むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 走らないこと

    私が以前勤めていたところでは、敷地が広かったせいか、職員は常時走り回っていました。外来でも、受付から診察室、処置室と縦に長かったので、歩いていたら確かに時間はかかります。それでも、走って得するのはわずかに数秒のことと思います。私は、旧職場の外来会議でことあるごとに「走るな」と言い続けましたが、最後まで治りませんでした。これは外来だけの問題でなく、病院全体が常に走っていたので、仕方なかったのかもしれません。

    クリニックを開業してから、うちの従業員さん達に「走るな」といったことは一度もありません。言わなくても走る人はいません。私としては大満足です。

    そもそも医療現場でナースや医者が走るを許されるのは患者さんの急変の時だけです。それ以外で走るのはみっともない。もし飛行機に乗っていて、キャビンアテンダント(スチュアデス)さん達が走り回っていたら、二度とその航空会社のチケットは買わないと思います。信用できないからです。病院もいい病院かどうかは雰囲気ですぐにわかります。受付の挨拶、笑顔、ナースとドクターの態度などなど、ぐるっと見渡せばいいところかどうかは検討がつきます。世の中はデータ重視で、手術の症例数だとか、成功率、自宅復帰率など様々なデータで病院を評価しようとしていますが、そのような数字は評価の一部であって絶対的なものではないと思うのです。少なくとも、職員がバタバタと走り回っているような職場は、よほど人が足りないのか、予期せぬ急変が多いのか、ミスが起こってもおかしくないと勘ぐられても致し方ないと思います。

  • 寒波

    冷えますね。この冬一番の寒波だそうです。毎年センター試験の頃に寒波が来ます。私は一日中病院内の暖房の効いた部屋にいるので、ちょっと外に出ると寒くて仕方ありません。

    私は、患者さんに鍼治療をするのですが、私の手指が冷たくて患者さんには申し訳ないです。数年前から急に冷え性になりました。原因の一つがダイエットです。熊本城マラソンに出るために数年前からランニングに精を出し、皮下脂肪がすっかりなくなったら途端に冷え性になりました。もうひとつは、朝ごはんをほとんど食べなくなってから、冷えがひどくなりました。私の朝ごはんはほんのわずかのミューズリーです。大麦をシリアル状にしたものにドライフルーツとナッツが小さくカットされて混ざったものです。低カロリーで腹持ちがいいので、朝はこのところずっとそれとコーヒーだけです。

    この朝食は体にいいと思っているのですが、さすがに低カロリーなので、体温を作る元となるエネルギーが十分でなく、手足が冷えるみたいです。白米と玄米を食べ比べてみると、圧倒的に玄米の方が体が温まります。これは、食べた後の体に聞いてみると間違いないです。なので、もし冷え症で困っている人は、朝から玄米ご飯に具沢山の味噌汁があればいいのではないかと思います。

    体が冷えると風邪をひくことはみなさんご存知の通りですが、ガン細胞も冷えを好むらしく、冷えたところに癌が増殖するようです。逆に温めるとガン細胞は育ちませんから、温熱療法などがあります。運動をして体温を高めるのもいいし、サウナでとことん体温を上げるのも有効のようです。

    私の妹夫婦は先日までデンマークに住んでいました。ヨーロッパでも北のほうですが、日本に帰国したらこちらの方が寒いと言っています。これは、気温差の話でなく、家の構造の問題です。日本家屋は断熱性、気密性が世界基準に達していません。アメリカンハウス、カナディアンハウス、スウェーデンハウスなどは世界にシステム化した住宅を輸出していますが、日本家屋は輸出に耐えるものではありません。できたとしても、セキスイくらいでしょう。これから家を建てるなら、精一杯断熱にお金をかけたいものです。

  • 睡眠時無呼吸症候群(SAS)

    寝ている時にいびきが止まる(数秒間息が止まる)のを見たことある方も多いかと思いますが、睡眠時無呼吸症候群(SAS)と言います。最近話題になるのは、バスや電車の運転手さんたちが勤務時間中に睡魔に襲われて居眠り運転をして事故になるケースです。

