むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 純粋に正しいだけでは楽しくない

    先日、ささえりあ尾ノ上の主催でまちづくりのシンポジウムに参加してきました。特別講演をされたのが、コミュニティーデザインを専門とする山﨑氏です。とても楽しい講演で、勉強になりました。健康で豊かなまちづくりをテーマに私たちが話し合うと、よくありがちなのが「公園を整備して健康体操をしよう」とかそう言った話になります。純粋に正しいことで、否定することは何もないのですが、山崎氏に言わせると、「かっこいい、面白い、楽しい、おしゃれ、気持ちいい」と言った感性に訴える内容でないと人は集まらないということでした。

    自治会の人や区役所の人たちがまちづくりを話し合っても、正しいことばかりでおしゃれなかっこいい方向へはなかなか話題が進みません。感性でなく、理性を優先するからだそうです。私たち医療関係者はどちらかというと理性で物事を説明します。減塩しましょう、禁煙しましょう、肉ばかり食べないで野菜を食べましょう、毎日運動しましょう、そんな感じです。わかっていてもできないからみんな病気になるのです。情報化社会ですから、みんな塩分のこともタバコの害も知っています。知っていても味が濃くて脂っこい食べ物が美味しいから食べてしまうし、タバコもやめられないのです。

    それでは、カッコよく、おしゃれに、楽しく、気持ちよくと言った感性に訴えかける健康運動はないでしょうか?万人向けではありませんが、漢方や鍼はおしゃれで楽しくかっこいいと思います。ヨガやアロマもそうです。何かいいな、私もやってみようかな、と感じてもらいながら結果的に健康につながればいいなと思いました。