むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • 医薬品の欠品が相次いでいます(全国規模)

    クリニックの駐車場の植え込みのところが草だらけになってしまいました。暑いし、草取りは相当時間もかかるので、まとまった時間が取れず後回しになっているうちに見苦しくなりました。ちょうど、折込チラシでそういう悩みを解決してくれそうな物を見つけました。「草なしくん」という施工なのですが、植込の木があってもその周りを特殊な土で固めてしまうと、草が生えなくなるというもの。もちろん、多少は生えてくるでしょうが、そのアフターケアも含めた施工サービスです。チラシには、あなたはこの先5年も10年も草取りに時間を費やしますか、とありました。本当に切実な悩みだったので、チラシを大事にを取っていました。すると、たまたまその会社のユニフォームを着た患者さんが来院されました。診察もそこそこに、「草なしくん」の話を聞いて、さっそく見積もりを取り、年内には施工してもらう運びとなりました。できるだけ、土日の診療時間外に作業してもらうように依頼していますが、もし、工事で駐車場スペースが制限される場合、ご協力をお願いします。

    ところで、先日も書きましたが、ジェネリックの多くの薬が入手できない非常事態です。コロナとはあまり関係ないようですが、原料が輸入できなかったり、工場が止まっていたりで大打撃を受けています。最初はジェネリックの医薬品が止まっていたのですが、そのあおりで先発薬品も品薄となり、ほとんど手に入りません。今困っているのは、アイミクス(イルアミクス)という血圧の薬です。非常に強力で1剤で血圧がよく下がるので多用していたのですが、入荷しなくなりました。代替えの処方を開始していますが、アイミクスに匹敵する薬品がないため2剤の組み合わせでないと同じ強さにできません。いろいろ工夫して、全体の薬の錠数が増えないように、そして、薬代が上がらないように考えますが、いちばん大事なのは患者さんの血圧が安定することなので、多少の変更はご容赦ください。国は国策でジェネリック医薬品の使用率アップをやっているにも関わらず、安定供給といういちばん大切なところでつまづき、このままではジェネリックの会社は潰れるんじゃないかと心配するほどです。今回、国の責任は重大です。

    もう一つはエディロールという骨粗鬆症の薬です。全く入荷しない状態です。ボナロン(アレンドロン酸)などの骨の薬は流通しているので、そちらを使います。ビタミンDは市販のサプリでも入手できますが、実際はそこまでしなくてもいいと思います。カルシウム製剤(サプリ)や牛乳は骨にとってほとんど意味がないので、取る必要はありません。おすすめはいりこなど小魚を食べることと、かかと落としのような背骨に重力をかける運動を毎日することです。