むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 利尿作用のあるとうもろこしのヒゲ

    患者さんに新じゃがを頂いたので、さっそくシャープのヘルシオ(ホットクック;自動調理具)で肉じゃがにしました。無水調理ができるので、水はほとんど入れずにみりん、酒、醤油などの水分と野菜から出る水分で出来上がります。ホクホクの肉じゃが、美味しくてびっくりです。また、別の方からは家庭菜園で取れたとうもろこしをいただきました。これも、水で茹でると味が抜けてしまうので、キャンプに使うダッチオーブンに少量の水を入れて、コーンの皮を一枚のこした状態で蒸してみました。甘くて最高でした。

    とうもろこしのひげが漢方になるのをご存知ですか?利尿作用があり、むくみが取れます。ひげを集めて煎じて飲むのですが、たいした味はしません。コーン茶なら香ばしいので、嗜好品として飲むならコーン茶にひげを一緒に煎じるといいかもしれません。注意したいのは、とうもろこしはとても虫がつきやすく、虫がつくときれいな商品ならないため、通常売ってある商品には大量の農薬が散布されているそうです。その場合、ひげを煎じるのはお勧めしません。無農薬栽培と証明されているものか家庭菜園のものを使ってください。

    むくみをとる民間療法でもう一つ思い出しました。小豆の茹で汁は利尿作用があります。おしるこやおはぎなどは小豆を煮たものですが、砂糖が多すぎて健康に良いとは言えません。自分で小豆を茹でて茹で汁を飲むのが最も健康的です。茹で汁をミニストローネ風のスープにすると良いでしょう。もちろん茹でた小豆は砂糖を使わず、サラダのトッピングなどにしてオリーブに塩コショウ、レモン汁などで食べるのが健康的です。ご飯に混ぜて赤飯風にしてもいいかもしれません。

  • 薬物依存症の話

    昨日、睡眠薬をもらうのにいろいろ言い訳は必要ないと書きました。しかし、ひとつ例外があります。初診の場合です。全く面識のない初めての患者さんで、いきなり睡眠薬(銘柄を指定)がほしいと言われれば、こちらも警戒します。医師会からはそういうふうに転々と医療機関を回って睡眠薬や安定剤を欲しがる人の注意喚起(ブラックリストのようなもの)が送られてきます。近所の人ならまだしも、遠くから睡眠薬や安定剤がほしいと言って来られても、簡単には出せません。それなりに病歴を聞いたり、他の病院でもらっている薬はないかを確かめたりする必要があります。

    このように、薬(睡眠薬や安定剤)を欲しがる理由は、依存症になるからです。麻薬と同じで依存してしまったら自分の意志の強さなど関係なく薬がないと生きていられなくなってしまいます。睡眠薬で多いのはマイスリー(ゾルピデム)、ハルシオン(トリアゾラム)など。安定剤で多いのはデパス(エチゾラム)、ソラナックス(アルプラゾラム)などです。こういうクスリを名指しでほしいといえば絶対疑われます。あちこちの病院でたくさんもらっている人は、転売するようなヤクザのような人は少なく、自分が規定以上の量をのまないと眠れないとか、落ち着かないという人がほとんどです。依存症ですから、クスリが切れると痙攣したり意識が朦朧となったりして、本当に命の危険があります。

    このような依存症の人はしかるべき病院に入院して、少しずつクスリを抜く治療が必要です。隠したりごまかしたりせず、クスリがたくさん必要(依存している)とカミングアウトしてください。覚せい剤や麻薬と違って逮捕されたりはしませんので、精神科の病院に相談しましょう。

  • 睡眠薬の話

    雨の日曜日となりました。週間天気予報によると梅雨入りはまだで、今週いっぱいは蒸し暑くもならず快適な日が続きそうです。6月のカラッと晴れた日は最高です。今日は久しぶりに何も予定が入っておらず、8時まで寝てしまいました。いつもは5時おきなので、3時間余分に寝た計算です。すごく贅沢な気分です。ただ、毎日8時間寝ろと言われたら僕には無理です。余程苦痛です。時々、睡眠薬がほしいということで来院される患者さんで、朝5時頃目が覚めるからあと2−3時間眠れるようにしてほしい、と言われます。患者さんの希望なので処方しますが、私にとっては5時おきが普通なのでなんでそこで目が冷めたらさっさと起きて朝活をしないんだろうと思ってしまいます。

