むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • 東洋医学会

    東洋医学会の役員会で九州大学に行って来ました。

    実は、今年度から東洋医学会熊本県部会の会長に就任しました。これから熊本で東洋医学に携わる先生方のお世話をさせていただきます。定期的な学術講演会の企画や、専門医を取りたい先生の単位取得のお手伝いをいたします。また、熊本で漢方や針治療を希望される患者さんのためにも尽力いたします。どうぞよろしくお願いいたします。

    もう一つお知らせです。この度、熊本市立東町中学校の校医になりました。中学校の生徒さんたちの健康を任せられるというのは責任重大です。将来の日本を背負って立つ次の世代の健康管理です。わが子のような気持ちで400人超のみなさんに接したいと思います。

    博多駅前の夕日です。正面が陥没した道路です。

     

     

  • 転居時にかかりつけを変更するとき

    年度末ということもあり、転居に伴いかかりつけの医院を変更するという方も多いかと思います。今日は当院でもそういう方が数名おられました。紹介状を持ってきていただくととても助かります。また、過去の検査データやレントゲン、CTなどのデータをCDに焼いてもらってきていただけると、これまでの流れが一目でわかりますから非常に助かります。本日来た患者さんのお一人は、紹介状とともに過去の画像データをCDに5枚分持って来られました。どんな言葉より一枚の画像は多くの情報があります。CTやMRIとなると、一回の検査で100枚以上の画像データですから、その情報量というのは相当です。

    そのようなデータがない場合も、最低でもお薬手帳か薬情(薬の説明書き)を持ってきていただくと、どういう状態かはだいたい把握できます。一番困るのが、薬の名前を覚えていないけど少し黄色っぽい粒の大きな錠剤だった、とかそういう曖昧な場合です。どの薬をどのような飲み方していたのかわかりませんから、困ってしまいます。

    薬剤アレルギー歴も正確に教えて欲しいと思います。薬の名前には似ているものがありますから、ついこちらに馴染みのある薬品の方を思い浮かべてしまいます。間違ったら大変なことなので、ここは正確にお願いしたいものです。

  • 共鳴する

    音叉(おんさ)を二つ並べて片方の音を鳴らすと、もう一つの音叉も音が出だすことを共鳴と言います。共鳴させるためには、二つの物体の持つ波動が一致しないといけません。

    地震では、地震の持つ周波数と建物の揺れた時の周波数が一致すると建物は大きく揺れます。車も、エンジンやタイヤから室内へ伝わってくる周波数が車の構造と共振すると変に振動したり音が出たりします。そこで、建物や車の構造はそういった外部からの波動で共振しないような工夫を施します。今度新発売されたマツダのCXー5という車はその辺の研究が相当進んだという話で、室内が静かで快適になったそうです。

    ところで、私の外来での診察スタイルですが、患者さんの困ったところ、痛み、苦しみ、悩みに共鳴することが本当に大事だと感じています。「それはきつかったですね」と表面的に協調するのではなく、本当に自分の心が患者さんの状態と同じ周波数で共鳴するような、そんな感じです。共鳴させるためには、相当詳しいところまで状況を確認しないといけません。胃が痛いと一言にいっても、チクチク痛いのかギューと痛いのか、吐き気はするのかなど、詳しく聞かないとリアルな実感として伝わりません。しかし、一旦自分の心が患者さんの体調や心理状態に共鳴すると患者さんの治療というより自分を治療をするために必要な薬を探すのと同じことですから、ベストな処方がどんなものかがリアルに目に浮かんでくるのです。

    一人一人の患者さんと波動を合わせて共鳴するには相当時間がかかります。外来が混んでくると、待たせている患者さんのことを思って気持ちは焦ってくるのですが、お一人お一人とじっくり向き合って心通った診察をしたいと思っています。ここでいう「心通った」とは「患者さんの状態に共鳴する」ことなのです。

  • 多職種連携の会

    土曜日に地域包括支援センター主催の多職種連携の会があったので参加しました。主に熊本市東区で営業している介護福祉関係の集まりです。訪問看護ステーション、訪問介護ステーション、デイケア、訪問マッサージ、グループホーム、通所型リハビリ施設などなど、こんなに色々あったのかというほどたくさんの人が集まりました。参加者150人超です。

    私も名刺をたくさん持って出かけました。これからは、入院から在宅の時代なので、患者さんはどんどん自宅や老人ホームなど居宅系の施設に帰されます。そうすると、訪問診療、訪問看護、訪問介護などいろんな施設から医療系、介護系のサービスが支援する仕組みになっています。しかし、その仕組みがあまりに複雑なので、患者さん(家族)と医療サービス系の施設との間に入ってコーディネートしてくれるのがケアマネージャーさんです。

    ケアマネさんが患者さんの状態を見て、必要なケアプランを立ててくれます。必要な施設との間を取り持ってくれますので、納得したサービスを取り入れると良いのです。自分たちだけで考えても、高齢者の介護は難しいものです。マンパワーがいります。昔のように家庭内でなんとかしようとすると、お嫁さんなど家庭内の誰かが犠牲になります。今は、行政・福祉の力を借りる時代です。介護系のサービスもいろんな施設がありますので、まずはお近くの地域包括支援センター(ささえりあ)にご相談ください。

  • ウォーリーをさがせ

    ウォーリーをさがせというのがありますが、ご存知ですか?

    こんな絵本のような絵の中からウォーリーという主人公を探すゲームです。結構難しいです。

    私たち内科医の仕事はこのウォーリー探しに似たものです。例えば、腹痛、下痢で患者さんがきます。今の時期、大抵は感染性胃腸炎であろうと思われますが、必ずしもそうではありません。食中毒にもいろいろあり、ノロウイルス、ビブリオ、病原性大腸菌 (O-157)その他たくさんの原因があります。また、ストレスからくるものや慢性の胃腸疾患から来るものもあります。とにかく、鑑別しないといけない疾患は山ほどあります。似たような訴えの中から、通常のものとは違った怪しい疾患を確実に見逃さないようにしないといけません。これは、臨床診断学という学問で、疾患を見極めるコツなどをテキストに書いてある場合もありますが、大抵は長年の臨床の勘なのです。なんか変だな、と気づくことが大事なのです。

    まずは、季節的に頻度の多い疾患からすぐに思い浮かべるのですが、単純に決めつけず、それ以外の疾患をいかに幅広く想像しながら診断するかというのが大事なのです。