むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 帯状疱疹ワクチンのご案内

    🛡熊本市でも帯状疱疹ワクチンの助成が始まりました

    熊本市内でも、帯状疱疹ワクチン接種に対する助成制度が始まりました。対象となる方には、65歳から5歳刻みで100歳まで、順次案内のはがきが届くと思います。今年65歳になる方(現在64歳)などにも、すでに案内が届いているのではないでしょうか。

    対象年齢は実年齢ではなく、その歳になる年度、つまり「その年の4月2日生まれから翌年の4月1日生まれまで」が該当となるようです。詳しくは、熊本市のホームページをご確認ください。
    ▶️ 熊本市公式サイト

    なお、助成は案内が届いた年に限り有効です。
    「5年後にまた案内が来たらそのとき打とう」と思っていると、次回の案内は来ませんのでご注意ください。


    💉ワクチンは2種類あります

    はがきにも記載されていますが、帯状疱疹ワクチンには2種類あります:

    • 水痘ワクチン(生ワクチン) … 従来からあるタイプ

    • シングリックス(組換えワクチン) … より新しいタイプ

    当院では、数年前からシングリックスの接種を行っております。副作用については、インフルエンザワクチン程度の軽い反応が多く、コロナワクチンのような強い副反応の心配はあまりない印象です。

    また、高齢者では水痘ワクチンでは十分な免疫がつきにくいことがわかっており、シングリックスのほうが9割以上の人に免疫がつくことが報告されています。可能であれば、シングリックスの接種をおすすめします


    ⏰接種時期に注意!年度内に2回打つ必要があります

    シングリックスは2回の接種が必要で、1回目と2回目の間は2か月〜6か月空ける必要があります。助成が適用されるのは年度内(3月末まで)ですので、2回目を年度内に打つためには、できるだけ年内に1回目を接種しておくことをおすすめします。

    仮に1回目が来年2月になってしまうと、2回目が年度をまたいでしまい、助成が受けられなくなります。その場合、

    • 生ワクチンにするか、

    • 2回目を自費(1回約2万円)で接種

    …という選択肢になります。

    また、年末はインフルエンザワクチンの時期でもありますので、タイミングをずらして計画的に接種されるのがよいでしょう。


    💭「すでにかかったけど…」という方へ

    近年、帯状疱疹は急増しています。すでに帯状疱疹にかかったことがある方は、「ワクチンを打つべきかどうか」迷われることもあると思います。判断に迷う場合は、お気軽にご相談ください。


    💳キャッシュレス決済も使えます

    当院では、先月からVISAなどのタッチ決済が可能となりました。しばらくは試験運用を行っていましたが、トラブルなく順調にご利用いただけていますので、ご案内いたします。

    帯状疱疹ワクチンは1万円を超える費用がかかるため、ぜひキャッシュレス決済(タッチ決済のみ対応)をご利用ください。

    • 利用可能:VISA、Mastercard、Dinersなどのタッチ決済

    • スマホのウォレット決済もOK

    • 通常の診療のお支払いにもご利用いただけます


    ご不明な点があれば、受付または診察時にお気軽にお尋ねください。

  • 外出は危険な暑さが続きます

    土曜日は診療が午前中で終わるため、昼にはフリーになりました。このところ土曜の午後は心臓検診で忙しかったのですが、今日は久しぶりのお休み。代わりに、往診用の電気自動車「日産サクラ」の点検に、ディーラーへ行ってきました。

    部品のリコールもあったので、代車として同じ「サクラ」の新車(試乗車)を貸してくれました。見た目は同じでも、オーナーだからこそ分かるような細かな改良がされており、運転してすぐに「おっ」と思いました。とても良い車です。

    代車を借りて帰宅したのは午後3時すぎ。外は35℃ほどもあり、とても出歩ける暑さではありません。自宅で昼ご飯を食べる機会も少ないので、冷蔵庫に眠っていた古い食材の“在庫整理”を兼ねていろいろ食べました。

    外に出るのは諦めて、エアコンの効いたリビングでNetflix。ドラマを見ていると、自宅前の道を救急車が右へ左へと何度も行き来します。この暑さですから、倒れた方も少なくないのではと心配になります。

    診察中、患者さんから「体が第一ですから、電気代がかかってもエアコンはちゃんと使ってます」と言われることがあります。多くの人がそう思ってくれていて、安心します。政府も妙な選挙対策でお金をばらまくより、電気代の補助に力を入れてくれたらいいのにと思います。


