むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 24日(土)は通常通りの診療です

    2月は短いのに2回も祝日がありますね。今日は天皇誕生日でお休みでした。しかし、訪問診療は祝日関係なしに予定しており、昼から2時間ほど老人ホームを訪問して回りました。皆さん問題なく元気に過ごされていて幸いでした。今日から3連休の方も多いと思いますが、当院は24日は通常通りの診療です。土曜日ですので午前中だけとなります。

    今朝はいつものように5時過ぎには起床して、少しゆっくり朝食などをとったあとは次の漢方の講演の準備をしました。今度は頭痛とめまいに対する漢方治療の話をします。まずはスタンダードな治療について勉強しようと思い、頭痛学会のガイドラインをダウンロードして読みました。470ページ以上ある分厚いガイドラインでしたが、たいへん役に立つ内容でした。ただ一つ、残念なのは、頭痛に効く漢方がたくさんあるのに、漢方のことはどこにも書いてありませんでした。頭痛学会の先生たちにもぜひ漢方の効果を知ってほしいです。

    運転中にラジオを聞いていたら今日は風呂敷の日だと言っていました。風呂敷の始まりはむかし殿様がお風呂に入るときに足元に敷いて使ったと言っていました。着替えなどをその上に置いたのかもしれません。私たちはサウナに入るときに一人ずつサウナマットを敷いて座りますね。これこそ今の風呂敷かもしれません。ただ、風呂敷をお風呂で使わず、エコバックみたいな使い方に変身したのは江戸時代頃に当時の商人が自分の店のロゴを染めた派手な風呂敷をたくさん作って商品を包んだのが始まりという話でした。歴史を知ると面白いですね。

     

  • ヒハツという胡椒は胃薬になりそう

    すごい雨でした。午前中は日が暮れたように暗くなって雷雨がずっと続きました。冬にこんな雷雨は珍しいです。しかも先日の熊本城マラソンの温かくいい天気とは天と地ほどの差があります。わずか数日でこの差ですから、今日みたいな日にマラソン大会がなくて良かったですね。おかげで患者さんの出足もパラパラであまりおまたせすることなく診察できました。

    よる仕事の後は漢方の講演をするため、医師会館まで出かけました。あいにくの雨で道が混むかと心配していましたが、遅刻せずに到着しました。講演は1時間で50枚以上スライドを用意していきましたが、最後の10枚くらいは時間調整のための症例検討だったので、区切りの良いところで終了しました。聞いていただいた先生方の診療の役に立つことを願っています。今回はハイブリッドの会だったので、会場には数名の聴衆であとはWEB視聴でした。WEBでは視聴されている皆さんの反応がわからないので自分勝手に好きなように話して自己満足するしかありません。これはなれないと結構難しいものです。

    先日、患者さんから教えてもらった面白い話があったので紹介します。インドの香辛料で「ヒハツ」という胡椒の一種があるそうです。これが健康食品になっており、冷え性が治るとか血行が良くなったという報告があるそうです。料理好き、漢方好きの私としてはこれは知らなかったことを恥じました。勉強不足でした。早速アマゾンでヒハツをポチりました。今日届いたので開けてみたら、胡椒のいい香り。味わってみたらピリッと来ましたが、むかし熊本に吉田諸毒消丸とかその類似の伝統健胃薬があり、それを飲んだときの味と香りを思い出しました。ヒハツは胡椒の一種ですが、私の口に入った途端「胃に良い生薬」をイメージさせてくれました。明日、スパイスカレーでも作って薬効を更に確かめたいと思います。

  • パソコンのトラブル

    昨日の熊本城マラソンのカンカン照りから一転して今日はザーザー降りとなりました。走るのにどっちが良かったかは究極の二者択一ですが、私は昨日の晴れたほうが良かったかと思います。今日は何名かマラソンに出場したとの報告を受けましたが、皆さん暑かったと言われていました。2月なのにこの暑さは変ですね。

    今日は受付のパソコンが不調で、会計に時間がかかってしまったようで、ご迷惑をおかけしました。新しいパソコンに買い替える時期なのですが、電子カルテとレセコンの相性があるので、新しくするときは両方同時にしようとおもってタイミングを待っているところです。片方だけ新しくしてしまうと、ますます不具合が出て動かなくなる可能性が高く、業者のGoサインが出るのを首を長くして待っています。私はパソコンが大好きで自宅でもパソコンとタブレットとクロームブックを合わせると8台を使っています。そんなたくさんいるわけないのですが、常に3台ぐらい机に並べて同時に動かすので残りのは充電してスタンバっています。そんなパソコン好きでも、病院のシステムはどうなっているのか難しすぎてよくわかりません。システムエンジニア(SE)はすごいと思います。東京の事務所からでもリモートで入ってきて不具合を直してくれます。