    運転手さんでなくとも、会社で仕事中にどうしようもなく睡魔に襲われるようなら、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性があります。無呼吸のせいで熟睡できておらず、疲れが取れないのです。昔は、極度の肥満の人に多いと言われており、実際に肥満の人はSASになりやすいのですが、そこまで太っていなくてもSASが見つかることがあります。最近SASの勉強会に行ったところ、痩せている人でも下顎が細くて小さい人はSASになりやすいと聞きました。逆に顎が張っている場合は少ないようです。

    当院でも睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査ができるようになりました。入院などは必要なく、センサーを自宅でつけて一晩寝ていただくだけです。センサーは、鼻と指に固定します。あとは、寝るときに記録開始のスイッチを押して、朝起きたらスイッチを切るだけです。簡単に検査できます。

    もし同じ寝室で寝ている奥さんやご主人から、「寝ていて息が止まったりするからびっくりしたよー」と言われた経験があれば、ぜひ検査をお勧めします。要予約となっています。

  • 胸キュン

    若い人の胸キュンはいいのですが、ある程度の年齢で胸がキュンとなったらご用心です。この寒い季節には特に多くなります。

    胸がキュンとなる原因はいくつかあります。一つは狭心症。心臓の筋肉が酸欠になった状態です。危険ですから早めに診察を受けましょう。すでに狭心症の診断がついている場合はニトロペンという内服薬を口に入れて溶かすことで症状が軽くなると思いますが、何度も頻繁に起こるときは黄信号です。安静を保ち、次の受診日まで待たずに早めに受診しましょう。

    高血圧がとても悪化した場合にも胸キュンとなるようです。多くの場合後頭部の重い痛みなどを訴えることが多いのですが、心臓にも負担になりますから症状が出ることがあります。きちんと血圧の薬を飲んで、塩分制限をすれば症状は次第に落ち着くでしょう。薬を飲んでも血圧が下がらないようなら要注意。寒い時期、通常の強さの降圧剤では不十分かもしれません。また、この時期に多いのが脳梗塞です。手足に麻痺が出ていなくても小さな脳梗塞という場合があります。その際は、いつもになく血圧が上がったりします。速やかに精査が必要です。

    心臓弁膜症で心臓の弁の狭窄や逆流がひどくて胸キュンになることもあります。これは心臓超音波検査で診断できます。不整脈は動悸が多く、胸キュンという表現はあまりありません。しかし念のため心電図を検査する必要はあると思います。

    また、心疾患でなくても心因性(ストレスなど)が原因で胸キュンになることもあります。これは、精査をしても何も引っかかりませんので、逆にそれが診断に結びつくかもしれません。

    そのほかにも色んな原因がありうる胸キュンです。キュンとなったら、まだまだ若いなと過信せず、早めに精査を受けることをお勧めします。

  • 大地に立つ

    犬の散歩中に気がつきました。大地に立つことは人間をリセットしてくれるようです。

    正確にいうと、大地とはアスファルトやコンクリートの上でなく、草や芝の生えた公園の土の上や田畑や野山のことです。自然の中に立つことで、何かしら体に溜まった電気?ストレス?何かわかりませんがそれがアースされて抜けていき、代わりに大地の気が体に満ちてくる感覚があります。

    いつも犬の散歩には1.5キロくらいの散歩道を通りますが、そのルートは普通に住宅街の道路です。全行程舗装されているので、土に触ることはまずありません。今日はたまたまうちのゴンが公園に入りたがって、ちょっと公園の中を歩きました。すると、上に書いたような気の流れを感じたのです。

    私に整体と気功を教えてくれた先生も以前そのようなことを言われていましたが、あまり実感していなかったのでイメージだけ、なるほどそうだよなーと思っていたのですが、今日は確かにそれを実感したのです。その先生は、裸足で立つといいよとおっしゃっていましたが、今日は運動靴でした。香港や上海などに行ってみるとものすごい人数が公園で気功をやっています。各々いろんな流派があるようですが、残念ながら最近の中国は都会化しており、公園も綺麗に舗装されているのでたいていの人はその舗装された公園で気功をしています。ただ、時々仙人みたいな人が裸足で大木の下に立っているのを見かけます。あれが本物です。

    皆さんも是非散歩ルートに公園の中の舗装されていないところを入れてみてはどうでしょうか。