むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 貧血あれこれ

    新年度が始まり、入社式や入学式の季節です。このような式で緊張して立っていると倒れてしまう人がいます。いわゆる、貧血で倒れたと言いますが、貧血という言葉は正確ではありません。

    我々医療関係者が貧血というと血液検査でヘモグロビン(血色素)が少ないことを意味します。血が薄いということです。鉄が足りない鉄欠乏性貧血が多いのですが、白血病や再生不良性貧血など難しい貧血もあるし、がんの治療で抗がん剤などで貧血になる場合もあります。

    一方、入学式などで倒れるのは脳貧血です。頭に流れる血が少なくなった結果目の前が真っ暗になって倒れてしまうものです。しばらく横になっていればよくなります。起立性低血圧(立ちくらみ)も似たような病態ですが、立ちくらみはゆっくり立ち上がれば防ぐことができます。式典で倒れてしまう場合は起立性低血圧ではなく、神経調節障害といいます。長く立った姿勢を保つことで足の方に血液が集まって頭の血液が減ってしまうものです。血管の太さを調整している自律神経の調節が問題となるものです。

    トイレで用を足したあとすぐに目の前が真っ暗になって倒れる人もいます。迷走神経反射といいます。このようにいろんなメカニズムで目の前が真っ暗になり倒れる疾患があるのですが、どの診療科にかかっていいかわかりにくいと思います。実は、これはそれぞれ血液内科、神経内科、循環器内科にオーバーラップしていますので、まずはそれらのどこかにかかれば良いと思います。

  • 暖かかったり寒かったり

    昨日はすごく暖かい一日で、往診の際には車の冷房を入れました。熊本市内はまだ桜は開花していませんが、この陽気なら開花も近いと思っていました。

    うって変わって今日は朝から雨で一気に寒さが戻ってきました。昨日冷房を入れたのが嘘だったかのように、暖房を入れて往診に行きます。ここまで寒暖の差が大きいと、体調を崩しやすいと思います。気温に順応しようとしても限界があります。ここは、洋服を適切に選んでしっかり対策したいものです。ファッション性を重視すると今の季節はどうしても薄手のセーターなどになり、冬物のコートなどは季節外れで着にくいものです。雪だるまのようにモコモコに洋服を着るのは恥ずかしいと思います。そんな時に役立つのは、機能性インナーでしょう、着膨れせずに体を温めることができます。

    私は機能性インナーが苦手で、夏も冬も使いません。体温調整はスポーツ用品店にあるような防寒具を使います。先日も書きましたが、そのまま雨の日にはレインコートがわりになるし、脱いでも軽いので持ち歩きに邪魔になりません。

    最近は風邪の患者さんが本当に多いです。微熱でも検査をしてみるとインフルエンザだったりします。嘔吐下痢(感染性胃腸炎)もまた増えてきています。手洗いなどの感染対策を怠らないようにしましょう。

  • 転職、転勤は人生のリセットポイント

    年度末でみなさん忙しいことでしょう。往診でいつも通る道も随分車で混んでいます。師走のようです。4月からは新しい職場や新しい学校という人も多いことと思います。これは、人生にとってのリセットポイントとなります。

    旧職場では送別会をしてもらい、同僚との別れがあります。それと同時にこれまでの自分のキャラともお別れすることが可能です。新しい職場では、やろうと思えば新しいキャラで新しい自分を表現することが可能です。まあ、無理なキャラ作りはそれ自体がストレスとなりますからあまりオススメしませんが、今までの自分が正当に評価されていなかったり、不満があったりした場合は、新しい職場で一から出直して必死で働けば、周りは新しい目で評価してくれることでしょう。

    うつ病とは不思議なもので、これまでの職場でいろんなストレスのため心も体も病んでいた人たちは、転職を機に一気に改善します。また、自分が転職しなくても、嫌な上司が転勤でいなくなっただけでもよくなって、「もう大丈夫です。睡眠薬もうつの薬も必要なくなりました」と朗らかに挨拶していかれます。こういう人生のリセットは自分ですることができます。転職が難しくても、配置換えとか転勤とか、同じ会社内でも配慮してもらうように相談することができるはずです。悩んでいないで、一歩踏み出して行動することで道はひらけます。

  • 脳卒中は時間との勝負

    脳卒中とは、脳梗塞と脳出血の総称です。昔は中風(ちゅうぶ)と言っていましたが、最近では「ちゅうぶ」では通じないかもしれません。私も小学生くらいの頃田舎のおじさんが「中風」になって寝たきりになったとか、そんな話を聞いて、なんて怖い病気なんだろうと思っていました。

    時代はたち、CTとかMRIなど検査技術が進み、ものすごく小さな脳梗塞が見つかるようになりました。しかも発症して数時間以内だと、詰まった血管を再開通させる技術もかなり進んできて、麻痺が残らずに治せる時代になりました。しかし、治せるとは言っても脳神経が完全にやられてしまっては元に戻りません。2−3時間以内に治療を受けることが大事なのです。

    急に半身麻痺になったとか、口がまめらなくなったとか、こういう症状があったらすぐに脳卒中センターがある大きい病院を受診してください。麻痺が残るか残らないかはその先の人生を大きく左右します。定年してやっと自分の時間を持てたと思ったら脳卒中になった、では悲しすぎます。怪しい時は早めの検査です。それから予防ですが、血圧とコレステロールはきちんと管理しましょう。最近は血圧の薬が認知症を招くなどと薬害を強調した週刊誌記事が誌面をにぎあわせていますが、半身不随になっては元も子もありません。判断を誤らないようにしたいものです。

  • 筋肉痛

    三千段の石段を登った翌日というのは、やっぱり筋肉痛です。歩く姿が少し不自然です。このような筋肉痛は乳酸が溜まって起こります。乳酸が筋肉から分解されて処理されれば痛みもやコリは軽くなるのです。

    そこで、痛くなった筋肉はマッサージがいいと思います。乳酸を筋肉から血液中に押し流すと肝臓で分解されます。当院には低周波の電気治療器があります。最新のプログラムで筋肉を電気刺激します。この刺激のパタンがコリや痛みを取る最適なパタンになっていて、とても効果的です。私はデモ機をショールームで見て自分で試して見たところ、あまりの気持ち良さに即決で買うことにしたものです。腰痛でも肩こりでもぜひ試してもらいたいと思っています。もし整形外科で使ったことがあるけどあまり効かなかったという人も、プログラムがかなり進化しているので、試してみる価値ありです。

    そういう私は今日は電気治療もマッサージもしていません。朝から自転車で通勤して足を動かし、夕方は犬の散歩で歩いて筋肉を使いました。これで筋肉に溜まった乳酸は流れていきます。もし動かすのも痛いようなら低周波治療器のお世話になるところでした。