むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 夏こそスパイシーフードを!

    熊本は全国のニュースになるほどの猛暑です。今日は36Cくらいだったようですが、車の温度計で路上は41度を指していました。これほど暑いと、冷たいものが欲しくなると思います。アイスクリーム、ビール、ハイボール、など。それは体も冷えて美味しいですが、冷たいものを取りすぎると体がだるくなります。夏バテの原因となりますので、とりすぎに注意しましょう。

    去年何度かソウルに遊びに行きましたが、韓国人は夏でもアツアツのチゲ鍋をフーフー言いながら食べています。夏に辛くて熱い食べ物はいいですね。汗をかきますが、夏バテした胃の刺激にもなり、食欲が増します。インド人も、タイ人も暑いところに住む人達はスパイシーな食事をします。日本人は、夏といえば冷やし中華やざるそば、そーめんなどあっさりしたものを好みますが、夏こそホットなスパイシーフードの季節です。

    何度も書いたように、私は最近韓国料理にはまっており、週5回以上チゲ鍋とナムルを食べます。かなり味を極めて、美味しくできるようになりました。一方、私の甥がTVで話題の京大カレー部に入っていて「京大カレー部秘伝のスパイスカレーレシピ」という本を出版しました。彼らはカレーにハマっているようです。カレーで思い出したのですが、東京にいる私の息子が近所のカレー屋にいったらインド人に「学生さん?何部?」と聞かれたので、軽音楽部と答えたそうです。インド人は、この大学には音楽の学部があったんだ、といっていたそうです。「何部?」と聞かずに「学部は?」と聞きたかったのでしょう。日本語は難しいですね。

  • 熱中症が急増中

    梅雨明けて最初の週末、いかがお過ごしですか?私は洗濯を3回して衣替えで洗っていなかったものを全部洗いました。もう一つ大仕事は、クリニックの外壁のコケ取りです。クリニックは白い外壁なのですが、梅雨が開ける頃になると北側の壁には苔がついて汚くなります。一昨年までは、スポンジで擦って洗っていたのですが、昨年「コケ取りスプレー」なるものを発見して外壁に散布したところ、全くこすることなく数日放置するときれいになって驚きました。もちろん今年もコケ取りスプレーをしました。去年以上に長雨だったため、苔のついた範囲が広かったです。お隣の薬局も随分緑色になっていたので、余ったスプレーをかけて見ました。きれいになるといいですね。

    ところで、消防庁のホームページには救急搬送された人の統計が載っています。興味深い記事があったので、紹介します。令和元年6月1日から7月19日に熱中症で救急搬送された人数は7381人、今年は9221人でした。猛暑で話題となっていた去年と、長梅雨で比較的涼しかった今年を比べて、なぜか今年のほうが熱中症が増えています。梅雨明けしていきなり暑くなった8月は更に熱中症が増えると思われます。

    実は去年以上に今年熱中症で搬送される人が増えているのはマスクのためではないかと考えられています。厚労省も人混みでない場所ではマスクを外しましょうと言っています。コロナに感染する前に熱中症で死んでしまっては本末転倒です。

     

  • 湿の病(水毒)

    7月は台風ゼロの記録が出ましたが、8月1日になって、台風が発生しました。南の方は相当熱エネルギーが溜まっているでしょうから、今後しばらくは注意が必要です。とはいえ、週間天気予報ではこの先ずっと晴れ。今までのジメジメした空気が一変して、真夏となっています。水分補給、エアコンなどうまく使いましょう。クリニックなどは例年とは違って真夏でも窓を開けて換気しています。そのせいでエアコンの効きが悪いため、エアコンもフル稼働です。おかげで、冷えているところは冷えていて、温度差があります。こういうのも体調不良の原因になりやすいと思います。人があまり混んでいないときは窓を締めて快適な空間にしたいと思います。

    土曜日はいつも戦場のように忙しくしています。平日来れない患者さんが土曜に集中します。待合がこまないように極力スピードアップしてどんどん診察しています。まだ話足りない方もおられるかもしれませんが、土曜日はご勘弁ください。午前中だけで平日の1日分に近い人数を診察します。そして午後は学校心臓検診です。今年は夏休み返上で急ピッチで検診を勧めていますが、おそらく9月いっぱいかかります。毎週土曜日は息つく間もありません。

