むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • むずむず足症候群

    むずむず足という病気があります。名前の通り夜寝ようとすると足がむずむずしてじっとしていられなくなり、歩き回ったり足をさすったりしないと落ち着かない病気です。眠れないので困っているという人がたくさんいます。英語ではレストレスレッグス・シンドローム(症候群)と言います。

    鑑別として、似たような症状を呈するのが、糖尿病性末梢神経障害というのがあります。糖尿病できちんと治療しないと足の先からしびれが出ます。こちらはむずむずというより知覚の低下で、痛み刺激などがわかりにくくなるため足を怪我したりやけどしても気がつかないという特徴があります。また、夜に限らずしびれているのがむずむず足と違う点です。

    もう一つが薬の副作用で足がむずむずしたり居ても立ってもいられなくなることがあります。特に抗うつ剤にはむずむず足の副作用が知られています。薬をやめたり減量することでむずむず足は落ち着きます。

    薬剤性以外のむずむず足にはドーパミン受容体作動薬という種類の薬剤か抗てんかん薬がよく効きます。内服するとむずむずが取れてよく眠れるようになります。もしこのようなな症状でお困りでしたら、ご相談ください。

  • 最近はやりの風邪

    梅雨に入り季節は確実に夏へと向かっています。そういう中、最近の風邪のはやり具合をおしらせします。まず、インフルエンザですが、時々出ますが、だいぶ減ってきました。いま出ているのはB型ばかりです。高熱、喉の痛み、咳や鼻水といった症状で倦怠感が強い場合、疑いは濃厚となります。次に、感染性胃腸炎。結構な高熱が出ます。嘔吐や下痢でなくても上気道炎症状(せき、鼻水など)がなくて熱が出ている場合は疑います。最近かなり多いです。早い段階では診断がつきにくいですが、1日経過観察すると、翌日には下痢や腹痛などの症状がはっきりして確定できます。

    もう一つ最近多いのは溶連菌感染症です。子供に多いのですが、大人もかかります。発熱、喉の痛みなどがあれば可能性はあります。扁桃腺の腫れ方に特徴があります。また、手足口病も増えています。熱があって倦怠感があるけど鼻水やのどの痛み、咳などの上気道炎症状がはっきりしない場合は口の中や手足にブツブツができていないか確認してみてください。もし見当たれば、手足口病です。

    もしこのような感染症にかかっても心配はいりません。インフルエンザはもちろんですが、溶連菌感染症にも効く抗生物質があります。以前は10日分飲まないといけなかった抗生剤も最近は5日で大抵の場合終了できます、

  • 街頭無料医療相談会

    今度の日曜日(6月11日)の午後1時半から4時まで熊本市の下通りにて保険医協会主催の無料医療相談会があります。場所は下通りの紅蘭亭前です。私もボランティアで参加しますので、もし、日頃こちらのブログを読んでいて何か私に直接相談したいことがあれば、ぜひ下通りまでおいでください。

    私も初参加ですので、どんなものかよくわかりませんが、お気軽に質問いただければと思います。クリニックまでわざわざ来て相談するのがはばかられるような場合、買い物ついでにちょっとお立ち寄りいただければそれほど気負った感じもなく聞きやすいかもしれません。もちろんクリニックとは違いますから、その場ですぐ治療につながる効果はないと思いますが、こんな質問、病院に行って聞いてもいいんだろうか、というような質問でもどうぞ聞いてください。

    私の他にも小児科の先生やリウマチを専門とする先生の参加が予定されています。そちらの先生にも聞きたいことがあればぜひお尋ねいただければと思います。

    桜十字病院の外来玄関前にて(往診の際に撮影)

     

  • 頭痛は予防を

    昨日のブログで梅雨の天気が悪い時期には頭痛が増えると書きました。早速今日も頭痛の患者さんが大勢来院されました。最初のうちは市販の頭痛薬を使って対処することが多いと思いますが、だんだん症状も回数もひどくなってきて病院にかかるというパタンが多いと思います。

    頭痛で大きな病院を受診すると、とりあえず頭部CTやMRIを取りますが、脳腫瘍や脳梗塞はあまりありません。くも膜下出血の場合、生まれてこれまでに経験したことのないほどの激烈な頭痛になりますから、そういったときは救急病院を受診すべきでしょう。しかし、天気が悪くなると頭がズキンズキン痛むとか、生理前に毎月頭痛がひどいとか、こういう頭痛はCTなどはあまりいらないのではないかと思います。そして痛くなってから頭痛薬を使うより予防の薬を飲んだ方がいいと思います。なぜなら、鎮痛剤を多用することで、鎮痛剤が切れる頃になると頭痛が起こりまた鎮痛剤を使うという悪循環に陥ることがるからです。これを薬物乱用型頭痛と言います。

    こういった場合、私は頭痛そのものを予防して鎮痛剤に頼らないでいい工夫をします。西洋薬も効きますが、漢方でも頭痛の予防は可能です。いずれにせよ、鎮痛剤ほど副作用や薬物乱用の悪循環がない薬があるので、もし慢性頭痛で困っていれば予防薬を検討ください。

    錦ケ丘公園近くにて

  • 梅雨入り

    いよいよ梅雨入りです。しばらくは雨も多く、ウォーキングもあまりできないですが、恵みの雨でもありますから仕方ないですね。通勤にも時間が余計にかかるでしょうから、余裕を持って早起きしましょう。

    梅雨の時期は、雨に伴い独特の体調不良が増えてきます。一つはめまい・ふらつきです。毎年梅雨時になるとめまいの患者さんが多いなーと思っていると、梅雨明けとともにまた減っていきます。もう一つが片頭痛です。片頭痛は秋の台風シーズンに顕著に増えますが、梅雨の雨でも増えてきます。いずれも天気が誘引になっています。

    西洋医学ではこれがなぜだか説明し難いですが、気圧の変化が悪いとか、そんな説明で納得しています。一方、漢方の世界では病気の原因として「気血水」のバランスが重要視されています。梅雨時は水の過剰が原因でいろんな病気を引き起こすと考えます。水の過剰ですから、漢方では利水の処方を考えます。例えば、五苓散がよく効きます。天気が悪い時の頭痛やめまいにはぜひ試していただきたい処方です。

    ホスピタルメントさくら東館の玄関前にて