むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 木の実の季節

    冬は木の実の季節です。クリスマスに日本ではケーキを食べますが、イギリスではクリスマスプディングを食べます。柔らかいプリンではありません。木の実やドライフルーツたっぷりのケーキです。あまりにずっしりと重いので、初めて食べた時は驚きました。

    日本人はナッツの消費量が非常に少ないと言われています。健康のためにはもっとナッツをとった方がいいようです。ただ、日本でナッツといえば、ピーナッツ、アーモンド、カシューナッツ、ピスタッチオといったところでしょう。しかし、欧米で普通に食べているナッツ類はそれだけではありません。かぼちゃの種(パンプキンシード)、松の実、ひまわりの種などなど。日本でも手に入ることは入りますが、なかなか毎日食べるほど普通に買うような代物ではありません。

    今日は、当クリニックの前にある凌雲堂薬局から松の実、かぼちゃの種、カモミール、ローズヒップなどのサンプルをいただきました。漢方の生薬を扱っている会社のものだと思いますが、どれも品質が良く、とても美味しかったです。食べだしたら止まりません。おそらく、体がこのような栄養素を欲しているのだと思います。これらのナッツ類は体に良い植物性の油や亜鉛その他のミネラル、ビタミンなどを豊富に含んでいます。パレオダイエット(原始人ダイエット)というのがあり、木の実や果物を中心に食べたら健康になるという説が話題になっていますが、こういうダイエット法を試すには、ナッツ類や果物もいろいろな種類を摂らないとバランスが偏るでしょう。また、日本の果物は品種改良がすごくて、非常に糖度が高く、毎日たくさん食べるのには適していません。そんなことをするとあっという間に糖尿病になります。スーパーやデパートなどに売ってあるようないい果物でなく、庭先になっているような酸っぱくて甘くない果物こそ体にいいと思います。

    今日いただいた松の実などのナッツ類がいくらくらいで手に入るのかはまだ聞いていませんが、今度いろいろ買ってみたいと思います。興味ある方はお気軽にご相談ください。

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    写真は嘉島町の大豆畑です。専用の機械で収穫しているところです。その向こうに飯田山が見えています。

  • インフルエンザが出ています

    今日はインフルエンザのA型が出ました。いよいよ熊本でもシーズン入りといった感じです。みなさん気をつけましょう。体を暖かく保つこと。昼間に暖かくても日がくれるとかなり冷えてきますから十分な寒さ対策をしましょう。

    落ち葉を掃き掃除していると、いろいろ考えます。落ち葉はなぜ落ちるんだろう。体に溜まった老廃物を葉から排除するデトックスなのか、自分の根っこ近くに栄養分として葉を落とすのか、それとも冬の間エネルギー消費を最小限にするため葉を落として冬眠状態になるのか、あるいは葉を落とすことで雪が降っても枝が折れないようにか・・・。考え出すときりがありませんが、これが答えだ、というアイディアが浮かびません。広葉樹は冬に葉が落ちるのに、針葉樹はなぜ葉が落ちないのか?不思議です。きっと植物学を専門にしている学者さんにとっては、明確な答えがあるのでしょうが、私はその答えを知らないので落ち葉の掃除をしながら毎朝空想を膨らますのです。

    一方、トイプードルの毛は全然抜けません。季節の変わり目にも毛が抜けないので、掃除が不要で飼いやすいし、アレルギーがあっても飼えるというメリットがあります。今はトリミングに出すと綺麗にカットして帰ってきますが、もし自然(天然)のトイプードルがいたとしたらとても困ると思います。毛をカットせずに何年も放置するなんて考えられません。毛むくじゃらになるだけでなく、目も見えづらいと思います。家庭では飼いやすくてとてもいいのですが、自然界では困難極まりない気がします。

