むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 益城で美味な天丼をいただきました

    クリニックは広告が規制されており、自由にCMをしたりチラシを配ったりすることはできません。唯一できるのは看板とホームページくらいです。テレビでCMをしている病院を見たことがある人もいるかもしれませんが、あれも厳しいルールがあり、病院名を連呼する程度までしか許されていません。

    看板は、以前は道案内として役立っていたかもしれませんが、今はカーナビやスマホの地図があるので、看板を頼りに来院する人はほとんどいないと思います。それでも交差点ごとにたくさんの病院の看板が立っているのはなぜでしょう。

    私が思うに、それは「潜在意識に刷り込む」効果があるからだと思います。「あ、なんか聞いたことがある病院だ」と思ってもらえれば目的は達成です。全く知らない病院よりも、看板で名前だけでも見たことがあれば、身近に感じてもらえるのです。

    そのため、クリニックをしていると看板屋さんから「良い場所が空きましたよ」と次々に案内が届きます。道の右側か左側か、交通量は多いか、信号で停車したときに見える位置か、近くに視界を遮る建物や木がないか…条件は色々あります。紹介を受けても、やはり自分で現地に足を運び、車の流れや停車時間、近隣の人口や年代層まで確認します。

    先週、熊本高森線の惣領神社交差点近くの物件を紹介されました。このあたりは熊本地震の震源に近く、いまだに復興道路の建設が続いている場所です。看板を立てるかはまだ検討中ですが、神社の近くということもあり、神様に守られているような安心感を覚えました。

    その道を益城方向へ真っすぐ進むと、右側におしゃれな料亭のような食堂を見つけました。名前からして当院の患者さんのお店かも、と思い飛び込んでみたところ、ランチに間に合いました。おすすめの天丼をいただきました。大きなエビや穴子などが器いっぱいに盛られていて驚くほど美味しかったです。思わぬ発見で、また通いたいお店になりました。

    四季の味やまもとや

  • 祝 創立9周年

    当院は熊本地震のあった2016年の9月1日に創立しました。今日でちょうど9年になります。創立当初からスタッフとして働いてくれている人が数名います。長く働いてもらえることは、私にとって本当に喜びです。仕事は何でも任せられるし、相談にも乗ってもらえる。ありがたいことです。

    私たちのような中小企業の経営者は孤独なことが多く、誰にも相談できずワンマン経営に走ってしまう例も少なくありません。判断が正しいのかどうかを正してくれる人も少ないため、常に不安を抱えています。そうした中で、創立から9年も一緒に働いてくれている人材は家族同様であり、とても貴重だと思います。その他のスタッフも9年とまではいかなくても、みな長く勤めてくれていて、本当に頼りにしています。これからもどうぞよろしくお願いします。

    さて、病院のほうは、この9年で患者数も相当増えてきました。現在の段階で、駐車場や待合スペース、そして私が一日に診察できる人数はすでに上限に達していると思われます。今後、これ以上の業務拡大は難しいかもしれません。ただ、「調子が悪いから見てほしい」と希望される方は次々に来られるし、漢方を専門にしている立場上、私にしかできないことも多くあります。できる限りご希望に添えるよう、対策を取っていきたいと思います。

    もう一つの柱が訪問診療です。昼の2時間ほどを使って、老人ホームを中心に訪問しています。日本は今後ますます高齢化が進み、免許を返納すれば病院に来ることも難しくなります。そうした状況に対応するのが、私たち訪問診療の施設です。

    訪問診療のニーズは「通院が難しいから見てほしい」というだけではありません。最期を、病院で点滴やモニターや胃ろうに繋がれて過ごすのではなく、住み慣れた自宅で迎えたいと願う方も増えています。実は昨夜も看取りを行いました。静かに眠るような最期でした。これからも、そのような想いに応えられる経営を続けていきたいと思います。

    ドイツのノンアルコールビール。本物の味わいでした。

  • カルテは公文書

    私が毎朝出勤して最初にするのは、キューネットのセキュリティ(夜間警備)を解除することです。これを忘れていきなり鍵を開けると、サイレンがけたたましく鳴り、わずか数分で警備員さんが駆けつけてきます。実は過去に何度も「すみません、うっかり解除し忘れました」と謝ったことがあります。

    今朝はちゃんと解除して玄関に入ったはずなのですが、なぜか警備員さんが到着。どうしたことかと思ったら、解除操作をしたのに実際には解除されておらず、しかも通常なら鳴るはずのサイレンも鳴らなかったとのこと。調べてもらうと、昨夜の雷でセキュリティ端末が故障していたようでした。警備員さんから修理担当者にバトンタッチし、すぐに直してもらいました。キューネットさんの対応の早さには本当に感謝です。

    さて、最近は「職場のパワハラで体調を崩している」という患者さんが毎日のように来られます。心療内科の新患受付は現在停止していますが、もともとかかりつけの方については、このようなストレスによる体調不良のご相談も受けています。

    パワハラとは、上司が部下に無理難題を押し付けたり、感情的に叱責したりすることを指します。ただし診療の場で、上司と部下双方の言い分を確認して事実関係を明らかにすることはできませんし、それが医師の役割でもありません。場合によっては、部下側にも叱責される理由があるケースがあるのかもしれません。しかし私たちの仕事は、あくまで「事実関係の調査」ではなく、「体調の改善と治療」です。職場環境の改善は大切ですが、その対応は産業医や管理職といった立場の方々にお願いすることになります。

