むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 頭痛は予防を

    昨日のブログで梅雨の天気が悪い時期には頭痛が増えると書きました。早速今日も頭痛の患者さんが大勢来院されました。最初のうちは市販の頭痛薬を使って対処することが多いと思いますが、だんだん症状も回数もひどくなってきて病院にかかるというパタンが多いと思います。

    頭痛で大きな病院を受診すると、とりあえず頭部CTやMRIを取りますが、脳腫瘍や脳梗塞はあまりありません。くも膜下出血の場合、生まれてこれまでに経験したことのないほどの激烈な頭痛になりますから、そういったときは救急病院を受診すべきでしょう。しかし、天気が悪くなると頭がズキンズキン痛むとか、生理前に毎月頭痛がひどいとか、こういう頭痛はCTなどはあまりいらないのではないかと思います。そして痛くなってから頭痛薬を使うより予防の薬を飲んだ方がいいと思います。なぜなら、鎮痛剤を多用することで、鎮痛剤が切れる頃になると頭痛が起こりまた鎮痛剤を使うという悪循環に陥ることがるからです。これを薬物乱用型頭痛と言います。

    こういった場合、私は頭痛そのものを予防して鎮痛剤に頼らないでいい工夫をします。西洋薬も効きますが、漢方でも頭痛の予防は可能です。いずれにせよ、鎮痛剤ほど副作用や薬物乱用の悪循環がない薬があるので、もし慢性頭痛で困っていれば予防薬を検討ください。

    錦ケ丘公園近くにて