    そう考えると、葉が落ちたり毛が抜けたりするのは自然の摂理なのだろうと思います。

    毎朝落ち葉を掃き掃除するのは結構重労働ですが、気持ちいいので私にとっては好きな時間です。始業を気にしなければゆっくり綺麗にするのですが、どうしても朝の始業に間にあわせるために限られた時間内でザザーと掃きます。それでも、たくさんの落ち葉を袋につめて、歩道が綺麗になるのは快感です。しかも、朝の清々しい空気の中、登校する小学生たちに「おはよー」と挨拶するのは私の贅沢な時間です。

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    この写真は往診の帰りに車窓から撮った建軍自衛隊のイチョウです。青空とのコントラストが美しいです。

  • 伝統と新しいものと

    私はワインをよく飲みます。いつも安いものばかりで高級ワインなどは買ったことがありません。安いワインでは、最近スクリューキャップになっていて、コルクの使用が随分減っています。コルクを減らすのは、コストの問題や材料の入手が困難なことなどいろいろあると思います。

    ワインはやっぱりコルクでないと・・・という人は、古いと思います。調べてみると、スクリュートップにはいろいろとメリットがあります。

    第一に、開けやすい。ワインオープナーが不要です。いつでもどこでも開けられます。

    第二に、保存がよく、酸化しません。コルクの場合、カビが生えたりして品質の劣化が一定の割合で見られます。昔はよくコルクが乾燥しないようにワインのボトルは寝かせて保存、などと言っていましたが、スクリューボトルではそんな必要はありません。普通に立てたまま保存がききます。そして、スクリュートップのボトルに詰められたものは劣化しませんから、品質管理が簡単です。コルクのワインの場合、ソムリエがうやうやしく開けてくれたものを、代表して一人がテイスティングをし、カビ臭くないか、発酵が進みすぎて酸っぱくなっていないかなどをチェックします。しかし、スクリュートップの場合、そんなテイスティングをしなくても品質は一定ですから、すぐにつぎ分けても問題ないはずです。簡単です。

    世の中このような事例がたくさんあると思います。伝統的な良さもありますが、技術が進むにつれ簡素であっさりした仕組みにはなっているものの、品質的には圧倒的に新しい方が良い、ということです。漢方好きの私のことですから、ワインはやっぱりコルクでないと・・・・とは思っていません。私はスクリュートップが好きです。

    さて、医療の話を少し。いよいよインフルエンザの季節となりましたが、インフルエンザの検査キットをご存知と思います。先日は高感度検査器のことを書きましたが、もう一つ検査について書いておきたいと思います。インフルエンザの検査では、綿棒を鼻の奥まで突っ込んでサンプリングするのですが、これが結構痛くて不快です。いろんなメーカーの検査キットがありますが、大塚製薬のインフルエンザの検査キットに付いている綿棒は細くてしなやかでどの検査キットよりも鼻に対する刺激が少ないのです。そこで、値段は少し高いのですが、当クリニックでは今シーズンはこの大塚のキットを採用することにしました。患者さんは自分の家族と思って接する、という当クリニックの理念に従ったまでです。患者さんが自分の家族だと思えば、やはり少しコスト高でも痛くない検査キットを使いたいと思うのは親の心情だからです。

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  • 手作りキムチ

    以前桜十字病院に勤務していた関係で、桜十字(再春館グループ)の手作りキムチをいただきました。毎年この時期に職員さんたちが協力してキムチを漬けるのです。例年おすそ分けをもらっていたのですが、毎年味が進化しています。今年はかなり気合いを入れて作ってあるように感じました。

    5−6年前はまだ素人がつけた味付けで、唐辛子風味の浅漬けみたいな味だったのですが、かなり本場の味に近づいてきました。私の勘ですが、今年のキムチには昆布をかなり増やしたのと、隠し味ににんにく醤油を使ったのではないかと思います(間違っていたらすいません)。本場のキムチには日本人があまり想像しないような魚介系の材料が入っています。オキアミ、たらの干物、イカ(するめ)、その他名前がわからない魚の塩辛などが入ります。これらがうま味となり、深い味わいを出します。

