むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 消えた韓ドラ

    土曜日は診療のあと、学校心臓健診があり、5名の専門医で約90名の生徒さんを手分けして診察しました。帰宅したときにはもうクタクタ。晩ごはんのあとにNetflixを観ていたら、そのまま寝落ちしてしまいました。仕方がないので、今日は最初からもう一度見直しました。

    ところで、つい先日までNetflixで観ていた韓国時代劇「ホン・チョンギ」が、突然Netflixから消えてしまい、私の視聴履歴からも跡形もなくなってしまいました。配信終了なら、せめて少し前に予告してくれればいいのに……。まったく気づかないうちに消えてしまっていて、しかもドラマのタイトルさえ思い出せず、少し焦りました。まだ見終わっていなかったし、これから面白くなるところだったのに。

    仕方がないので、Googleで思い出せるキーワードをいくつか入力して検索してみたところ、無事にタイトルが見つかりました。ですが、やはりNetflixではもう配信されておらず、Amazonプライム・ビデオを見てみたら、3話まで無料で、それ以降は有料とのこと。30話を超えるストーリーの後半をまだ見ていないのに、有料なんてとんでもないと思いました。最近のAmazonは有料コンテンツが多くて困りますね。

    そんなときに頼りになるのが、ドコモの配信サービス「Lemino」です。調べてみたら、なんと全話視聴可能とのこと。これまでにも何度かLeminoには助けられてきました。他では配信が終了したドラマが、Leminoではまだ配信されているということがけっこうあるんです。ありがたい存在です。

    さて、熊本もいよいよ梅雨入りしましたね。さっそくの雨でジメジメしていて、あまり外出する気にもなれず、今日は家の中でWeb講演をオンデマンドで視聴して過ごしました。今日のテーマは「コラーゲンサプリの効果」について。

    ちょうど最近、私は毎日ゼリーを食べるようにしているのですが、ゼリーはコラーゲン100%です。その講演で紹介されていたコラーゲンの効果は実に多彩で、血管を強くする、血圧を下げる、体の糖化を抑える、認知症を予防する、骨を丈夫にする……と、まさにいいことづくめでした。

    かつては「コラーゲンはタンパク質だから、食べても消化されてアミノ酸に分解され、体内ではコラーゲンにはならない」と、もっともらしく言われていたこともありました。でも実際には、体内で再構築されてちゃんとコラーゲンになるとわかっています。私がこの事実を知ったのは、もう10年ほど前、ある論文を読んだときでした。

    実際、豚足を食べると肌がプルプルになる、という実感。これは、科学的な知識がなくても多くの人が体験的に知っていることです。それを、ちょっと生物学をかじったような人が「消化されたら意味がない」などと言うのは、まさに思い込み。昨日も書きましたが、現代医学にはこういった思い込みがたくさんあります。事実をちゃんと見ている人が、結局は正しい。理屈は、あとからついてくるものですね。

  • マヨラーのすすめ?

    今週は患者さんが比較的少なく、外来もあまり混雑しませんでした。なぜかな?と考えていたところ、ちょうどゴールデンウィークから1ヶ月が経ったタイミングであることに気づきました。多くの方が1ヶ月ごとに通院されるので、連休の約4週後は患者数が減る傾向にあるのです。これはお正月やお盆の後も同様で、毎年の傾向として見られます。

    患者さんが少なければ楽かというと、案外そうでもありません。寒暖差の影響か、風邪症状の新患が多く、対応に追われました。来週には梅雨入りしそうですが、梅雨になると頭痛やめまいの患者さんが増えるため、これからはまた忙しくなる予感がしています。

    さて、今週は山田悟先生のYouTubeや著書から、脂質の大切さを学びました。これまでの食事指導では、「甘いものや油ものは避けましょう」と、毎日のように呪文のように言い続けてきましたので、「バターやマヨネーズは積極的に摂りましょう」とは、なかなか言い出しづらいものがあります。

    しかし山田先生は、最新の栄養学の論文を基にした話をされており、これは個人的な意見ではなく、科学的な裏付けのある知見です。つまり、これまで私たちが何十年も信じてきた“常識”が根本から間違っていた可能性があるのです。

    患者さんに自信を持ってお伝えするには、まずは自分自身の食生活を変えてみることが大切だと考え、今週から脂質多めの食事を始めてみました。変化が出てくるまでには少し時間がかかると思いますが、経過はまたご報告しますね。

    そういえば、昔SMAPがまだ駆け出しだった頃、香取慎吾さんが何にでもマヨネーズをかけて食べるという話題でよくテレビに出ていました。“マヨラー”という言葉が広まったのもその頃だったと思います。当時は「あんな食生活していたら、絶対に病気になる」と思っていましたが、今となっては、山田先生の提唱する“脂質ファースト”の食事は、まさにマヨラーのすすめと言えそうです。

    漢方には4000年の歴史があり、その理論や考え方は、急に覆るようなことはありません。長い年月をかけて、人体での効果が実証されてきたものだからです。それに比べて、現代の(いわゆる西洋)医学はまだ100〜200年程度の歴史しかなく、定説が覆ることもしばしばあります。これはある意味で面白いことでもありますが、頭を柔軟に保たないと、時代遅れの知識にしがみついてしまい、損をすることにもなりかねません。

  • ミトコンドリアに薬剤を届ける技術

    先日の予防医学の講演で、ミトコンドリアを元気に保つことが健康維持にとって重要だという話をしました。そのためには「抗酸化」と「抗糖化」が鍵になります。ただし、それを達成する方法は一つではなく、さまざまなアプローチを組み合わせる方が効果的だということも説明しました。