    梅雨は明けましたが、梅雨時に多かったのは頭痛とめまいの患者さんです。頭痛もめまいも湿気や気圧の変化が体調に影響します。気象病と言う概念で捉えられるものです。また、女性の場合、生理前になると体内の水分量が増えてきます。むくみやすくなるので皆さん実感すると思います。こういう、湿による病(漢方では水毒という)は、五苓散や苓桂朮甘湯が有効です。女性の場合当帰芍薬散がおすすめです。

     

    クリニックの近くにオープンした洋食屋Arot of kitchen のビーフカツレツ。おいしかったですよ!パン・オー・ルバンの向かいにある白いおしゃれなお店です

  • 第2波に備える

    いよいよ梅雨明け間近です。今年は長い梅雨でした。日照時間が短かったので農家の人達は心配だったと思いますが、今後しばらくはいい天気で暑くなりそうです。日照時間が短いと、紫外線が少なくなるので体内のビタミンD濃度は下がってきます。先日書いたように毎朝5時に起きていると、日に日に日の出が遅くなり5時頃はすでに暗い朝です。だいぶ秋が近づいた感じがします。私の体がそんな感じを受けているのでおそらくビタミンDが減ってきているのだろうと思います。この数日、熊本で急に新コロ患者さんが増えてきました。この背景には、日照不足が関係していると思います。

    ということは、この1−2日で梅雨明け宣言されると思いますが、この先1−2ヶ月は日照時間が増えてきて、体内のビタミンDが増加するでしょうから、新コロの爆発的感染は抑えられ、再度落ち着いてくると思います。しかし、この先しばらく落ち着いても、それはわたしたちが準備する最後のチャンスとなるでしょう。

    秋ごろからいよいよ涼しくなると第2波が来ると思います。その第2波は今年の3−5月の第1波が単なる予行演習に思えるほど大変な状況になると思いますが、国は第1波で給付金などで予算を使い切ってしまったので、これ以上保証付きの休業要請をしてくれないかもしれません。国民みんなで節度を持って行動するしかありません。免疫をアップすることが何より大切ですが、上に書いたとおりビタミンDの補給が最も有効と思います。この先天気が良ければしばらくは週1回5000単位程度飲めばいいと思います。

  • みんなの不安が日に日に高まって来ています

    連休明けの月曜日、大変な混雑で待ち時間が長くなりすいませんでした。難しいパズルを解くような症例が立て続けにあったので、一例一例に時間がかかりました。みなさん、体調不良と不安で来られているので、できるだけお一人お一人のコマッタを解決して差し上げたいと思っています。同じ症状でも、検査したい人、検査は他院でして異常なかったけどいつまでも治らないからなんとか治療して欲しい人、日赤などに紹介状を書いて欲しい人など人それぞれです。こちらが良かれと思ったことが必ずしも患者満足度に反映しないため、まずは、何をしてほしくて来院されたかのヒアリングに時間がかかります。

    多くの人は、37度あるかないかくらいの微熱だけで、コロナではないかと心配して来院されますが、クリニックではコロナの検査はできません。たとえ保健所に相談しても、微熱ぐらいで検査することはありません。今、保健所はクラスター探しに必死で、患者と接触した可能性がある人たちをどんどん検査して、感染者をピックアップしています。ほとんどの人が無症状です。そんな人達のカウントしてもなんの意味もありません。保健所が公衆衛生的興味でやっていればいいことで、わたしたちにはたいした影響はありません。

    こういうふうに無症状の陽性者がたくさん出ているということは、店の入口で熱を測ったりしても意味がないということです。熱がなくても陽性の人がたくさんいるからです。先日、下通りの中華料理店にいったら、店員さんがフェイスガードしていました。その人から、体調はいかがですかと聞かれました。バカバカしい。フェイスガードは医療従事者が感染の可能性の高い人のマスクを外して口の中に綿棒を突っ込むときにつばが飛んでくるのを防ぐもの。一般人にとって、マスク以上の防御効果なんてあるはずありません。客をバイキン扱いするような店には2度と行きたくないですね。