    同じように、家庭内のトラブルが原因で体調を崩される方も少なくありません。配偶者のモラハラが原因で来院される方の中には、離婚調停や裁判に至るケースもあります。この場合も、私の役割は体調の管理です。ただし、家庭での出来事が症状に関連している場合は、その経緯をカルテに記録しておくことがあります。これは後に裁判資料として提出を求められることがあります。

    カルテには一方の主張をそのまま記録することになりますが、裁判に使われる可能性があるため、診察時には誇張や事実と異なる内容がないよう、できるだけ正確にお話しいただくことが大切です。そうでないと、のちのちトラブルの原因となりかねません。

    晴れたり雷雨になったり目まぐるしく天気が変わりました

  • 通信トラブルでバタバタ

    朝から通常通り診療が始まりましたが、1時間ほど経ったころ、突然院内の電話が不通になり、同時にパソコンのインターネット回線もダウンしてしまいました。

    幸い、電子カルテは院内サーバーで稼働しているため、カルテの閲覧や記入は可能でした。しかし、診療報酬(会計)の計算を行うレセコンは最新型のクラウド型システムで、ネットがつながらないと計算ができません。

    そんな中、受付の医療事務スタッフが臨機応変に「手計算」で対応してくれたおかげで、なんとか診療を継続することができました。今はレセコンに必要事項を入力すれば自動的に計算されるため、手計算をする機会はほとんどありません。しかし、医療事務の学校では今も手計算を学んでいるそうで、その知識と経験がこんな場面で生きました。必死で頑張ってくれたスタッフのみんなに心から感謝です。

    NTTの担当の方にもお世話になりました。最初は「夕方なら伺えるかも」とのことでしたが、無理を聞いてくださり、昼休みに修理に来ていただけました。原因はルーターのような機械の故障で、交換してもらい、午後の診療には間に合いました。以前も似たようなことがあり、そのときはカラスが電柱から建物に入る光回線をつついて切ってしまったのが原因だったので、今回もてっきりカラスの仕業かと思ったのですが、違いました。

    ちなみに昨日は120名という記録的な患者数でしたが、この通信トラブルのあった今日は奇跡的に患者さんが少なめで、本当に助かりました。運が良かったとしか言いようがありません。それでも、各方面から「電話が繋がらない」との連絡をいただき、ご迷惑をおかけしました。

    さて、話は変わりますが、私の訪問診療先で、いつ行っても忙しそうに働いている方がいます。施設の管理者で、働きぶりは立派なのですが、「この人はちゃんと休んでいるんだろうか」と心配になるほどです。スタッフにもっと仕事を任せれば良いのに、自分で全部抱え込み、結果的にイライラしてしまう…。どの職場にもこういう上司がいるのではないでしょうか。

    職場はチームであり、家族のようなもの。お互いを信頼して助け合うのが一番だと思います。頼んでみれば、自分でやるより上手にこなしてくれたり、自分では思いつかないアイデア(コスト削減や時短の工夫など)が出てくるかもしれません。抱え込むより、信頼して任せることが、結果的に職場全体を元気にするのだと思います。

  • 健診はビジネス

    今週がお盆明けで連日忙しいのはすでに書きましたが、今日は特に忙しい一日でした。新患が多く、診察に時間がかかります。また、症状がとても難しく、どうやって治療するか、難解なパズルを解くように時間をかけて考えなければなりません。久しぶりにコロナ後遺症の患者さんもありました。一筋縄ではいかない難しい症例です。

    どういう病態で今の症状が出ているのかを探るのですが、たいていは採血などをしても重要な所見はあまり得られません。そこで、いくつもの可能性を考えながら問診し、仮説に矛盾がないかを一つひとつ確認していきます。病態が大体わかってきたら、今度は治療法を考えます。漢方にするか、西洋薬にするか。あるいは鍼治療という選択もあります。一番効果的と思われる治療法を決めるのに、しばらく時間がかかります。そういうわけで、難しい新患が多いと、どうしても後の患者さんの待ち時間が長くなり、私自身も気持ちが焦ってきます。

    このところ、健康診断の二次検診が非常に多く、血圧やコレステロールなどで再検査となった方が数多く来院されるため、これも大きな負担となっています。私からすると「再検査は不要ではないか」と思うような軽微な異常でも、事業所には再検査の結果と今後の方針を書いて報告しなければなりません。事業所側も、法律で決まっているから仕方なく職員健診をやっているだけで、後から健康問題が生じると困るため、ある意味では責任回避の側面もあるように感じます。健診機関もまた、見逃して後で問題になることを避けるために、わずかな異常でも「再検査」とし、その責任を再検査する医療機関に委ねているという構図があります。全体を俯瞰すると、健診は患者さんのためというよりも、法律に準じて帳面消しをするための仕組み(ビジネス)に見えてしまいます。諸外国では健診にメリットはないということが証明されており、症状のない人の検査をすることはありません。

    体調が悪いときには、健診で見てもらうのではなく、きちんと医療保険を使って診察を受けるべきです。健診は「悪いところを徹底的に調べる」のが目的ではなく、あらかじめ決められたセットメニューをこなすだけです。一日に相当数をこなしていると思われますが、個々の患者さんの症状に合わせて検査をする仕組みにはなっていません。体調不良があるのに「再来月の健診を待つ」というのは無意味です。できるだけ早めに医療機関を受診し、必要な検査をピンポイントで受けていただきたいと思います。