むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 腰痛の内科的治療

    当院は、漢方やはり治療を積極的に取り入れているため、腰痛や五十肩のような整形外科疾患も結構受診されます。内科的にもいろいろやれることがあるので、整形外科でブロック注射をしたとか、リハビリに通ったとかいろいろ試して思うような効果が出ていない場合もまだまだ治療法がないわけではないと思っていだだきたいです。

    痛み止めの内服にしても、ロキソニンやリリカまでは使ったけどよくならないという場合、それはまだ痛み止め内服治療のうち5段階で言えばロキソニンが1段階、リリカが2段階目です。さらにまだまだ鎮痛剤の内服だけでも奥深い治療ができます。

    内服があまり好きでない場合、整体や鍼治療があります。今日来院された患者さんでは、針はちょっと苦手だからできれば他の方法を、というリクエストでした。その場合、漢方薬の内服と指圧と整体で経過を見ることにしました。また、皮内鍼といって、皮膚に0.6mm程度刺さって刺激するシール型の針もあります。これは全く痛みはなく、気がつけば痛みが楽になっているという優れものです。難しいのはこのシール型の針をどこに貼るかということです。痛い場所に貼ったり、痛みからは遠いツボに貼ったりします。例えば四十肩の場合、足のツボに貼ることでかなり肩は動くようになります。まだまだいろんな治療法がたくさんあります。諦めないでご相談ください。

  • 月経前症候群

    一日中すごい雨でした。やっぱり地球温暖化の影響で大気中の水分含有量が多いため、降る時の量が半端ないのでしょう。これほど雨がひどいと来院される患者さんも少なく、時間がゆっくり流れます。患者さんの悩み事もゆっくり聴く時間ができました。

    女性の月経前症候群という疾患があります。生理前になると頭痛、吐き気などがひどいとか、イライラするとか、症状は人それぞれですが、多くの女性がこういう症状に困っています。そして、どの診療科に行けばいいかもよくわかりません。婦人科?ムカムカするから消化器内科?頭痛だから神経内科?困った患者さんはネットでいろいろ調べた挙句、漢方かもと思って来院されます。

    私の漢方処方は来院ごとに処方を変えることがあります。それは、患者さんの状態が来るたびに少しずつ変わるからです。特に月経前症候群の場合、月経周期に応じて月経前の不安定な時期と、月経後の安定した時期では処方を変えるのです。基本的にずっと飲んでもらいたい漢方薬と、その時の状態(周期)に応じて使いたい薬とを併用したりします。これこそ、オーダーメイド漢方です。他の人に効いたからといっても、誰にでも同じ処方でいいとは限りません。

     

  • 痛風の治療

    足の親指の付け根が腫れて痛む病気に「痛風」があります。ぶつけたり足を踏まれたりした場合は別の病態かもしれませんが、何の覚えもないのに足の指の付け根が腫れて痛い場合は痛風の可能性が高いです。たいていの場合、赤く熱を持ったように腫れています。歩くのも困難なくらい痛みます。痛風という名前の通り、何の前触れもなく痛みが風のようにやってきます。

    痛風は基礎疾患として高尿酸血症があります。健診などで尿酸が高いと言われて治療せずに数年放置した結果痛風を発症します。以前は肉の食べ過ぎと言われていましたが、実際にはお酒の影響の方が多いみたいです。尿酸はプリン体から合成されるため、ビールにプリン体ゼロという商品がありますが、アルコールを代謝する際に尿酸ができるので、結局プリン体とは関係なくワインや日本酒でも尿酸は上がります。従って、宴会などで深酒をした後に激痛が始まることが多いようです。

    当クリニックでは尿酸の値は採血して10分ほどででますから、痛風かどうかはすぐに診断がつきます。ただ、尿酸が高くても尿酸を下げる治療は足の痛みが落ち着いてからする方がいいようです。慌てて尿酸を下げると、痛風の痛みがひどくなることが知られているからです。また、当クリニックでは腫れている病変部分に針治療をすることで、痛みを軽くする治療をしています。針が嫌な場合、シール状になったごく小さな針をエレキバンのように病変に貼り付ける治療も行っています。

  • 家庭血圧の測り方

    血圧管理は家庭血圧を重視します。病院で測ると緊張していつもの状態でないため変な血圧になることが多いので、家庭で測って手帳に記録してもらうことをおすすめします。薬の調整も血圧手帳のデータをもとに考えます。

    家庭で血圧を測る時は、いくつか注意していただきたいことがあります。まず測定時間ですが、朝起きてトイレを済ませたあと、朝食や朝の薬を飲む前に測ります。2−3回測り直したら全部記録してもらったらいいのですが、最初に変に高い値が出た時は測り直した値を記録してもらっても構いません。

    もう一度測るなら寝る前がいいのですが、お酒を飲んだりお風呂あがりすぐだと少し低い値になります。

    血圧計は上腕で測るタイプがおすすめですが、手首タイプでもきちんとつかえば問題ありません。手首タイプの血圧計で問題になるのは、測定時の手首の高さです。肘を曲げて手首を心臓の高さにします。上腕で測るタイプだと、自然と上腕が心臓の高さになるのでいいのですが、きちんと姿勢良く座って測ったほうがいいと思います。姿勢によってはデータがばらつきます。また、測る腕は右でも左でも構いませんが、人によっては左右差がありますから、いつも同じ腕で測ったほうが日々の変化がわかりやすいと思います。

  • 整形内科

    整形外科というのは普通にあります。整形疾患は手術になることが多いと思います。しかし、骨折などどうしても手術したほうがいい場合もありますが、実際には腰痛や膝の痛みなどは手術でうまくいくとは限りません。そういう場合、手術をせずに内服薬で治療するという選択もあります。今日は、そういう勉強会に参加しました。整形外科の先生の講演なのに、手術せずに内服薬で治す話なんて、とても珍しいと思います。

    話を聞くと、整形<内科>とでもいうべき内容です。私が目標としている多角的なアプローチで痛みを取る治療に似たところがあります。痛みというのは一人ひとり違いますから、処方は画一的ではうまくいきません。患者さんに応じた強さの薬を選ばないといけないし、飲む回数や時間もその人ごとに変えていきます。そういう細やかな対応が、とても内科的だと思いました。

    痛みの疾患というのは不思議なもので、腰や膝などの痛い場所だけの問題でなく、それを痛みとして感じる脳の問題があるのです。炎症→痛み刺激→脳へ伝わる→反応性に交感神経が緊張→血流が悪くなる→ますます痛む、という悪循環が形成されるようです、従って、痛み止めて一旦きちんと痛みを取り去ることで、悪循環がストップし痛みから解放されることが期待されるそうです。一旦良くなると、痛み止めを飲み続ける必要はないようなので、2−3ヶ月をめどにしっかり治療したらいいとのお話でした。

    当院の玄関にスカイブルーのセキセイインコが飛んできました。びっくりしました。