むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 発熱患者さん急増で全力対応中

    先週は週末連休だったためか、インフルエンザの患者さんが一気に増えてきました。当院でも昨日・今日と連日120名を超える患者さんが来院され、大忙しの状況です。昼休みの訪問診療も合わせると130名を超えます。水素パワーで疲れ知らずで仕事をしていますが、さすがに帰宅するとぐったりします。凄まじい忙しさです。

    発熱患者さんは検査を行い、ウイルスの種類によって対応が異なります。また、インフルエンザでもコロナでもない場合、その発熱の原因を考えるのは難しいこともあります。典型的な症状があれば診断は比較的容易ですが、熱以外の症状がほとんどないケースも多く、採血を行って治療方針を立てつつ、頭をひねることもしばしばです。

    また、患者さんによっては軽症でもインフルエンザなどの検査を強く希望される方がいる一方で、明らかに重症なのに検査を拒否される方もおられます。それぞれに理由や考えがあるので、できる限り希望を尊重して対応しますが、オペレーションはますます複雑になります。

    発熱患者さんは初診の方が多く、お互いに面識がありません。そのため、問診票に書かれた情報だけで判断しなければならず、「待ったのに対応が雑だった」などの不満がGoogleに投稿されたりすることもあります。くたくたになるまで働いたあとに、さらに精神的に堪える瞬間です。・・こんなことを書いていたら、今5つ星をいただきました。高評価ありがとうございます!

    普段から診ている方の発熱であれば背景もわかるので診察しやすいのですが、初診の対応は本当に難しいものです。一日を通して発熱の新患が大量に来院されると、神経もすり減ります。今日は駐車場も満車になり、道路まで渋滞ができていたと聞きました。周辺にお住まいの皆さまには、ご迷惑をおかけして申し訳ありません。

    朝から全力で診療ペースを上げていますが、それでも追いつかない日々が続いています。インフルエンザの流行が落ち着くまでは、もうしばらく時間がかかると思います。皆さんの健康は私の喜びです。スタッフ一同、精一杯努力しておりますので、どうかご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。

    三角西港

  • 感謝の気持を込めて接する

    早朝はかなり冷え込みますが、今朝は6時から恒例の経営者モーニングセミナーでした。理髪店を営む社長さんのお話を聞きました。年末になると理髪店もお客さんが増えて「繁盛していますね」と声をかけられることが多いそうですが、社長さんは「年末ですからちょっと混み合いますね」と謙遜した返事をしていたそうです。しかし、その返事は、わざわざ自分の店を選んで来てくれるお客さんに対して失礼だと気づき、それからは「おかげさまで」と感謝を込めて返すようになったとのこと。当院も最近は風邪の患者さんやインフルエンザワクチンの接種で通常より混み合っていますが、「年末ですから」と言い訳するのではなく、同じように当院を選んで来てくださる患者さんの「おかげさま」です。

    もう一つのお話は、理髪店の開業当初にお客さんからいただいた大きな置物についてでした。長年、大きくて少し邪魔だなと思いながら10年以上が経過し、そろそろ処分しようかと思っていた矢先、その置物を見た人から「これはいい置物ですね」と言われたそうです。それをきっかけに心を改め、毎日感謝の気持ちで磨くようになったところ、お客さんから「あれ、この置物って前からあったっけ」と言われるようになったとのこと。心を込めて手をかけると、置物でさえ存在感を増し、なかにはお賽銭をあげていく人まで現れたそうです。

    こう考えると、職場のスタッフも同じだと思います。毎日「今日もありがとう」と感謝を込めて声をかけることで、皆が輝き、より良い仕事をしてくれるようになります。「この人はだめだ」「仕事ができない」など、決して口にしてはいけません。言葉は言霊であり、言ったとおりになります。

    肥後手毬

  • 血圧管理の重要性

    いつもの土曜日は混雑して慌ただしく時間が過ぎますが、今週は比較的ゆっくりで助かりました。午後から長崎県大村市で講演があり、その準備があったからです。昼に仕事が終わり外に出てみると、さんさんと日が照りつけ、暑いほどでした。出発まで少し時間があったので、布団を干したり洗濯をしたりと、つかの間の土曜の午後を過ごしました。

    長崎方面へ新幹線で向かうには新鳥栖で乗り換えが必要ですが、佐賀県内の区間が在来線のままなので、意外と時間がかかり面倒です。長崎はすでに新幹線が開通していますが、この状況は、かつて熊本の新幹線建設が遅れ、鹿児島側から先に開通した時と似ています。それぞれの事情があるとはいえ、多くの人が利用しやすいよう、早く全線開通してほしいものです。

    気温が下がってきた影響で、血圧が高くなる患者さんが増えています。私は降圧薬を処方する際、夏と冬で薬の強さを調整することがよくあります。一年を通して同じ治療で問題ない方もいますが、季節に応じて適切に調整したほうが良いと考えています。

    特に問題なのは、寒い朝に布団から出た瞬間、血圧が急上昇して脳卒中を起こしてしまうケースです。これは非常に不幸なことで、普段から注意していても、薬が十分に効いていなかったために残念な結果を招きます。近年は血圧値の学会基準が厳しくなっていますが、それを知って家庭血圧が140前後でも「高い」と心配して来院される方が増えています。

    しかし、高齢で脳動脈硬化がある場合、血圧を下げ過ぎると今度は脳梗塞のリスクが高まります。加齢に伴い血管は多少細くなり、その結果、脳へ十分な血流を送るために体が血圧を上げようとするのです。基準だけを鵜呑みにすると、かえってよくない場合もあります。このように、血圧管理は単純ではありません。

