましょう。以前もブログに書きましたが、ノロウイルスはハイターなどの塩素系漂白剤で消毒できます。薄めた漂白剤をタオルや雑巾に染み込ませて絞ったものを拭き掃除に使うとよいでしょう。

    患者さんに時々あるのが薬を飲むために無理してご飯を食べました、ということですが、胃腸炎の際はなかなか食事も受け付けません。そういう時に無理に食事をする必要はありません。薬は吐き気止めなどをまず飲んで、時間差で残りの処方を飲んだらいいと思います。それより、脱水に注意して、食事が入らない分水分だけは補給してください。下痢で水分がかなり失われますので、その分を補給する必要があります。一気に飲むと吐いてしまうこともありますので、あまり冷やしていないものをチビチビ飲みましょう。オススメは脱水治療用のOS-1と云うポカリスエットのような飲み物です。たいていの薬局に売ってあります。

    当院では感染性胃腸炎の患者さんのほとんどに漢方を処方しています。これまでの経験上、漢方薬がすごくよく効くので、一応3日分は処方しますが、1日分で落ち着くことが多いです。ただ、何種類かの処方を患者さんごとに使い分けますので、これと決まった処方があるわけではありません。子供さんなど漢方の粉薬が飲めないという場合がありますが、この胃腸炎用の漢方はカプセルや錠剤がありますので、もし粉薬が苦手でも心配いりません。

    新聞によると、水前寺公園の水は震災後一時期かれたようになっていましたが、今では震災前より水位が上がったばかりでなく、透明度も上がったそうです。確かにここの水は驚くほど透き通っていました。

  • インフルエンザ判定キット

    熊本市内ではまだインフルエンザは流行というほどではないようです。38度以上の高熱で来院される患者さんには一応インフルエンザのチェックをしていますが、当院ではまだ数人しか陽性に出ていません。そのインフルエンザの判定には、みなさんご存知と思いますが、綿棒のようなものを鼻の奥まで入れてサンプルを採取します。これが結構痛くてつらいものです。患者さんの中には「この検査がトラウマです」と言われる方もおられます。当クリニックでは、この冬大塚製薬のインフルエンザ判定キットを採用しました。多数のサンプルを使い比べた結果、判定が早い、感度が良いと言った基本性能に加えて、付属している綿棒が圧倒的に細くてしなやかで患者さんの侵襲(痛み)が少ないのです。今日来院された患者さんは、この検査は痛いから嫌だったけど、今日の検査は思ったほど辛くなかったわ、と言っていただきました。これこそ私どもが聞きたかった言葉です。正しく診断することは当然ですが、その検査も少しでも楽にしてあげたい、いつもそう思っています。そして、大塚製薬が検査キットだけでなく、そういった侵襲の少ない綿棒の開発にも力を入れたこと自体を評価しました。

    上記の通り今の所インフルエンザはさほどいませんが、風邪で来院される患者さんはたくさんいます。中でも気になるのが、タバコの匂いがする患者さんです。やはりタバコを吸うことは大気汚染のひどいところに住んでいるのと同じで気道を痛めています。そういうところから風邪のウイルスは侵入しやすいのでしょう。清肺湯という漢方があります。読んで字のごとく肺をきれいにしてくれます。慢性気管支炎で痰がきれない人に向いています。飲んでいるうちに咳や痰が少なくなります。一方、気道がカラカラに乾燥していて痰が硬く出にくい人もいます。この場合は乾咳が出ます。そういう場合は麦門冬湯や滋隂降火湯が効きます。気道が潤い、イガイガした感じが和らぎます。このように、風邪の予防には気道をきちんとメンテナンスすることが大切です。でも一番は禁煙でしょうね。

     

  • 紫外線は眼に悪い

    車海老のアヒージョを作った話を昨日書きました。食べ終わったスキレットの中にはエビとニンニクの香りがついたオリーブオイルがたっぷり残っています。パンにつけてもいいのですが、うちにパンがなかったので、日曜のランチにパスタを茹でて、このオイルを絡めてみました。彩りにパプリカと小松菜を入れてパルメザンチーズをかけて出来上がりです。うーん、美味しかったです。

    今週の日曜もいい天気だったので、江津湖周辺を11kmランニングしました。冬とはいえ、紫外線が強いので、ランニング用のサングラスをしました。紫外線は日焼けの原因として知られていますが、目にも悪いのです。目のレンズに当たると白内障を起こします。白内障とはレンズが濁ってしまう病気で、一種の老化現象です。お年寄りが目が見えなくなってレンズを入れ替える手術をしたらものすごくよく見えるようになった、という話をよく聞きますが、これが白内障です。白内障の原因の一つが紫外線であるとわかっていますから、これは予防可能です。紫外線をカットするきちんとした規格のレンズを使ったメガネやサングラスを使うべきです。それから、レンズの明るさはあまり暗くないように。暗いレンズをかけると目の瞳孔が開いてしまいますから、かえって紫外線が目に入ってくる可能性があります。明るめのレンズだと、その心配はありません。紫外線カットレンズでほとんど色が入っていないものはわずかに黄色味をおびています。これが一番オススメです。通常のメガネですと、メガネ屋さんでHOYAなどの紫外線カットのメガネを探すと、すぐに見つかると思います。スポーツ用サングラスも表示を見て探せばきちんとしたものがたくさんありますよ。

