むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 医薬品不足とコメ不足

    クリニックの近くの麦畑では、今日が刈り取りでした。明日から雨が続く予報なので、いよいよ梅雨入りかもしれません。そんな中での絶妙なタイミングでの収穫、さすがです。麦はよく実っており、豊作だったのではないでしょうか。

    最近、米の価格高騰や、政府による備蓄米の放出が連日のように報道されています。しかし、根本的な問題は「農家の高齢化」ではないかと思います。また、かつての減反政策(米の生産を抑える代わりに補助金を出す制度)の影響で、農業のビジネス構造そのものがゆがんでしまいました。

    今後、少人数での効率的な農業を進めるには、大規模化以外に道はないでしょう。個人経営の農家ではなく、株式会社のような組織的な運営が求められます。海外の多くはすでにそうした仕組みに移行していますが、日本では何十年も保護政策が取られてきたため、非効率な方法が温存されてきました。

    また、小規模な農家に高額な農機具(たとえばコンバイン)をローンで販売してきたJA(農協)にも、その責任の一端があると思います。

    備蓄米の販売も、当初はJAを通して行われていましたが、流通が滞り、その後の大臣交代を機にJAを通さず市場に直接流す方針に変わりました。これは良い判断だったと思います。

    ただし、物の値段というのは本来、市場における需要と供給のバランスで決まるべきものであり、国が一方的に決めるのは自由経済の原則から外れています。私はこの点に疑問を感じます。

    こうした構図は、医薬品にも見られます。病院で使用される保険適用の薬には国が定める「公定価格」がありますが、それがあまりに安いため、製薬会社にとっては採算が合いません。その結果、多くの医薬品が価格自由な市販薬へと流れ、病院や調剤薬局では品不足が続いています。

    コメ不足と医薬品不足は事情こそ異なりますが、どちらも「国の政策の歪み」が根底にあるという点で、よく似た構造を持っているように感じます。

  • お茶は認知症を予防する

    昨日、お茶の話を書きました。そして今日、ネットを見ていたら、プレジデントオンラインに興味深い記事を見つけました。
    記事はこちらです:
    👉 お茶を毎日2杯以上飲むと「認知症リスクが3割減」…最新研究が示した“緑茶のすごい効果”

    内容を簡単に紹介すると——お茶を1日2杯以上飲むと認知症の発症が約3割減り、海馬の萎縮も抑えられる、という研究結果です。これは朗報ですね。
    私自身、毎日たくさんのお茶を飲んでいますので「これは安心だな」と思いながら読みました。

    その作用機序は一つではないでしょうが、ポリフェノールやカテキンによる抗酸化作用が主だろうという点は、昨日私が書いた内容と同じです。

    私は急須で淹れるお茶も好きですが、茶葉をブレンダーで粉末状にして、抹茶のようにお湯で溶かして「まるごといただく」のも気に入っています。
    味の好みは分かれるでしょうが、栄養面では粉末茶の方が圧倒的に優れています。食物繊維も取れるし、お湯に溶けない脂溶性成分も摂取できるので、メリットが大きいと感じます。


    さて、今朝は変な夢を見ました。私はあまり夢を覚えていることがないのですが、今朝はなぜか鮮明に記憶に残っていたので、ちょっとご紹介します。

    目の前の建物に、なんとフクロウが30羽ほどずらっと並んで止まっていて、「うわー、すごいな」と感心して眺めていました。すると、そこへ猿(もしかしたらゴリラだったかも)が2匹やってきました。
    私はその猿たちと肩を組みながら、「あれ見てごらん、すごいね」と話し合っていました。なぜ猿とそんなに仲良しだったのかは分かりません。覚えているのはそれだけです。
    ……いったい何の夢だったんでしょう?(笑)


    最近、Amazonプライムビデオで毎日少しずつ見ているのが『孤独のグルメ』です。
    松重豊さん演じるサラリーマンが出張先などでふと見つけた飲食店にふらっと入り、壁に書かれたメニューを見て「今日はどれにしようか」と心の声であれこれ悩みながら注文を決めていく……そんなドラマです。

