むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 風邪を予防するには

    インフルエンザがかなり増えてきています。家族に感染者が出ると、あっという間に蔓延してしまうのが現実です。私が校医をしている中学校では、ついに学校閉鎖となりました。相当数の学生が罹患しているようです。受験を控えた学生さんたちにとって、今が大事な時期なので、しっかりと予防に努めたいところです。

    さて、インフルエンザには麻黄湯が効くと聞いて、薬局で買って飲んでいる方がいます。しかし、家族にインフルエンザが発生した際、麻黄湯で予防ができるかについては、私自身データを見たことがありません。少しは効果があるかもしれませんが、それほど大きな効果を期待するのは難しいと思います。そもそも、麻黄湯は風邪のごく初期に使う漢方薬です。私たちが処方する際も、長くて3日分。基本的には初日だけ、もしくは翌日までしか使わないことが多いです。それを過ぎると、効果が薄れるだけでなく、副作用のリスクもあります。もし市販の漢方薬を買うなら、葛根湯や柴胡桂枝湯の方が無難です。

    予防に何が有効かを考えると、やはりビタミンCとビタミンDではないでしょうか。これらは薬局で簡単に手に入りますし、一日2000mg以上のビタミンC、1000〜5000単位のビタミンDを摂取することで、かなりの感染予防効果があります。副作用もほとんどなく、安全に使用できるので、非常にお勧めです。

    さらに、免疫力を落とさないためには、バランスの取れた食事と、十分な睡眠が欠かせません。体を冷やしすぎないようにすることも重要です。体が冷えると酵素活性が低下し、免疫力も落ちてしまいます。雨に濡れたまま長時間外にいると風邪を引くのも、このためです。最近感じるのは、サウナ後に外気浴をするとき、あまりにも長時間外にいるのは風邪を引く原因になるということです。適度に切り上げ、体を冷やしすぎないことが大切です。

    年末の忘年会などで大勢が集まる機会も増えますが、体調が悪い場合は無理をせず、周囲のことを考えて欠席を検討するのも一つの選択です。皆さんの健康を守るためにも、気をつけて過ごしましょう。

    クリスマスマーケット@花畑公園(サクラマチ前)

  • 忙しくても睡眠時間は削らない

    寒くなりました。日中の最高気温も10℃しかなく、ひんやりとした空気がいよいよ冬だと感じさせます。今日は夕方7時から漢方の講演を頼まれていたのですが、6時の時点でまだカルテが20名ほど残っており、このままだと講演が時間通りできるか心配しました。しかし何とか6時半過ぎに終了し、間に合いました。移動がなく、診察室のパソコンから配信できたおかげです。Zoomの普及は本当にありがたいです。

    今回の講演のテーマは「痛みの漢方治療」です。頭痛、胸痛、腰痛など、痛みは全身に起こります。それぞれをどのように判断し治療するかについてお話ししました。短絡的に病名だけで漢方を選ぶのではなく、気・血・水のバランスを丁寧に評価することが治療成績向上につながるという内容です。90分の講演だったので約90枚のスライドを用意しましたが、ゆっくり説明していたら時間が足りなくなり、後半は詳細を端折りながら急いで話を進め、ギリギリ予定時間に収まりました。

    私は毎日、分刻みのギリギリのスケジュールで動いています。朝起きる時間も、ご飯を食べる時間も、犬の散歩も、だいたい何時からと決めています。その流れが講演などで2〜3時間ズレてしまうと、その日のノルマが終わらず、翌日のスケジュールに影響します。今日もクリニックの帳簿付けができないまま帰宅したため、明日は朝から忙しくなりそうです。ちょうどこの寒さで街路樹の落ち葉もどんどん増えているので朝の清掃も欠かせません。月初めでレセプトチェックもあります。すべてをいつも通りこなすのは難しく、どこかで一つ余計な予定が入ると、何かを犠牲にせざるを得ません。

    誰にでも同じような経験があると思いますが、最悪の選択は睡眠や食事の時間を削ること。これは避けなければいけません。一度きりなら大丈夫かもしれませんが、常習化すると確実に体を壊します。押してしまったスケジュール調整は、仕事を一つ諦めるしかありません。プライベートの時間を大事にすること。これが、仕事を長く続けるためのコツだと思います。

  • 太るのは人類が生きるために獲得した能力

    お正月まであと4週間です。というのも、当院では薬を週単位で処方することが多いため、4週間分の処方をすると、次回の来院がちょうどお正月休みにあたります。そのため、処方日数を調整して、次回の来院時期が休みに当たらないようにしています。「次回の来院は年末と年明けではどちらがいいですか?」と尋ねると、ほとんどの方が年明けを選ばれます。その結果、1月最初の2週間は非常に忙しくなると予想します。

    睡眠薬を定期的にもらっている患者さんには、30日分以上の処方ができない決まりがありますので、年末にもう一度来ていただくか、眠剤を半分に割って使うなど工夫が必要です。ただし、一部の眠剤は安全性が高いため、30日分以上処方できるものもあります。この際、安全な眠剤に変更するのも一つの方法かもしれません。