  • 薬の作用・副作用

    薬は薬であるからには作用があり、副作用があります。これは物理でいう作用・反作用と同じです。ものを押す力があれば、それを押し返す力がある。世の中すべてそういう原理です。

    ところが、漢方薬は食品に近いため副作用が少ないです。桂枝(シナモン)、生姜(しょうが)、大棗(なつめ)、葛根(クズ)、山薬(やまいも)、陳皮(みかんの皮)、枳実(ダイダイ)などが材料になります。どれも台所にあったり、スーパーなどで手に入る食材の一種です。これらを組み合わせることで一定の薬効を発揮するのです。それには、組み合わせ方とその配合比率が重要で、2000年の歴史の中で人類が見出した知恵です。

    しかし漢方薬にも上に挙げたようなほとんど食品で害のないものから、トリカブトのように間違うと命を奪いかねない毒薬を薬にしたものまでいろいろあります。それらを上薬(害のないもの)から中薬、下薬(作用は強いが害があるもの)と分類したのが2000年ほど前に出版された神農本草経という本です。私たちはその知識を生かして漢方を処方しているのです。その本がすでに2000年前に完成していた事実を考えると、そのまた2000年くらい前からの経験の積み重ねの集大成であると考えられるので、中国4000年の歴史、というわけです。

    それを考えると、新薬は下薬中の下薬です。どれも作用は強いが副作用も大きい。それを知りながら使わないといけないと思います。例えば自分が血圧の薬、糖尿の薬、むくみを取る薬などいろいろ処方していて、患者さんがあるとき調子悪いと言ったとき、さらにその症状(例えばムカムカするという症状)に対してそれを抑える薬を追加する(例えば吐き気止めを出すとか)のは最後の手段であるべきで、今自分が処方している薬のせいで何か有害事象が起こっていないかと考えるべきだと思うのです。でも、薬を減らすのは増やすのよりはるかに難しいことです。

     

     

  • 寒さと高血圧

    冬は血圧が上がりやすい季節です。今日みたいに寒くなってくると、血圧上昇に注意が必要です。寒くなると血管は体温を奪われないように縮んでしまいます。その結果、血管抵抗が上がるため血圧が上がるのです。もう一つは、塩辛い食べものは体を温めますから、寒い日はどうしても塩分を取りすぎる傾向にあります。そうすると、塩分の影響で血圧が上がります。

    何れにしても、これからの寒い季節は高血圧が悪化しやすいので注意が必要です。一番大事なのは、朝の血圧です。たいていの場合、朝食後に血圧の薬を飲みますから、朝の薬を飲む直前が一番血圧の薬が切れている時間帯で、血圧も上がりやすくなります。また、寝ている状態から体が起きて活動を始めるために自律神経の副交感神経から交感神経に入れ替わる時間帯が早朝ですので、その時間帯が血圧も上がりやすいと言われています。したがって、家庭血圧を測る場合は、朝起きてからトイレを済ませたくらいのタイミングで測るのをお勧めします。朝の薬を飲んでからしばらくすると血圧も下がってきます。運動後や入浴後は血管が拡張しており、血圧が下がります。

    もう一つ注意が必要なのはトイレやお風呂です。リビングやキッチンは暖房をして快適にしていても、トイレやお風呂や脱衣所が寒いとそこで血圧が急上昇することがあります。脳卒中はそういう場所で起こりやすいので家の中の温度差には気をつけましょう。

    当クリニックでは、待合ロビーのトイレが寒くならないようにトイレ用の小さな遠赤外線ヒーターを入れています。最近のこの手の機械は優れていて、人の出入りがあるときは設定した温度まで加熱し、人の出入りのなくなった夜間などは自然と設定温度より下がる仕組みになっています。でも、朝一番に出勤してから待合トイレの温度を見てみると暖かいので、よくできているなーと感心します。

    クリニック前のオタフクナンテンが綺麗に紅葉しました。南天は「難を転じる」という意味で縁起物らしいです。当院の設計を担当したGATさんが、クリスマスの頃に真っ赤に紅葉すると、外壁の白とコントラストで紅白になって縁起がいいですよと言われ、すごくたくさんのナンテンを植えてもらったのですが、真夏の炎天下に植栽して、よく枯れずにここまできました。そういう意味でも縁起物です。