    ところで、睡眠薬を飲むのは罪悪感があるようで、やめたいのにやめられない、だけど飲まないと翌日がきつくて仕事にならない、といって、外来でくどくどと言い訳をされる方が大勢います。別に言い訳はいらないと思います。もっと寝たい、寝ないときつい、という歴史はおそらく人類始まって以来人の欲求の大きな部分を占めていると思います。私が思うに、薬がほしいと思ってあれこれ薬草を飲んでみた歴史の最も古いところは痛みが取れる薬と眠れる薬の2つから始まったのではないかと思います。

    柳の木で作った爪楊枝を使うと口の痛み(おそらく歯周病)が取れたという歴史からアスピリン(バファリンなど)ができました。犬の散歩をしていると、犬ははえている雑草のなかから自分の体調に必要な葉っぱを不思議な能力で見つけて食べたりします。人はそれをみてこの葉っぱは食べても毒でないというのを知り、一つ一つの薬効を検討したのだろうと思います。いまから2000年以上前の中国の文献に神農本草経というのがあり、漢方(生薬学)の基礎となっています。(興味があれば⇒http://www.eisai.co.jp/museum/herb/familiar/honzokyo.html

  • めまいの漢方

    土曜は今週も診療のあとは学校心臓健診で大忙しでした。夕方仕事が終わって、久しぶりに製薬会社の主催する勉強会にリアル参加しました。今、講演会は9割以上WEB開催なので、勉強にはなりますが、友人のドクターとあって話すことはありません。今日は久しぶりに会に参加したので、懐かしい面々とあってコロナ前を思い出すひとときでした。しかし、勉強に関しては自宅でパソコンの画面で参加したほうが身につくようです。会場ではスライドが遠くてよく見えないからです。

    たまたまNHKのテレビで英語の番組をみたら、フワちゃんがレポートしていました。むちゃくちゃナチュラルで元気いっぱいの英語を話すので驚きました。はっきり言って昨日書いたNHKラジオ基礎英語の先生より発音がいいです。WIKIで調べたら、帰国子女でロスに小4までいたそうです。英語というのは、試験のために勉強する人がほとんどだと思いますが、本来はコミュニケーションツールです。自分の言いたいことや感情を伝えることができれば文法など少しおかしくてもOKです。その点、フワちゃんの英語力はすごいと思いました。また、フワちゃんの本名が不破さんだと知ってこれも驚き。むかし共産党の委員長にそんな名前の人がいましたね。不破と書くと硬い人みたいですがフワちゃんとかくと柔らかい人のように聞こえるのは不思議ですね。

    梅雨はめまいのシーズンです。雨が降ると頭痛がするという人も多いですが、めまいも結構います。漢方では五苓散や苓桂朮甘湯を使います。一方、天気と関係ないめまいもあります。発作性頭位めまい症というのは耳石という石が原因です。メニエール病はストレスが関与しています。もう一つ、更年期などで自律神経失調のめまいというのがあります。これは、加味逍遥散や女神散の出番となります。

  • 漢方処方の時に考えること

    オンライン診療の準備をしていると、ちょうどいいタイミングで「オンライン診療のはじめ方」というWEBセミナーがありました。メドピアという医療専門のWEB情報の会社の主催で、信用できそうだったので申し込んでみました。診療後帰宅してセミナーが始まりました。先程セミナーが終わりましたが、とても勉強になりました。やっぱり、厚労省のe-ラーニングだけでわかったようでも、それを実務に落とし込むといろんなチェックポイントが明らかになります。おそらく、厚生局から許可が出るまで1ヶ月以上かかるので、その間にいろんな準備をしようと思います。

    こうは書いていますが、今後オンライン診療をどんどんするわけではありません。県外などに住んでいてどうしても私の診察を受けたいという人向けです。漢方専門外来とコロナ後遺症外来が中心になると思います。忙しいから来院できない血圧患者さんなどはいずれ対象とするかもしれませんが、今のところそれをするとマンパワー的に対応できなくなるので、疾患を絞って実践します。コロナはだいぶ落ち着いていますが、いつかからないとも限りません。もし隔離期間中に薬が切れそうだという場合もオンライン診療の対象とするつもりです。

    私が漢方を処方するとき、漢方独特の脈診とか舌診という方法を使いますが、もう一つ不思議な技を使っています。それは、説明するのが難しいのですが、隣に座ってもらった患者さんと病状や病歴について話しているうちにだんだん、私と患者さんの波動が同期してくるような感覚で、患者さんのどこがどんなふうに辛いのかまるで自分の体のように感じられるのです。その感覚が得られた瞬間処方が決まります。いつもその域まで達するわけではないのですが、患者さんが自分のことを手にとるようにきちんと表現されればうまくいく確率が高くなります。逆に、何がどう困っているのか教えてくれないと、ピンとこないので処方にも迷いが生じます。この感覚がオンラインでも得られるのかが私としては心配です。