むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • 骨粗鬆症の予防法

    素晴らしく晴れた日曜でした。気温もぐんぐん上がり、25度ぐらいあったのではないかと思います。お陰で、子供が帰省したときにしか使わない押入れの布団まで干すことができました。また、何度か衣替えと思って冬物をしまっては寒くなってまた出して、を繰り返していましたが、今度こそ衣替えです。冬物を洗濯することができました。こんなにいい天気は行楽日和で阿蘇にでも行きたいと思いましたが、きっと大渋滞するだろうと思って、行くのをやめて、自分の車と往診用の車を全部洗車してワックスまでかけてピカピカにしました。気持ちいい!晴れた日にしかできない仕事です。それ以外の空き時間はずっと内科学会オンラインです。膨大な数の発表があるので、せめて教育講演やシンポジウムなどは全部聞いて勉強しようと思って気合を入れてますが、まだ半分ぐらい残っています。学会は今日で終わりましたが、しばらくオンディマンド配信されるので勉強できます。いい時代です。

    熊本地震から8年が経ちました。まだ、昨日の事のように思い出します。うちの被害は屋根の雨漏りとブロック塀のひび割れだけ修理してもらいましたが、室内のタイルの欠けたところとか、壁のクロスが破れたところなどは自分でボンドなどを使って修理しただけでまだ当時のままです。地震のあった年に今のクリニックを開業したので、忙しくて自宅の内装工事などする暇がなく8年が経ってしまいました。最近は石川県や台湾などで大きな地震があり、またいつどこで発生するかわかりません。私たちも気を抜かずに災害に備えたいものです。

    骨粗鬆症のことをよく聞かれるのでかいておこうと思います。整形ではビスフォスフォネートという薬剤と活性型ビタミンDをよく処方されます。最近はすごく良くきく注射製剤も出てきているので、骨折のリスクが高い場合は相談してそういう治療をするのもいいと思います。骨はカルシウムでできているのは間違いではありませんが、カルシウムは建物で言えばコンクリートです。鉄筋に相当するのがコラーゲンです。コラーゲンは肉や魚に含まれており、食べたタンパク質は消化吸収されたあと、ビタミンCの手助けで体内でコラーゲンに再構築されます。運動をして骨に重力をかけるのも大切です。短絡的に骨を強くするには牛乳を飲めばいい、というのは間違いです。そう簡単ではありません。女性の場合エストロゲン(女性ホルモン)が骨を丈夫にしますが、閉経後はエストロゲンが減るためホルモン補充をするかイソフラボンなどの補給が有用です。ビタミンKはビタミンDとともに骨の形成に重要なビタミンです。納豆はイソフラボンとビタミンKの両方を取れる素晴らしい食材です。

  • フクロウ型人間

    院内BGMで鳥のさえずりをバックに静かな音楽がかかっていました。最初はBGMとは気づかず、今日は鳥が元気にさえずっているな、春だから鳥も喜んでるな、と思っていました。不思議とこういう環境音楽がかかっていると、気持ちもリラックスして気分が良くなります。海の波の音とか、小川のせせらぎとか、公園で子供が楽しそうに遊んでいる声などをBGMにするのもいいですね。スマートスピーカー(OKグーグルとかアレクサ)に「鳥のさえずりを聞かせて」などというと、聞くことができます。ピーチクパーチクやっているのはひばりでしょうか。

    漢方用語で、フクロウ型人間とひばり型人間というのがあります。フクロウはもちろん夜型人間です。夜元気よく携帯を見たり動画を見たり、仕事(残業)をしたりしますが、寝ようとしても眠れず、朝起きが苦手。用事がなければ昼まで寝てしまう。学生さんなら1,2時間目はたいてい遅刻して、単位が危うくなる。一方、ひばり型は朝が強く人に言われなくてもさっと起きて朝から活動的に生活します。フクロウ型は低血圧の人が多く、ひばり型は高血圧の人が多いみたいです。

    当院ではフクロウ型の学生さんを漢方治療しています。小児科とか心療内科で起立性調節障害と診断されることがおおいのですが、私は子供に「起立性調節障害」というレッテルを張りたくないので、「低血圧で朝が弱いんですね」とそのまんま説明して、漢方治療します。苓桂朮甘湯と補中益気湯あるいは葛根加朮附湯の組み合わせを使うことが多く、患者さんの調子によっては違う組み合わせもありますが、だいたいこのパタンで元気に朝起きられるようになるみたいです。今週から新学期。おかげさまでちゃんと起きて学校にいけました、と感謝されると、「いえいえ、私は何もしていません。漢方のおかげです」とお返事します。

  • 水素療法

    先週の週末に満開になった桜はその後の悪天候で散ってしまったかと思ったら、1週間たったこの週末もまあまあ残っています。ただ、葉桜になってしまったので、咲き始めのころの美しさはありません。それでも1週間以上楽しめたのはよかったですね。今日は朝からWEB講演会で水素療法の勉強をしました。水素は吸入器で吸う方法やカプセルを飲んでお腹の中で水素を発生させて吸収する方法などがあります。水素水といって水に溶かして飲む方法もありますが、さすがにこれでは大した量を摂取できないです。ちなみに私の通っているスポーツジムでは水素水を汲める様になっており、専用のボトルについでからランニングの前後に飲みます。水素は分子がとても小さいので通常の容器では抜けてしまうため、特殊加工してあるボトルでないとだめなのです。