    だいぶ前にこのブログでうま味について書きましたが、復習でもう一度書くと、うま味成分には3つあり、グルタミン酸(昆布や白菜に多い)、イノシン酸(鰹節など魚貝系や肉類に多い)、グアニル酸(しいたけなど)です。そこで、白菜に昆布はグルタミン酸の重複で、それではあっさりした味わいになります。鰹節や魚介類を加えるとグルタミン酸+イノシン酸となりさらに味が広がります。

    自宅でキムチを漬けるときには、イカの塩辛やするめなどを韓国唐辛子と混ぜてペースト状にしたものを白菜の葉の間に入れてつけ込めばいいのですが、韓国の漢方の先生に習った簡単なキムチのつけ方には、ナンプラーを使うという手があります。ナンプラーは魚醤とも言いますが、魚やイカなどの塩漬けを材料にして発酵させた醤油です。タイではナンプラー、ベトナムではニョクマム、東北ではしょっつると呼びます。ものすごく魚介系の味が強いので、これを使えば他にだしはいらないくらいです。

    話を戻しますが、桜十字(再春館グループ)で例年つけているキムチが市販のキムチの味と異なるのはそういううま味の問題だけではありません。市販のものは、ものすごく添加物を入れてあるから、私たちはそれに慣れてしまっているのが問題なのです。市販のキムチのラベルを見てみてください。人工甘味料や化学調味料が大量に入っています。増粘剤やわけのわからない添加物がものすごいです。無添加のキムチは探すのがほとんど困難です。そういう意味では、桜十字のキムチは完全無添加だから、市販品のような味になっていないもののかなりいい味を出してきているのはすごいと思います。毎年キムチをつけてくれている職員さんたち、ありがとうございます。thumb_img_0782_1024

  • 冬は乾燥肌の季節

    寒くなると、暖房の影響もあり、とても空気が乾燥しています。それに伴って、肌水分量も減少するので、乾燥肌がかゆいかゆいという方もたくさんおられます。外から保湿剤などを塗ってもいいんですが、全身痒くなってしまったらなかなか塗るのは大変です。

    漢方では、乾燥肌は血虚という病態と捉えます。血の不足という意味ですが、貧血のことではありません。漢方の「血」は血液のことだけでなく、髪の毛、肌、爪、筋肉など広く「血」の中に含まれています。この血を補うことで乾燥肌は取れて痒みが改善します。漢方処方としては当帰飲子という処方が代表的ですが、痒くなってから飲んでもなかなか間に合いません。ゆっくりしか効きませんので、痒くなる前から準備して飲んでおいたほうがいい処方です。その他、十全大補湯や温清飲なども候補となります。これらに共通して入っている地黄、当帰といった生薬が補血の働きをするのです。

    先日はアトピーの患者さんが来て、頭皮もかゆくて仕方ないと相談されました。頭皮が乾燥するとフケも多くなるし頭髪も抜けやすくなります。そこで、内服だけでなく、地黄を主成分とした入浴剤を処方してみました。この入浴剤は去年の冬に私自身が毎日風呂に入れて成分の分量や配合を試したものです。私自身、冬に太ももだけが痒くなるので自分で試したのですが、この入浴剤で肌はしっとりすべすべになります。入浴剤とはいえ、煎じ薬ですからお風呂に入れる前にやかんや鍋に生薬を入れて20−30分ほど煎じます。そして、煎じた漢方薬は飲むこともできますが、そのままお風呂に入れてゆっくりつかります。煎じる時に生薬をお茶パックに入れておくと、そのままパックをお風呂に移して、生薬の入ったパックで体をこするとさらに効果的です。頭皮までしっかり薬浴します。上がる時も、もったいないのでシャワーなどで流さないようにします。もしこのような薬浴をご希望なら、ご相談ください。

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