クリニックの近くの麦畑では、今日が刈り取りでした。明日から雨が続く予報なので、いよいよ梅雨入りかもしれません。そんな中での絶妙なタイミングでの収穫、さすがです。麦はよく実っており、豊作だったのではないでしょうか。
最近、米の価格高騰や、政府による備蓄米の放出が連日のように報道されています。しかし、根本的な問題は「農家の高齢化」ではないかと思います。また、かつての減反政策(米の生産を抑える代わりに補助金を出す制度)の影響で、農業のビジネス構造そのものがゆがんでしまいました。
今後、少人数での効率的な農業を進めるには、大規模化以外に道はないでしょう。個人経営の農家ではなく、株式会社のような組織的な運営が求められます。海外の多くはすでにそうした仕組みに移行していますが、日本では何十年も保護政策が取られてきたため、非効率な方法が温存されてきました。
また、小規模な農家に高額な農機具(たとえばコンバイン)をローンで販売してきたJA(農協)にも、その責任の一端があると思います。
備蓄米の販売も、当初はJAを通して行われていましたが、流通が滞り、その後の大臣交代を機にJAを通さず市場に直接流す方針に変わりました。これは良い判断だったと思います。
ただし、物の値段というのは本来、市場における需要と供給のバランスで決まるべきものであり、国が一方的に決めるのは自由経済の原則から外れています。私はこの点に疑問を感じます。
こうした構図は、医薬品にも見られます。病院で使用される保険適用の薬には国が定める「公定価格」がありますが、それがあまりに安いため、製薬会社にとっては採算が合いません。その結果、多くの医薬品が価格自由な市販薬へと流れ、病院や調剤薬局では品不足が続いています。
コメ不足と医薬品不足は事情こそ異なりますが、どちらも「国の政策の歪み」が根底にあるという点で、よく似た構造を持っているように感じます。





