むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • アロマで虫の侵入を防ぐ効果あり

    梅雨時から夏にかけて、ヤスデというムカデのような虫がたくさん現れます。朝から出勤するとクリニックのロビーでも見かけることがありました。入れる場所は一箇所のみ、玄関の自動ドアからです。もちろん虫ですから、自動ドアを開けて入ってくるわけではありません。隙間から入ってくるのです。何か侵入を防ぐいい方法はないかと調べていたら、案外簡単な方法が見つかりました。

    それは、ハッカ油を使うことです。ハッカ油とはミントのアロマオイルです。エッセンシャルオイル(ハッカ油の原液)を消毒用のアルコール(病院だからこれは普通に手に入ります)で薄めて、玄関マットの端っこにちょうど自動ドアのバリアを張るようにまきました。玄関の風除室はミントの爽やかな香りで一石二鳥です。これをまき始めてからはヤスデはほとんど入らなくなりました。素晴らしい。

    現在、当クリニックでもアロマオイルを使った癒しの演出を模索中です。エアフレッシュナーで診察室を爽やかな空気にするのもよし、オイルを使ったリンパマッサージやハンドトリートメントなどもいいかもしれません。心療内科の患者さんには落ち込んだ気分をスッキリさせる香りのアロマを使うのもいいかもしれません。問題はオイルが高いのと、クリニックという性格上、エステみたいな施術は難しいということです。いろいろ検討中ですのでご期待ください。

  • 漢方の勉強

    雨が続くとやはり外来患者さんもさほど多くなく、久しぶりに自分の時間ができました。医療保険の制限から、熊本県では漢方薬は一度の処方で2剤までと決まっています。患者さんの訴えがどんなに複雑でも漢方2つで治さないといけないのです。これは私たち漢方を専門としているものにとっては厳しい規制です。仕方ないので、難解なパズルを解くように処方を構成生薬に一度バラして、患者さんに必要な薬を決めていきます。今日は本棚から漢方のテキストを出してきてあれこれ調べました。

    私が座右の本として以前から重宝しているのはたった1冊です。漢方の古典でもなんでもありません。中医処方解説という神戸中医研から出ている辞書みたいなテキストです。これ以外何もいらないくらい大切にしています。本の後ろを見たら1991年出版(初版が1981)ですから、30年以上昔のテキストです。でも構いません、漢方は2000年前の医学をやっているわけですから、30年古いテキストでもなんてことないのです。(今、アマゾンで調べたらもちろん絶版ですが18000円から34000円で売られていました!!)

    この本を改めて読むことで、また新しい発見とこれまで実践してきた内容が間違っていなかったことを確認できました。日本の漢方を専門としている古方派にとっては、古典の解釈に柔軟性がなく枠にはまっているのですが、中医学的理論で考えれば枠を超えて自由な発想で処方できます。私の外来の漢方処方はそのような中医学的背景があるので、おそらく薬局でもらう薬情の紙に書いてある説明では到底説明し尽くせないと思います。つまり、2剤混ざって初めてその患者さんのためにブレンドした処方になっているのです。

  • 純粋に正しいだけでは楽しくない

    先日、ささえりあ尾ノ上の主催でまちづくりのシンポジウムに参加してきました。特別講演をされたのが、コミュニティーデザインを専門とする山﨑氏です。とても楽しい講演で、勉強になりました。健康で豊かなまちづくりをテーマに私たちが話し合うと、よくありがちなのが「公園を整備して健康体操をしよう」とかそう言った話になります。純粋に正しいことで、否定することは何もないのですが、山崎氏に言わせると、「かっこいい、面白い、楽しい、おしゃれ、気持ちいい」と言った感性に訴える内容でないと人は集まらないということでした。

    自治会の人や区役所の人たちがまちづくりを話し合っても、正しいことばかりでおしゃれなかっこいい方向へはなかなか話題が進みません。感性でなく、理性を優先するからだそうです。私たち医療関係者はどちらかというと理性で物事を説明します。減塩しましょう、禁煙しましょう、肉ばかり食べないで野菜を食べましょう、毎日運動しましょう、そんな感じです。わかっていてもできないからみんな病気になるのです。情報化社会ですから、みんな塩分のこともタバコの害も知っています。知っていても味が濃くて脂っこい食べ物が美味しいから食べてしまうし、タバコもやめられないのです。

    それでは、カッコよく、おしゃれに、楽しく、気持ちよくと言った感性に訴えかける健康運動はないでしょうか?万人向けではありませんが、漢方や鍼はおしゃれで楽しくかっこいいと思います。ヨガやアロマもそうです。何かいいな、私もやってみようかな、と感じてもらいながら結果的に健康につながればいいなと思いました。

  • 飲む点滴

    甘酒がブームです。飲む点滴というキャッチフレーズで特に夏バテ解消にいいと言われています。麹で発酵させた飲み物ですから、確かに体にいいと思います。私も結構甘酒を買って飲みますが、私の場合はノンアルコールの甘酒では物足りないので日本酒を混ぜて熱々にして飲みます。

    高齢者の場合、食が細くなってご飯と漬物でいい、という人が結構いらっしゃいます。どうしても栄養的に問題があります。100歳まで元気にしているお年寄りの食生活を聞くと、週に1・2回はステーキを食べるという人が結構います。年をとるほど肉食の方が元気のようです。もちろん魚でもいいと思います。要は動物性たんぱく質の摂取が元気の素だということです。ただ、若い人は食べ過ぎる傾向にありますから、逆に節制をした方がいいと思います。

    そういう中、別にステーキを食べなくても完全栄養食ではないかと思うものがあります。食が細いお年寄りに是非食べていただきたいと思うものです。それはとんこつラーメンです。豚骨は読んで名の通り豚の骨からダシをとりますが、似たものに漢方では鹿茸(鹿の角)があります。体の弱った人向けの動物性生薬です。骨や角の髄には骨髄と言って造血細胞がたくさん含まれます。おそらくレバーに並んで最も栄養価が高い部分です。これを煮込んで作った(インスタントではない本物の)豚骨スープは素晴らしい栄養素だと思います。日頃粗食をしている人にとっては、足りない栄養がどっさり取れる一杯です。とんこつラーメンは、まさに飲む点滴だと思います。

  • イライラは人生の損

    相手に非があって腹が立ったりいらいらするのは仕方ないと思いますが、そうでなくても一日中イライラしている人がいますね。それがその人の性格だと周りの人は思うかもしれませんが、更年期だったり、月経前症候群だったり、認知症だったりして、本人の意に反してイライラが抑えられない場合もあります。

    イライラしていると、周りの人も離れていくし、サービスを受ける際にも、ついいらないことを言ってしまう結果普通の人並みのサービスを受けられずに損してしまい、その結果さらにいらいらするという悪循環に陥ることもあるかと思います。昔の言葉では、イライラは疳(カン)の虫の居どころが悪いと言います。子供の夜泣き、疳の虫というのがあります。聞いたことがあるかもしれません。漢方では、イライラは肝気鬱結(かんきうっけつ)と言います。

    その肝の気を抑えてくれるのが抑肝散(よくかんさん)という漢方です。最近では認知症の薬として知られていますが、それだけではありません。イライラや不眠によく効く薬です。イライラして人生損してるな、と思ったら試してみる価値があると思います。