    「よし、これでいこう!」と注文したあと、隣の常連さんが別の美味しそうなメニューを頼んでいるのを見て、「あっちも良かったな」と思う。そして、「うまいうまい」と感動しながら食べる。
    単なるグルメ番組ではなく、出会いや直感、一期一会の食事体験を楽しむ姿がとても魅力的です。

    いつも同じ店で定番メニューを頼めば、失敗はありませんし安心ですが、「初めての店」「初めてのメニュー」に挑戦するのは、ちょっとした冒険。
    これは脳に良い刺激を与えてくれて、まさに「ボケ防止」につながると思います。ぜひマネしてみたいものです。

    <おまけ:AIに夢占いをしてもらった話>

    AIは夢占いもできるのか?と思って、Google Geminiに上の夢の話を入力してみました。以下は、そのAIによる夢占いの一部抜粋です。こんなことまでAIができるとは驚きですね。

    「フクロウ(30羽)」は、知恵・直感・幸運を象徴し、「建物」はあなたの人生の基盤や目標を示すもの。そこにフクロウが並んでいるのは、知的な気づきや守られている感覚の表れかもしれません。
    「猿(またはゴリラ)」は本能や力、対人関係を象徴し、「肩を組んで見る」というシーンは、自分の中の本能や感情と良好に付き合えている状態、あるいは良い協力関係の象徴です。
    全体としては、知恵と本能のバランスが取れており、良い兆しが訪れる前触れかもしれません。

  • お茶の効能

    涼しくて快適なんて書いていたら、今朝はえらく冷え込みましたね。もうこれで最後だろうと長袖シャツを全部衣替えしてしまったのに、また引っ張り出す羽目になりました。来週にはもう6月というのに、この冷え込みには驚きです。
    夜はいつも、半袖Tシャツと短パンでチョコザップまで歩いて行くのですが、あまりの寒さに、今晩は長袖のスポーツウェアを着て行きました。
    日中は快適な気温ですので、この梅雨入り前の貴重な晴れ間は有効に活用したいですね。

    月曜日は、私の予想をはるかに超える患者さんが来院されました。朝から夕方までノンストップで100名超え。さらに、昼休みには学校の内科検診があり、そちらでも100名以上診ました。1日で200人超えは、さすがにこたえますね。

    ところで、私はコーヒーも好きですが、1日に飲むのはせいぜい2杯程度です。それに比べて、緑茶はなんと1日で1リットルほど飲みます。なぜそんなに飲んでいるかというと、仕事に行く際に魔法瓶を2本、たっぷりの茶葉とお湯を入れて持参するからです。それだけで800ccはあります。
    さらに、夕食後には急須で淹れたお茶を湯呑みで2~3杯飲むので、自然と1リットル近くになるのです。

    茶葉の消費量もかなりのもので、ふるさと納税を活用して静岡、八女、知覧などからお茶の返礼品をいただいています。今日は生協から届いた新茶をさっそくいただきました。安価な茶葉でも、新茶は香りが良くて格別ですね。

    茶葉に含まれるポリフェノールには抗酸化作用だけでなく、抗ウイルス作用もあります。「お茶でうがいが良い」と言われることもありますが、うがいだけでなく、飲んでしまっても問題ありません。
    私の場合、診療の合間にお茶を一口ずつ何度も飲むようにしており、これが風邪対策にもなっています。

  • 「陰口」ではなく「陰褒め」を

    一日中雨が降り続き、患者さんもまばらな静かな日でした。湿度が高く蒸し暑かったので、エアコンで室内をキリッと冷やして仕事をしました。こんな日は、飲食店も暇だろうと思い、よく行く近所の中華屋さんに夕食を食べに立ち寄ってみました。
    ところが驚いたことに、予想に反してお客さんがとても多く、「入れるかな…」と不安になりましたが、奥のカウンター席だけ空いていたので、そこに座ることにしました。忙しそうな様子だったので、今日は簡単なメニューで…と1品料理を注文しました。

    それでもお客さんが多く、料理が出てくるまでには少し時間がかかりました。
    待っている間、背中越しに後ろの席から大きな声で話すサラリーマンたちの会話が耳に入ってきました。どうやら新人社員の陰口を言っているようです。