    さて、またAIの話です。

    今回は、手書きの領収書がどこまで認識できるかを試してみました。日付や金額は手書き、店の名前はゴム印という、いわば“読みにくい”タイプの領収書です。

    ChatGPTでカメラをONにし、それを映してから、

    「この領収書の内容をエクセルの表にしてください。A列に日付、B列に店名、C列に金額(¥マークなしで数字のみ)」

    と指示したところ、見事に正確な表を生成してくれました。正直、驚きました。

    今回は1枚だけでしたが、領収書にはいろいろな形式があります。たとえば、A4の紙に10枚ほど貼り付けた領収書を一度に読み込めたら、すごいです。今度試してみます。

    とくに感心したのは、手書きの文字まで正確に読み取れたこと。AIの進歩を、また一つ実感した瞬間でした。

  • 今が血圧の薬を軽くするチャンス

    尋常でない暑さが続きますね。
    7月に入ったばかりというのに、すでに連日、熱中症の患者さんが来院されています。特に中高生の体育会系の部活動などは、この暑さの危険性をもっと真剣に考えてほしいと思います。

    室内で涼しく過ごしていても、「頭痛」や「倦怠感」が強くなったと訴えて受診される方も多く、これも熱中症の一種と考えられます。昔の言葉で言えば「暑気あたり」です。「あたり」は漢字で「中(あた)り」と書きます。矢が的に当たるのは「的中」、それになぞらえて熱に中たるのが「熱中」、暑さに中たるのが「暑中」です。「暑中お見舞い」という言葉も、ここから来ていると思われます。

    この「暑気あたり」は、熱中症の一歩手前のような状態ともいえるでしょう。脱水があれば点滴を行いますが、漢方が意外とよく効きます。
    中国の長い歴史の中でも、暑さ寒さの季節変動に対処する必要がありました。そうした経験を積み重ねて編み出された、暑気あたりに対する処方が今に伝わっているのです。


    この暑さで、血圧が下がっている患者さんも多く見られます。
    実際、今日だけでも10名以上の方の降圧薬を軽くしました。今は、薬を減量したり、場合によっては中止するチャンスでもあります。ただし、自己判断でやめるのではなく、まず家庭血圧を記録してからご相談ください。

    利尿剤系の降圧薬が処方されている場合は、まず脱水予防のため、そこから中止していくことが多いです。その影響で多少むくむこともあるかもしれませんが、この暑さでは、できるだけ利尿剤は避けたいと考えています。
    ただし、心不全の既往がある場合は、利尿剤の調整は慎重に行う必要があります。


    「むくみ」についても、少し補足します。
    高齢の方では足のむくみがよく見られます。話を聞いてみると、「デイサービスに行くと、一日中椅子に座っている」とおっしゃる方が多いです。
    自宅では、畳の上でゴロンと横になったり、ベッドで昼寝をしたりすることもありますが、施設ではそういった体勢になりにくく、座りっぱなしの状態が続きます。

    この姿勢がむくみの原因です。長時間座っていると、重力の影響で血液や水分が下肢にたまり、心臓の方へ戻りにくくなるのです。

    もちろん、肝臓や腎臓、心臓の機能不全、ホルモン異常が原因のむくみもありますが、多くの場合は、単純に「座っている時間が長すぎる」ことが原因です。

    本来は足を動かす運動が理想ですが、それが難しい場合は、ふくらはぎのマッサージ(指圧)をするとよいでしょう。市販のマッサージ機器を使うのも一つの方法です。

  • AIが目と口を持った

    最近、チャットGPTを使っている際にカメラ機能をONにすると、AIが目を持っているような感覚になります。
    視覚情報をもとに様々なコメントをしてきます。さらに、音声認識をONにして会話できる状態にすると、目と口のあるAIと会話しているような印象になります。試しに、その状態で湯呑みを手に持ちながら「これ、なんだと思う?」と質問してみたところ、AIは「素敵な花瓶ですね」と答えてきました。湯呑みを花瓶だと勘違いしていますが、ちゃんと目で見て認識したことを声に出してレスポンスするという点が面白いです。

    次に、たまたま手元にあった医師会からの原稿依頼の手紙を手に取って、「こんな手紙が来たんだけど、いいアイデアはないかな?」と聞いてみたところ、AIは瞬時に手紙の内容を理解し、「原稿の依頼のようですが、何かお手伝いしましょうか?」と返答してきました。続けて、「せっかくだからAIについて書こうと思うんだけど、面白いネタはないかな?」と尋ねると、「医療現場でのAIの活用法」などを提案してくれました。まさに、医師会からの原稿依頼と理解しているようです。すごい!