    開業して8年が経とうとしているため開業当初に買ったパソコンが買い替えの時期に来ています。急に動作が遅くなったり他のパソコンと連携が悪くなったりします。私の診察室のパソコンもその一つだったので去年買い換えました。もう一つが問題の受付のパソコンです。その他は順次買い足した分なので比較的新しいです。いちばんの問題はサーバーです。サーバーも開業当初からずっと使っているパソコンで、電子カルテの心臓部なので、うかつに新しくして失敗は許されません。タイミングが難しいです。

  • 咳止めは入荷しないので処方できません

    土曜日、帰宅の途中で近所の公園を通りかかったらマーケットをやってました。のぞいてみたらキムさんのチヂミの店やタコスのキッチンカーが来ていたので早速買って帰りました。ランチに私の好物のチヂミとタコスを両方食べられるなんて、幸せです。それにしても暖かくていい天気でした。花粉症の人には辛い季節でしょうが、私は布団を干したり洗濯をしたり家の掃除をしたり、温かい午後を慌ただしく過ごしました。夜にいつものようにジムに行ったら、かなり人が少ない状況でした。明日は熊本城マラソン。先日までみんな最終調整でジムはすごく混んでいたのですが、さすがに前日は家で準備に余念がないのでしょう。皆さんがんばってください。

    このところの医薬品不足で咳止めや痰を切る薬は一切入りません。コロナやインフルエンザで咳止めを処方したいのはやまやまですが無い袖は振れません。私の場合、漢方という手があるので、これまで漢方で対応して来ましたが、ついに漢方の咳止めも入らなくなってしまいました。もう打つ手がありません。患者さんには、市販の龍角散やコルゲン咳止めなどを買ってくださいとお話しています。あまりに咳がひどく肋骨にヒビが入ったみたい、というような場合は、仕方ないので喘息に使う吸入薬やステロイド内服などを出しています。本当に困った状況です。

    厚労省は私たち処方する側にジェネリック医薬品の使用目標を8割と言ってきています。おそらく処方箋で8割以上は一般名処方しているのでほぼ達成できていると思われます。一方ジェネリックメーカーは膨大な需要に対応するため先発メーカーの10倍以上の品目を工場の工程表がモザイクになるほど複雑に切り替えながら対応しています。年々薬価が下がり、頑張っても全く利益にならない。ジェネリック業界はもう限界だと思います。一方、先発メーカーは利益にならない薬価の低いジェネリックを作ると会社の体力を落とすため、高価な抗がん剤やバイオ医薬品ばかり作っています。こんな状況ですから、すでに医療崩壊と言っていいのではないかと思います。

  • 集中するとどこかにトリップした感じになる

    ネットサーフィンをしていたら偶然見つけた記事に、インスタントコーヒーを美味しく入れる方法がのっていました。それは、とても簡単なこと。まずインスタントコーヒーを少量の水に溶いてからお湯を注ぐこと、それだけです。なんで・・・と思いましたが、ものは試しで同じコーヒーカップを2つ用意して片方は水で溶いたあとお湯を注ぐ、もう片方は直接お湯に溶かす。飲み比べてみたらびっくり、たしかに水に溶いてからお湯を注いだほうが美味しくできました。ネットの記事によると、インスタントコーヒーに含まれるでんぷん質がいきなりお湯を注ぐと均等に混ざらないとか。真偽の程はわかりませんが、美味しくいれる方法は確かなようです。お試しください。

    来週は産婦人科の会で漢方の講演を頼まれており、今週末には最終的なスライドのチェックをします。その後3月には日赤の会で循環器領域の漢方の話をする予定で、その後には、上益城医師会にて頭痛と目まいの漢方の講演をします。それぞれ、聞く人たちの漢方のレベルを考えてスライドを用意しないといけないのでしばらくは週末ごとに準備に追われます。平日は全く時間がとれません。それでも、発表までの時間がないため、今朝は7時から8時までクリニックの診察室でずっと構想をねっていました。私はこの様に講演のストーリーを考えるときはトリップしたみたいに現実の世界から遠いところまで飛んでいって夢でも見ているかのようになります。そんな中、スタッフが出勤してきて目の前に現れると急に現実に引き戻され、びっくりします。

    私が大学院時代は日頃ずっと研究(実験)の日々で、なにか結果がまとまったら一刻も早く論文にしないといけませんでした。世界中で同じようなテーマで研究しているグループが必ずいて、不思議と大発見というのはほぼ同時に起こります。あとは一日でも早く論文として世に結果を発表しないと、遅れたらすべてがパーになります。そう言う事情で、大量の研究結果の資料を抱えて、救急病院で当直しながらひたすら論文を書いていました。頭の中は英語でずっと考えていて現実からトリップしていました。そんなとき、救急車が入ってくると急に現実に引き戻されていたのを思い出しました。