    そんなに大声で新人をディスらなくても…と思いましたが、若い世代とオジサン世代では、そもそも考え方が違うことも多く、相容れない部分があるのは仕方ないのかもしれません。
    それにしても、「こんなこと言っていた」「こんな変なことをした」と、4人ほどでワイワイ話している様子は、正直、見苦しく感じました。

    講演家の鴨頭嘉人さんが、社員を育てるときのコツの一つとして「陰口は絶対に言うな。その代わりに “陰褒め” をしよう」と話していたのを思い出しました。
    「陰褒め」という言葉は聞き慣れないかもしれませんが、鴨頭さんの造語で、「人を陰で褒める」という意味です。

    陰で褒めておくと、それを聞いた誰かが「そういえばこの前、部長が君のことを“気が利く新人だ”って褒めていたよ」と本人に伝えてくれることがあります。
    これは、上司が直接褒めるよりも、何倍も嬉しいものです。なるほど、と納得しました。

    逆に言えば、陰口も同じで、それが当人の耳に入ってしまえば、上司から直接注意されるよりも、何倍も傷つくことになるでしょう。

    中華屋さんで感じたことですが、ああして陰口を言っている人たちは、言うことで一時的にスッキリするかもしれませんが、それが解決につながることはありませんし、会社の雰囲気にもマイナスです。

    陰口や愚痴が癖になってしまっている人は、思考の回路がその方向にばかり働いてしまうので、人を褒めるという発想そのものが出てこないのだと思います。
    だからこそ、「人を褒めよう」と思ったときには、頭の“別の回路”を意識的に鍛えて使う必要があるのでしょう。

    でも、褒める力が身についてくれば、周囲も自分自身もどんどんハッピーになります。
    未来を明るくしたいなら、「陰口」ではなく「陰褒め」を。そんな習慣を意識してみてはいかがでしょうか。

  • 熱中症に注意

    記録的な早い梅雨入りのため、田植えの準備が間に合うか心配されていましたが、クリニック近くの麦畑は一気に小麦色に染まり、収穫も間近のようです。つい先日まで青々としていた麦畑が急に色づいたのは、農家の方のなにか秘策があるのかもしれません。ともかく、麦の収穫が終わらないと田植えの準備に入れません。なんとか麦も収穫できそうなので良かったですね。梅雨入りしてから慌てて準備をするのでは、まさに「泥縄」というものです。

    この数年、米不足が続いているだけに、今年は豊作となり、少しでも解消につながってほしいものです。とはいえ、この不安定な天気の中、田植えまで順調に進むのか、少し心配です。

    しかも今日は、日中の最高気温が30度を超え、夕方7時頃に車に乗った時も外気温はまだ27度。まるで真夏のような一日でした。昨年の、あのとてつもなく暑くつらかった夏を思い出します。
    体がまだ暑さに慣れていないこの時期は、体調管理がとても難しいものです。すでに熱中症が疑われる患者さんも来院しています。エアコンを上手に使い、無理せず過ごしましょう。

    サウナなどで日頃から暑さに慣れていると、こういう時期は少し有利かもしれません。普段あまり汗をかかない方は、体に熱がこもりやすく、熱中症リスクが高まります。サウナで「発汗力」を鍛えておくと、暑いときに適切に汗が出て、体温調節の助けになります。


    汗といえば、更年期の方の中には「気温に関係なく汗が噴き出して困る」と訴えられる方も少なくありません。特に夏場はさらに汗が出やすく、「なんとかしてほしい」とご相談に来られるケースが多くなります。こうしたお悩みに対しては、漢方薬を使って少しでも楽になるよう努めていますが、残念ながら、誰にでも確実に効く処方ではありません。「飲まないよりはマシ」という程度のこともあります。

    一方、西洋薬には発汗を一時的に強力に抑えるものもあります。これが功を奏する場合もありますが、発汗が止まることで熱が体内にこもり、かえって熱中症のリスクが高まるという副作用もあるため、使用には注意が必要です。

    更年期には、発汗のほかにも、イライラ、のぼせ、手指のこわばりなど、さまざまな症状が現れることがあります。このような不定愁訴に対しては、漢方が比較的相性が良いこともあり、整形外科や産婦人科でなかなか改善しなかった方でも、一度試してみる価値はあると思います。