    ところで、朝起きられない、学校に行けないというお子さんは、出席日数が足りず進級や卒業が危うくなっていることも多く、ご両親も心配だと思います。当院ではこのようなお子さんに漢方治療を行っていますが、焦って連れてこられても、漢方がすぐに効くわけではありませんので、余裕を持って早めにご相談いただきたいと思います。初診からわずか数日後に、まだ学校に行けませんと連れてこられることがありますが、すぐに劇的な効果が出るわけではありません。おそらく小児科や心療内科、児童精神科にかかっても、効果的な治療法は少ないのが現実です。結果的には通信制の学校に転校することが多いです。漢方は、ケースバイケースですが一定の効果があります。しかし、漢方の粉が苦手な方には、数少ない錠剤の漢方を使うこともありますが、選択肢がわずかしかありません。試行錯誤しながら、少しでも良い方向へ導いていきますが、時間がかかることをご理解いただければと思います。

    治療が簡単ではない話を続けますが、痩せたいから漢方をくださいと言われる患者さんが非常に多いです。しかし、漢方を飲むだけで痩せるわけではありません。運動や食事制限といった努力なしでダイエットが成功するのは、めったにありません。人間の体は、何百万年にもわたり飢餓と戦ってきたため、少し食べれば皮下脂肪として蓄える仕組みを持っています。最近、熊の出没が話題になっていますが、熊も冬眠前にたくさん食べて脂肪を蓄えます。人間も同様、生きるために太るようにできているのです。これに逆らうには、相当な覚悟と努力が必要です。

  • インフルエンザに抗生剤は効かない?

    暖かく穏やかな週末となりました。私は福岡で東洋医学会に参加しています。学会は日曜日ですが、土曜日の夕方に天神で役員会があり、前日入りしました。実は、ホテル代が1泊5万から20万というとてつもない値段なので一旦熊本に戻ってきました。日曜の朝からもう一度福岡に行きます。


    私にとって、自由な時間は土日しかないため、週末は非常に貴重なのですが、県外の学会に参加すると、丸々潰れてしまうのが悩みどころです。今週中にやりたかったことは山ほどあるのに、結局すべて保留になってしまいます。
    ちょうど今週末は月替わりで、レセプトのチェックも必要です。これだけは後回しにできないため、学会の後は全力で進めるつもりです。とはいえ、2000枚を超える書類ですから、以前気合を入れすぎて眩暈を起こしたこともあり、今回はほどほどにしようと思います。

    さて、最近のインフルエンザの流行についてですが、タミフルでさっと治る人と、長引いている人がいます。
    インフルエンザはウイルス疾患で、タミフルなどの抗ウイルス薬が有効です。しかし、こじらせると二次感染を起こしやすく、気管支炎になることが知られています。この場合、タミフルではなく抗生物質が有効です。
    状況を見極めて、必要であれば早めに抗生物質を使うことが、回復を早め、症状を長引かせないコツです。
    最近は風邪に対して抗生物質を使わない風潮があり、私も極力使わないようにしていますが、これは典型的なウイルス感染の風邪に対しての話です。実際の臨床では、細菌感染の合併が疑われるケースも多いため、臨機応変に処方を行っています。

  • 小峯の美味しい洋食屋さん

    雨が上がり、クリニック前の街路樹の落ち葉が相当増えてきました。そういえば昨日は雨よりも風が強かったです。朝クリニックに着くと、まずブロワーを取り出して、歩道の落ち葉を清掃します。これまではそれほど落ち葉が多くなかったので、平日は木の下に集めておいて週1回ビニール袋に詰めていましたが、今日はそうも言っていられないほどの量でした。とりあえず、30Lくらいのビニール袋に2つは詰めましたが、多すぎて始業の時間も迫ってきたため、あとは後日集めることにしました。見上げると木にはまだ大量の葉っぱがついていることから、もうしばらくは落ち葉清掃が続きそうです。

    今週は連日大忙しです。通常の患者さんに加えて、大勢の発熱患者さんが来られるためです。夕方6時に人と会う予定にしていましたが、診療が終わらず6時20分頃になってしまいました。その後のミーティングを終えて、せっかくなのでクリニック近くの「アロット・オブ・キッチン」という洋食屋さんに行きました。私はこちらのランチセットは食べたことがありますが、夕食のアラカルトメニューから食事をしたのは初めてでした。カツレツ、ピザ、ドリアなど定番の洋食がどれを食べてもとても美味しく、一緒に行った人たちも絶対また行きます、と喜んでいました。小峯の隠れた名店で、地元の人々にも愛されているお店です。

    さて、話は変わりますが、人間ドックのオプションで腫瘍マーカーを測定する方がいらっしゃいます。何も問題がなければ良いのですが、ちょっと高めの数字が出ると、ガンかもしれないと不安ばかりが大きくなります。精密検査をしないと大丈夫とは言えないため、大掛かりな検査をすることになります。例えば、PSA検査が異常値だった場合、MRIを撮り、それで何か影があれば生検となります。これは入院検査です。結局、ちょっとオプションを付けたばかりに安心を得られるわけではなく、不安ばかりが大きくなり、検査にはそれなりのリスクと時間、費用がかかります。必ずしも良い結果をもたらすとは限りません。医学会でも腫瘍マーカーを健診目的で測定することは推奨されていません。それでも受けるのであれば、そのメリット・デメリットを理解したうえで判断してください。

    アロット オブ キッチンの前菜(カルパッチョ)