    実は、私はこれまでWEBブラウザでチャットGPTを立ち上げていました。これで特に困ることはなかったのですが、アプリを利用したほうがもっと便利だという記事を見かけて、試してみることにしました。アプリを使っても、レスポンスの速さや内容に差はありませんが、UI(ユーザーインターフェース)が全く異なります。特に、キーボードからショートカットキーを押すと、すぐに小さなプロンプト入力ウィンドウが立ち上がり、今までの作業を邪魔することなく、サポートしてくれる感じが素晴らしいです。試しに使ってみたところ、その便利さにすぐに気づきました。


    それにしても、暑い日が続きます。
    少し庭仕事をしただけで体調を崩し、来院される患者さんもいます。その中で気になった話がありました。
    「毎日、屋外でスポーツをしているので、水分補給はしっかりやっています。ポカリを毎日2リットル飲んでいます」と言われました。それはダメです!ポカリスエットのようなスポーツドリンクを毎日大量に飲むのは、糖尿病リスクを高めます。正しい水分補給は、お茶(できればカフェインを含まない麦茶など)を選ぶのが良いです。塩分補給は、味噌汁や梅干しなどで摂ることをおすすめします。

  • 夏風邪に葛根湯を単独では使わない

    毎日、昼の炎天下で訪問診療に出かけると、右手(窓際)だけがどんどん日焼けしていきます。
    お風呂に入ると右腕だけヒリヒリ。これはなんとかしなければと思い、ひんやりタオルを濡らして絞り、右腕にぐるぐる巻いて運転してみることにしました。見た目はまるでミイラのようですが、実際にやってみるとこれが本当に快適! 30分ほど運転して目的地に着いたとき、右腕はまったくヒリついておらず、しっかり冷やされていました。

    この冷却タオルは、気化熱を利用して表面温度を下げる仕組みになっています。昨年の猛暑でも大活躍してくれましたが、今年もやはり頼りになります。2枚持っているので、1枚は首、もう1枚は腕に巻いて出かけようとおもいます。


    この暑さの中、風邪をひいて38度近い熱が出ている患者さんを見ると、本当にしんどそうです。
    外気温が高すぎて体温が下がらず、発熱で熱中症のような状態になってしまいます。こういった場合、体を温める漢方薬(葛根湯や麻黄湯など)を単独で使うのは避けます。

    代わりに、清熱作用のある「石膏」入りの処方を選ぶことが多いです。たとえば以下のような処方が挙げられます。

    • 小柴胡湯加桔梗石膏

    • 白虎加人参湯

    • 麻杏甘石湯

    • 越婢加朮湯

    これらは、熱を冷ましながら治療する処方で、発熱時の体の負担を軽減できます。もし、誤って葛根湯を単独で使ってしまうと、体をさらに温めてしまい、かえって苦しくなる場合があります。

    漢方には「証(しょう)」という概念があり、これは患者さんの体質や病態と処方の適合性を示すものです。この証が合わないと、薬が効かないばかりか副作用が出ることもあります。正しい処方を選ぶには、証を見極める力が必要です。


    ところで最近、OTC(市販薬)に関する議論の中で、「市販されている薬は保険適用外にしていくべきだ」という意見が出ています。
    この話題の中で、漢方薬も対象になるのではないかという噂を耳にしました。たしかに、葛根湯などは保険薬とほぼ同じ成分の製品が市販でも手に入ります。

    しかし、前述の通り、証の判断なしに漢方薬を自己判断で使うのは非常に危険です。
    漢方に詳しい薬剤師さんに相談できれば良いのですが、ドクターであっても漢方の勉強はほとんどが独学です。必ずしも皆が一定の水準に達しているとは限りません。
    漢方は西洋医学とは理論体系が全く異なるため、難しい症例や判断に迷うときは、漢方専門医に相談するのが安心だと思います。

    ハヌルオンマのチキン南蛮。チキンはカリッと揚がった韓国風のフライドチキン。通常ヤンニョムとかハニーマスタードをかけるのが定番ですが、南蛮風にタルタルソースでいただく日韓折衷料理でした。