むらかみ内科クリニック

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  • むずむず足症候群

    むずむず足という病気があります。名前の通り夜寝ようとすると足がむずむずしてじっとしていられなくなり、歩き回ったり足をさすったりしないと落ち着かない病気です。眠れないので困っているという人がたくさんいます。英語ではレストレスレッグス・シンドローム(症候群)と言います。

    鑑別として、似たような症状を呈するのが、糖尿病性末梢神経障害というのがあります。糖尿病できちんと治療しないと足の先からしびれが出ます。こちらはむずむずというより知覚の低下で、痛み刺激などがわかりにくくなるため足を怪我したりやけどしても気がつかないという特徴があります。また、夜に限らずしびれているのがむずむず足と違う点です。

    もう一つが薬の副作用で足がむずむずしたり居ても立ってもいられなくなることがあります。特に抗うつ剤にはむずむず足の副作用が知られています。薬をやめたり減量することでむずむず足は落ち着きます。

    薬剤性以外のむずむず足にはドーパミン受容体作動薬という種類の薬剤か抗てんかん薬がよく効きます。内服するとむずむずが取れてよく眠れるようになります。もしこのようなな症状でお困りでしたら、ご相談ください。