    そんな中、とても興味深い動画を教えていただきました。北海道大学薬学部 ナノ医薬品創剤学分野の山田勇磨教授の講演です。(参考:北海道大学SDGsサイト

    私が大学生だった頃、熊本大学の前田浩先生(微生物学教室の教授)が、DDS(ドラッグ・デリバリー・システム)という分野で画期的な研究をされていました。抗がん剤を肝臓のがん細胞だけに集中的に届けることに成功し、「日本人でノーベル賞に一番近い」と言われ続けた方です。残念ながら数年前にご逝去されました。(参考:西日本新聞記事

    今回の山田教授の講演も、まさにDDSの最新成果についてでした。前田先生の時代から約30年、技術は驚くほど進歩しており、薬剤をリン脂質の二重膜で包み、ナノサイズのカプセルにして体内に届けるという方法が開発されています。このナノカプセルは細胞膜を通過し、細胞内のミトコンドリアにまで薬剤を届けることができるそうです。実際、蛍光ラベルされた薬剤がミトコンドリアに届いている様子を顕微鏡で確認したという報告もありました。

    さらに、コエンザイムQ10をナノカプセル化して肝障害を持つマウスに投与したところ、肝機能障害が著しく改善したというデータも示されました。普通にコエンザイムQ10を摂取しても、このような効果は得られないそうです。技術の進歩に本当に驚かされます。

    また、ナノカプセルの表面に特殊な加工を施すことで、がん細胞のミトコンドリアだけに薬剤を届けることも可能になるそうです。これにより、標的細胞のみを狙い撃ちし、副作用を最小限に抑えながら治療効果を最大化できる時代が近づいています。

    本当に、すごい時代になってきました。科学の可能性に、ワクワクが止まりません。

  • じゃがいもを収穫しました!

    何ヶ月か前、キッチンの横で紙袋に入れて保存していたじゃがいもから、気づいたらびっくりするほど芽が伸びていて、「これはもう食べられない!」と思いました。有機野菜のお店で買ったいいじゃがいもだったので、もったいないことをしたなと思い、庭の植木鉢に野菜用の土を入れて植えてみました。

    すると、すくすくと元気に育ち始めました。一体いつ掘ったらいいのかと思いながら様子を見ていたのですが、先週あたりから葉が黄色くなってきたので、「そろそろかな?」という予感。梅雨入り前の晴れの日を狙って、今日、仕事帰りに掘ってみることにしました。

    すると、コロコロとしたきれいなじゃがいもがたくさん収穫できました!うれしい!さっそく掘りたてを味噌汁に入れてみたら、これが絶品。残りは肉じゃがにするつもりです。

    じゃがいもの原産地は、確か南アメリカのアンデス地方だったと思います。今調べたところ、紀元前3000年ごろからペルーやチリで栽培されていたそうです。つまり、今から5000年も前の話です。

    きっと、私と同じように「後で食べようと大事に取っておいたら芽が出てしまった!」という経験をした古代の人が、試しに土に植えたら、たくさん採れてびっくりしたのかもしれません。しかも、米作りのように手間も時間もかからず、たった3ヶ月ほどで収穫できる。これは重宝されるはずです。

    私たち日本人が農業の技術を手に入れたのは弥生時代。それ以前は狩猟採集で暮らしていました。稲作が始まっても、「お腹いっぱいご飯が食べられるようになった」のは戦後になってから。人類の長い歴史の中では、ほんのここ50年くらいのことです。

    最近は米不足でちょっとした騒ぎにもなっていますが、餓死するわけではありません。私たちの遺伝子には、何万年も飢餓と戦って生き延びてきた記憶が組み込まれています。数日十分な食事を取れなくても血糖値を維持する仕組みがあります。その一方で、飽食の時代に対応する「血糖値を下げる仕組み」は、あまり備わっていません。

    だからこそ、遺伝子にプログラムされた以上に食べすぎると、体はその余分なエネルギーを処理しきれず、さまざまな病気のもとになってしまうのです。

  • 太らない鍵は“インスリンを出さない食べ方”

    昨日のブログで、血糖値スパイクを予防するには脂質の摂取が大切だと書きましたが、さっそく自分でも試してみました。

    朝ごはんには、冷凍のからあげを2切れ温めて、マヨネーズをのせてレタスに巻いて食べました。昼はお弁当で、ほんの少しのご飯にテリヤキチキンととり天を2切れずつ。さらに、レタス・トマト・アボカドのサラダに、マヨネーズとオリーブオイル、塩コショウで味付けしました。これで朝・昼ともにしっかり脂質をとることができました。

    その結果、いつもなら昼前にはお腹がグーグー鳴り、夕方の仕事終わりには無性に何か食べたくなって、夕食前に間食してしまっていたのが、今回はほとんどおさまりました。なんと、間食せずに夕食まで持ったのです。これはすごい。効果的です。

    結局、血糖値スパイクが起きると、それに続いてインスリンが大量に分泌され、血糖が一気に下がります。つまり、血糖値が乱高下することになります。これは心臓や血管など循環器系に悪影響を及ぼしますし、低血糖気味になることで仕事のパフォーマンスも低下し、強い空腹感が生まれて、つい何かを食べてしまうのです。

    さらに、インスリンが分泌されると、血糖は細胞内に取り込まれます。その糖がエネルギーとして使われなかった場合、余った分は中性脂肪として体内に蓄積されます。つまり、「太る」ということです。

    したがって、太らないようにするには、インスリンが過剰に出ないような食事を心がけることが最も重要なのです。つまり、血糖スパイクを抑える食事――脂質をしっかりとって、炭水化物を控えめにすること――が鍵になります。

    こう考えると、ダイエットにカロリー計算は必ずしも必要ではないということが、よくわかります。

    チャングーカフェのプルコギサンド 美味しい!