    水素は体内にできる有毒なヒドロキシラジカル(OH-)と結合して水となります。体内には細菌等を殺菌するために白血球が産生する活性酸素もありますが、そのような有益な活性酸素は水素では消去されないという素晴らしい選択性があるそうです。私はジムでのむ水素水の他に水の素というカプセルを飲んでいます。これが、腸の中で水素を持続的に発生するのです。発生した水素は非常に小さいため、腸管粘膜などは素通りして全身に拡散します。もともと私達は腸内細菌が作ってくれる水素を利用して健康維持しているそうなので、その機能を高めたサプリというわけです。

    今日、ゴンの餌を買いに行ったら、なんと犬の餌で腸内で水素を発生させてアンチエイジングにはたらくという機能性食品(餌)が売られていました。こんなの始めてみた!しかも、売れ残っていて半額!!もちろんすかさずかいました。食べさせてみたら、結構喜んでいたので、リピートします。

  • 私の風邪の治し方

    例年4月1日の週は患者さんが少なめでのんびりしています。たぶん、新学期や会社の部署異動、転勤その他で忙しくて来院するヒマがないのでしょう。昼に老人ホームへ訪問診療に出かけてもいつもになく車が少なく、スイスイでした。今日はそういった一週間ののんびりムードも吹き飛ぶほど大勢の患者さんが来院されました。ほとんどが血圧や糖尿の定期薬だったので、それほど待ち時間は伸びなかったと思いますが、やはり最大1時間ほどおまたせしたと思います。土曜しか来れない方も多いことから、いたしかたありません。

    ところで昨日はAndroidのカメラがすごいと書きました。今日はiPhoneで撮った写真を見ていたら、i という情報ボタンがキラキラマークになっており、それをタップしたら写真に写っている花の名前などが出てきました。すごい!Appleにも同じような自動検索機能があったとは。まるで百科事典や植物図鑑を持ち歩いているような凄さ。楽しいですね。

    昨日から風邪気味で鼻水と咳が出て困っていました。私は風邪を引いたとき自分では漢方はめったに飲みません。なぜなら手持ちがないからです。自分で自分に処方することができないので、10年以上前にもらった咳止めとかアレグラなどが引き出しに入っているのをゴソゴソとだしてきて飲みます。錠剤を輪ゴムで止めていたらゴムが溶けてべったりしていたりしますが、錠剤の中身は大丈夫かな、と思って飲んじゃいます。咳止めなんかはもうとっくに成人している子供がむかしむかし小児科でもらった粉があったので、そんな古い粉を飲んでみました。案外大丈夫。自己責任ですけど。

    あとは、自分の趣味で飲んでいるメガビタミンに頼っています。風邪のときは水素(水の素)、セレニウム、オリーブ葉エキス、ビタミンB, C, D、E, Mg、Znなどをきっちり取ります。ビタミンCは通常より多めがいいです。お陰で体調はよくなりました。日曜は家でWEB講演会などに参加し、のんびり過ごしたいと思います。

  • サウナで自律神経を鍛える

    年度末でいそがしかった人たちもいよいよ大詰めです。ちょうど大晦日みたいな感じ。ジムの温泉では一年の疲れを取りに来たかのようにとんでもなく混み合っていて、「芋の子を洗うような」というのがピッタリの状態でした。当院は、漢方を専門にしている影響もあり、小学生〜高校生もたくさん来院されます。なかでも、高校入試や大学入試まえにお腹の調子が悪いとか、朝起きられず、生活リズムが狂っているとか、いろんな相談があります。出席日数が足りなくなりそうで進級が危ういという相談もありました。今日はそういう学生さんたちがたくさん来院されました。みんな高校や大学に合格できたとか、ギリギリ出席日数がたりて進級できたとか、うれしい報告でした。漢方やっててよかった、と思います。未来を支える子供さんたちが健康で元気に夢を掴んでくれると、日本の未来も明るい気がしてきます。

    この時期、暑かったり寒かったり体はついていくのが大変です。なかには体はカッカとほてるのに手足は冷たいとか、布団に入ると寝汗がすごいとか、いろんな相談を受けます。季節替わりで自律神経の調整がうまくいっていないものと思われます。自律神経は脈拍、体温、発汗などをオートマチックに調整するものです。更年期でも急に熱くなったり汗が出たりするのは自律神経の乱れです。

    自律神経を治す薬があまり存在しません。漢方では割とそのあたりも対処する方法があります。それ以外で私がとてもいいと思うのはサウナです。すごく暑い,熱い、水風呂にドバーッと入ってつっ冷たい!これは熱いも冷たいも交感神経が緊張した状態です。冷水から上がって体を拭いて気持ちよく外気浴していると、内にこもった熱があるのでじわじわと汗がでます。ここで副交感神経優位となり、リラックスモードに入ります。サウナ→冷水→外気浴→またサウナ、を繰り返すことで、この交感神経と副交感神経の両者を大きく刺激します。こうして自律神経が鍛えられると、春の暑い寒いなんて可愛いものです。