    かつて日本で脳出血が多かったのは、高血圧が放置されていたことに加え、日本食の塩分の多さ、そして当時はタンパク質の摂取が不十分で血管が脆かったことが背景にあります。血管はコラーゲンでできています。肉や魚に含まれるコラーゲンをしっかり摂り、ビタミンB・Cなど基本的な栄養を確保することで、しなやかで丈夫な血管が保たれます。

    大切なのは、適切な血圧管理と栄養管理です。梅干しや漬物とご飯だけの食事は、塩分過多かつタンパク不足になりやすいため注意が必要です。

    大村湾を望む 長崎インターナショナルホテル
  • 病院運営を助けてくれる皆さんの存在

    病院を運営するには、医者と看護師と医療事務が揃えば大丈夫、と思われるかもしれません。しかし、それはあくまでミニマムであり、実際にはもっと多くの人たちの助けがなければ運営は成り立ちません。クリニックの目の前には薬局がありますが、私が処方箋を書いても薬がなければ治療は成立しません。薬局なしでは何もできないというのが現実です。

    スタッフの給与計算や労務管理は社労士さんに、毎月の帳簿整理や年に一度の決算処理は税理士さんにお願いしています。出来上がった決算書を法務局へ提出し、必要な手続きを行ってくれるのは行政書士さんです。

    また、医療廃棄物を回収してくれる業者さん、ワックスがけを担当する清掃会社、植木の手入れをしてくれる造園業者さんも欠かせない存在です。さらに、院内で使う医薬品の卸会社、採血検査を請け負う検査センター、電子カルテや院内サーバーのメンテナンス会社など、困ったときにすぐ対応してくれる人たちの支えがあって診療が成り立っています。

    その中で、「契約しているけれど、出番がないことが一番ありがたい」存在が顧問弁護士さんです。いざというときに気軽に相談できるよう、当院では弁護士事務所に顧問を依頼し、法律に関する相談に対応してもらっています。もちろん訴訟になれば本格的に出番が来ますが、そんな事態がこの先も起こらないことを願うばかりです。とはいえ、そのままだと疎遠になってしまうので、年に2~3回は食事をご一緒し、近況を語り合って交流を深めています。昨日も久しぶりにお会いし、美味しい食事とともに有意義な時間を過ごしました。

    このように、クリニックというひとつの事業を運営するには、多様な業種の方々の力が必要です。それぞれと契約を結び、連携してもらうことで初めて医療が提供できます。医療のことだけを知っていても、世の中のことを知らなければ何もできません。医師会や学会の勉強会などで同業者との交流は盛んですが、異業種との交流こそ非常に重要です。職種が違えば抱える問題も目指す方向も異なり、知らないことばかりなので、話していて興味が尽きません。

    インターネットでは、自分の興味に合わせた情報ばかりが自動的に流れてきます。そのため、異なる世界の動きに気づきにくいという課題があります。視野を広げるためには、新聞や雑誌といったオールドメディアのほうがむしろ重要なのではないかと感じています。

    なぜネットフリックスがポテチとコラボ?セブンで売ってました

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  • メディカルツーリズム

    最近、インバウンドで海外からの来日者が急増しています。日本には「メディカルツーリズム」として、旅行のついでに人間ドックを受けるツアーもあります。人間ドックは、外国ではあまり見かけないため、日本独自のビジネスだと言えるでしょう。今後、外国語対応のドクターが増え、海外からのお客様向けにサービスを充実させた健診施設が増えてくることが予想されます。

    最近、医師の間で「直美(ちょくび)」という流行が話題になっています。これは、研修が終わった若い医師が内科や外科を選ばず、いきなり美容外科に進むという現象です。昔は、若いドクターは昼も夜もないような過酷な働き方をして、まるで病院の住人のような生活から「レジデント(住人)」と呼ばれていました。しかし、働き方改革が進み、こういった過酷な働き方は推奨されなくなり、若い医師も一定の時間が来ると帰宅する時代になりました。以前は外科などで昼は手術、夜は病棟の患者ケアをしてクタクタになりながら働く姿をかっこいいと感じて外科を目指す人が多かったのですが、最近では外科希望の医師が激減しており、今後、日本で病気が見つかっても手術してもらえる外科医を見つけるのが難しくなるかもしれません。私が所属する循環器内科も、心筋梗塞などの急患が昼夜関係なくやってくるため、常にスタンバイ状態で、自宅でゆっくり休む暇もなく、帰宅途中で呼び出されて病院に舞い戻ることもしょっちゅうありました。それがきついけれども、かっこいいとみんなが思っていた時代もありましたが、時代は変わり、循環器内科の入局者も激減しています。

    今、注目を集めているのは「直美(ちょくび)」ですが、これからは「直健診」や「直ドッグ」などの動きが出てくるのではないかと思います。健診は朝9時から夕方5時までと、定時で帰れる仕事です。また、医療保険とは関係がなく、診療報酬改定に影響されず、独自の料金設定が可能なため、ビジネスモデルとして非常に魅力的です。さらに、サービスも工夫次第で多様な集客が可能です。例えば、中国からの観光客が日本に来て人間ドックを受けるように、日本人も県内の施設にとどまらず、熱海の温泉とドッグをセットにしたプランや、北海道や沖縄まで観光とドッグを組み合わせた旅行が今後流行るのではないでしょうか。

    このように、若い医師が働き方改革の影響で自分の生活を優先し、夜間勤務を避けたり、きつい診療科を選ばなくなる現象が進むと、今後ますます医療業界の人手不足は深刻化することが予想されます。これは時代の流れであり、止めることはできないでしょう。だからこそ、私たち一人ひとりが病気を予防し、元気で過ごすことが何より大切なのだと思います。