むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 推敲

    このブログを書くのは大した苦ではないのですが、かなり時間をかけて書いています。いつも、パソコンを起動しブログの新規投稿のページを開き、さて何を書こうか、としばし考えます。考えても何も出てこないので、ぱぱっと思いつきで800字から1000字くらいの文を入力します。その時点では段落ごとのまとまりもなく、思いつきで適当に書いているので読み返しても人様にお見せするような内容ではありません。

    この文章を膨らましながら、文章のテーマを一本に絞りつつ、内容を考えます。推敲しているうちに元の文章の半分以上は消えて無くなります。大体できたら読み返して加筆訂正します。それを繰り返すこと大体10回以上。少しずつ少しずつ変なところを手直ししながら完成へと近づきます。朝5時半に起きたら自動的にアップされているブログを開いてまた読み返し、気になるところをさらに推敲します。

    私の処方もこんな感じです。風邪できた患者さんでも、決して妥協しません。喉が痛い、熱がある、咳が出る、と言われても、喉の薬と熱さましと咳止め、という処方は滅多にしません。いつから熱が出ているのか、咳は日中多いのか夜に多いのか、痰は粘っこいのか鼻水はあるか鼻づまりはあるか、寒気はするのか食欲はあるのか、限りなく情報を集めます。そして、処方を考えるのですが、出来上がった処方は何度も見直します。特に漢方を使うときは、患者さんの気の流れや気の過不足なども考えながら納得いくまで処方を考えます。いつも納得いく処方ができるわけではないのですが、そうありたいと願って努力しています。

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  • 正義を振りかざしてはいけない

    当クリニックのロビーにもテレビがあります。テレビをつけると、このところ毎日豊洲市場の話とゲスのばかり。どちらも見ていて嫌な気持ちになります。何に対してかというと、テレビというマスコミに対してです。悪いもの探し、弱いものいじめ、みんな自分が正しく、相手が悪いという構図が目に付きます。

    新聞だと、見たくない記事は見ないで飛ばせますが、テレビはそういうわけにはいかない。司会者やコメンテイターがいかにも自分たちが常識的で正しい人みたいに意見する。どのチャンネルも同じ内容ばかりなので、見たくなくても目に入ります。こういうのを見ると、日本人というのはやっぱり単一民族で、みんなが自分と同じでないと気が済まないようです。こういう教育は幼稚園時代からなされており、一人違うことをしていると、先生に「周りを見てごらん、そんなことやってる人は他にいませんよ」と言って怒られます。そうして、自分という個性を殺してみんなと「同じ」であることを美徳として育てられるのです。

    今、クリニックでストレス障害のために体調を崩してくる患者さんをたくさん見ています。みなさん自分がなぜみんなとうまくいかないのか、なぜ自分だけがストレスを受けて生活しないといけないのか、とにかくこの世の中は暮らしにくい、という思いでいっぱいです。本当は自分は自分であり、人は人。人は自分と同じではなく、おなじであることを強要してはいけないのです。それなのに、小さい頃から人と同じでないと怒られる教育を受けてきたばかりに、他人に対しても自分と同じであることを求めてしまうのです。その最たるところがマスコミでないかと思うのです。芸能人や政治家など、どう見ても自分とは違う世界の人だし、自分たちの常識を当てはめて考えても仕方ありません。

    職場でも、自分と他人を比較したり人に自分と同じであることを強要するのは良くありません。雇う側としても、それぞれに個性があるから適材適所という考え方があるわけで、みんなが同じであったら逆に配置を決めるのも難しいのです。

    人が自分と同じであることを強要するのではなく、お互いの個性を認め会わなければ、国や会社組織の将来は危ういと思います。

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  • 胡蝶蘭

    クリニックの開院に先立ち、内覧会をしたのが先月の28日だったので、ちょうど1ヶ月になります。あの頃は、物品の買い物や整理、書類の準備など本当にめまぐるしい毎日でした。そういう中、もらったこともないような沢山の観葉植物や胡蝶蘭がクリニックに届けられました。どこに飾ろうか、とあらゆる棚や玄関先に並べました。親戚、友人、関係者の皆さんからこんなに祝ってもらえるなんて、想像以上の出来事でうれしい悲鳴でした。

    そして、ひと月が経過し、クリニックの待合や玄関には、いまだに綺麗に咲いた胡蝶蘭が並んでいます。胡蝶蘭はほとんど水をやらないでいいとか、月に一回くらいやってくださいとか、直射日光は避けてくださいとか、手入れが簡単なのか難しいのかよくわからないです。そうした中、元気に花が続くものと、だんだんしなびて元気が無くなってくるものがあります。どこが違うんだろうか?と色々見ていて、一つの重要なポイントに気がつきました。

    それは・・・

    胡蝶蘭を植えてある植木鉢の素材です。陶器の鉢に入れられたものは今でも元気です。もらった時は、こんな重いもの、どこに飾ろうか、などと思ったのですが、この重い鉢に植えられたものは未だに元気です。一方、プラスチックの鉢に植えられたものは弱りやすい傾向にあるようです。

    つまり、水のやり過ぎを極端に嫌う胡蝶蘭は、調湿作用のある陶器の鉢だと元気で、根が蒸れやすいプラスチック製の鉢だと弱ってしまうのです。そう考えると、私たちの住む家も結露しやすいコンクリートの家より木と土(例えば珪藻土)でできた調湿性のある家の方が健康的ですね。胡蝶蘭が大事なことを教えてくれました。

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    昨日GoogleMapsのストリートビューで当院を見れますと書きましたが、本格的に見られるようになるまであと4−5日かかるそうです。朝早く見た人だけはラッキーでしたね。

     

  • 桜十字病院ラスト1日

    いつもこのブログを書くとき、パソコンを立ち上げる瞬間まで何を書くか決まっていない。ただ、毎日何か書こうと思って頭を絞っているのだが、今日は悩むことなく書くことがある。そう、桜十字病院の常勤としてはラスト1日となったのだ。今日が金曜なので、明日土曜日の午前中が正式には常勤最後の日だけど、事務局は土曜日は休みだし、ナースも土曜出勤は少ないので、実質今日で最後となった。

    昼ごはんを食堂で食べていたら、「あら、先生呼ばれていませんか?』という声をかけられ、間もなく、10分後に事務局まで来てくださいという電話があった。急いでランチを食べて、事務局へ行ったら、総勢100名近い職員さんたちが僕の来るのを待ってくれており、お別れの挨拶、花束贈呈などしてくれた。涙が出そうなくらい嬉しかった。6年間、楽しい毎日だった。そしてこの6年でうちの子供達は中学、高校を卒業した。時が経つのは早いが、その6年で子供が2つの学校を入学から卒業まで過ごしたとなると、自分もそれに見合うだけの成長をしないといけないし、決して時間を無駄にできないと思った。本当に暖かい職員さんたちに囲まれて、みんなの支援のおかげでこれまでやってこられた。自分一人の力ではできることは限られている。活躍の場を提供してくれた桜十字病院には心から感謝です。桜十字の外来にはあと一週間非常勤として出勤します。

    これからは、自分が経営者となり、職員の皆さんの人生を花開かせる場を提供できるようにしっかり経営していきたいと思います。

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  • 世界一の大衆車

    フォルクスワーゲンというのはおそらく大衆車という意味かな。ドイツ語でフォルクスは「民族の」、ワーゲンは「車」という意味だからきっとそうだろう。

    フォルクスワーゲンは昨年ディーゼル車の排気ガス問題で世間を騒がせたが、何と言ってもトヨタと肩を並べる世界一の自動車会社だ。売れている車の台数もさることながら、壊れにくく頑丈で値段もリーズナブルだ。

    そういうフォルクスワーゲンの主力車と言えばゴルフだろう。僕らが小さい頃はビートルというカブトムシのような車のことをワーゲンと呼んでいたが、今はゴルフの方がブランドを支える代表だ。実は、僕は5年前からフォルクスワーゲンに乗っているが、ビートルでもゴルフでもない。その車がちょうど車検だったのでディーラーに持って行ったら、新品のゴルフを貸してくれた。いわゆる代車だが、おそらく試乗車だろう。(昨日のブログで熊本城をバックに撮った写真の駐車場で真ん中に写っている白い車です)

    そのゴルフに昨日と今日の二日間乗って、シビれてしまった。使い回しのいいサイズ感、なめらかで滑るようなギアと静かなエンジン、安心感のあるブレーキとハンドリング。どれを取っても最高だ。さらに、試乗車だけあって、自動追従装置もついており、セットすると自動的に前を走る車と一定の車間を取りながら勝手に走り、止まってくれる。アクセルもブレーキも踏まずにハンドルだけを握っておけばいいのだ。これには驚いた。まだ、完全に信頼していいわけではないが、技術がここまで進んでいることに感心してしまった。

    だいたい、車検の時の代車と言えば昔は相当ボロい車だった。僕は今の車の前にはホンダのオデッセイに乗っていたが、車検の時の代車はすごく古い軽自動車で、オデッセイから軽に乗り換えた瞬間の怖さといったら、相当なものだった。こういう時に、代車をただ走ればいいと思って貸すのか、お客さんに次に買い換えるならこんな車はどうですか、という気持ちでちょっと背伸びするくらいの格の車を貸すのとでは、おそらく営業成績がずいぶん違うだろう。

    とにかく、たった二日間乗っただけでゴルフの素晴らしさを知ってしまった。いつもなら、車検が終わった車はエンジンオイルなども新しくなり、自分の車もよみがえった、と感動するのだが、今回ばかりはゴルフの凄さにシビれてしまって、自分の車がオイル交換など終わっていて滑らかに走っても感動がなかった。

    病院でも、患者さんの期待以上の感動を与えられるサービスを目指したい、と思った次第だ。

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