むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • 両端USB-Cのケーブルで充電すると速い

    月曜日は昼休み時間に校医をしている中学校の内科検診でした。午前も午後も診療がいそがしかったので、目が回るように多忙な一日でした。忙しいのは慣れているのでいいのですが、中学校の保健室の蒸し暑いこと。気分が悪くなるほどでした。あるクラスの生徒さんたちは体育の授業を中断して健診にきており、みんな汗だく。心音を聞くとみんなバクバクいっています。みわたすと学校の先生たちはマスクをしていない。私も暑すぎて気分が悪くなってきたのでこっそりマスクを外して診察しました。フー、やっと涼しい空気が体に入ってきた。オーバーヒート寸前でした。それにしても、先生は誰もマスクをしていないけど生徒さんたちの6−7割はマスクをしています。今体育の授業だったんじゃ?熱中症で倒れるぞ!マスクを外させる指導が必要なんじゃないかと思います。

    内科検診では、心音、呼吸音などの聴診、目の結膜の色をみて貧血のチェック、そして背中をみて側弯のチェック。これをだいたい一人当たり15秒ぐらいでします。流れ作業ですが、結構心音の異常とか貧血とかは一瞬にして見つけられます。毎年している健診ですが、今年は貧血疑いの人が異様に多かったです。あまりに多くて精密検査を勧めるのがはばかられるほどでした。学生さんたちの健康になにか異変が起こっていないといいけど、と密かに心配になりました。

    さて、話題は変わりますが、うちにはパソコンやiPadやアンドロイドPadなどが8個、スマホを合わせると10個あります。全部目的別に使い分けています。ただ、問題は使おうと思ったときにバッテリー切れになっていること。また、充電ケーブルがアップルのサンダーボルト、USB-C、USB-A、ミニUSB等いろいろあります。端末にささればそれでいいと思っていましたが、最近充電スピードを測れる道具でそれぞれを測ってみてびっくり。USB充電器の出力(ワット数)が大きいほど充電スピードが早いのは当然ですが、充電器から端末までのケーブルで大きく差が出ます。一番速いのはケーブルの両端がUSB-Cのもの。充電器側がUSB-Aで端末側がUSB-Cでは遅い!みんな知っていることかもしれませんが改めて測ってみてびっくりしました。これなら充電器からの出力もUSB-Cのものを使うべきです。USB-Aは使えたとしてもすでに化石です。

  • 漢方は貴重品

    予報通り夕方から雨になりました。5月も最終週です。台風発生のニュースもありましたが、梅雨入りも間近と思われます。頭痛や目まいの起こりやすい季節となります。当院にかかりつけの患者さんは毎年この時期は五苓散を早めにもらっておいて、梅雨の不調を自分でコントロールするという人が多く、もう、準備している人がたくさんいます。一時期五苓散が市場からとても品薄になり入手困難な時期がありましたが、最近流通は落ち着いてきています。

    先日NHKで漢方と鍼の話があったそうです。私はTVを見る習慣がないので知りませんでしたが、見た患者さんから足の三里に鍼をしてほしいとか、いろいろ番組の反響があったみたいです。以前は漢方関係の番組があると飛びついてみていましたが、最近は興味がなくなりました。見なくても知っている、というのが一つですが、もう一つの理由は、変に大勢の人が漢方に興味を持ってしまうと、貴重な漢方資源が枯渇してしまうということを心配するからです。漢方薬は西洋薬のように簡単に大量生産できるものではありません。畑の土を作り、何年もかけて薬用植物を育て、収穫して洗って選別して乾燥してとたくさんの工程を経て市場に並びます。それを漢方メーカーは仕入れて、レシビどおりに煎じてフリーズドライにして製品化する、という流れになります。同じ釜で他の製品を煎じるためには、工場のライン全体の洗浄が必要です。前に作ったものが残っていて混じったりしたらいけないので簡単ではないのです。

    このような貴重な生薬を使った漢方薬は西洋薬など他の手段で治せない難しい人にだけ処方したいのです。高血圧、高コレステロール、糖尿病、不眠症などは西洋薬でコントロールしたほうが確実です。薬のアレルギーとか妊婦さんとかなにかの理由で漢方でないと難しい場合を除けば、そういった生活習慣病などには漢方は不要だと思います。

  • 電気代値上げとAIの話

    新聞を見ていたら九州電力は7月の電気料金(6月使用分)から4割値上げと書いてありました。いきなりの値上げ幅が半端ないです。びっくり。今年も猛暑となりそうなので夏に電気代をケチったら熱中症が続出するかもしれません。当院は去年の冬から太陽光パネルを設置したので、助かりました。今の時期ほとんど自給できているだけでなく、相当余った分を売電しています。夏にはエアコンをバンバン回しますが、冬の暖房に比べれば電気代は少ない上に、夏の発電量は天気さえ良ければ最大限期待できるので心配ありません。ソーラーの投資額を回収するのに10年かかると思っていましたが、電気代が4割も上がるなら5年で回収できます。

    このところの暑さで私は診察室に冷房を入れて結構涼しくしていますが、皆さんいかがですか?訪問診療で老人ホームに行くと、お年寄りは寒いゾクゾクするといってすごい厚着をしている方がいます。もちろん部屋にエアコンは入っていません。ホーム全体の空調があるので、廊下は涼しいのですが、各部屋を訪れるとびっくりするほど暑いです。高齢者は寒さに弱く暑さに強い(鈍感)です。漢方で冷え性の治療もするのですが、さすがにこの時期にお年寄りに温める漢方を出す気にはなれません。危険だと思うからです。皆さん、だいじょうぶですか?熱中症や脱水にならないようにしましょうね。

    明日、学校心臓健診の班会議があるのですが、昨日医師会から小学校4つ分の心電図がどーんと旅行バッグいっぱいに詰めて当院に届きました。心電図のチェックが明日の会議に間に合うととてもラッキーだというのは言われなくてもわかります。その無言のプレッシャーを感じて今朝は4時半から起きて全心電図をチェックしました。朝の診療開始時には全部終わってホッとしました。最近夜はチョコザップで忙しいので、朝活しかありません。

    考えてみると、こんな心電図の判定なんかあと数年でAIに取って代わられるに違いないと思います。私たちが人の目で見るよりAIがみたほうがずっと速くて正確です。TVでみたのですが、パン屋さんでお客さんがトレイに取った各種のパンをレジのAIカメラで見ると一瞬で何パンがいくつで合計いくらと出てきます。通常は熟練した人が記憶を頼りにレジ打ちしますが、そんな時代も近い将来なくなります。仕組みは違いますが、ユニクロのセルフレジには驚かされますね。全商品を一括して一瞬で計算してくれる、未来的なレジ。これからは何でもあんな感じになると思います。

  • 病診連携

    木曜日は朝4時半に起きて経営者モーニングセミナーに出かけ、講演を7時まで聞きました。それから急いで出勤して夕方6時過ぎまでぶっ通しで働きました。診療が終わるやいなや、大急ぎでニュースカイホテルに直行しました。私が以前勤めていた東(あずま)病院の連携の会というのが開催されたので、懐かしい皆さんに会いに行ったのです。東病院は南区にあるので東区の当院とはあまり連携(患者さんをお願い)することは少ないのですが、急患を取ってくれるフットワークの軽い病院なのでとても頼りになります。

    当院で急患でよくお世話になるのは日赤、市民病院が一番多いですが、ほかに西日本病院、くわみず病院などに頼んでいます。また訪問先の老人ホームの関係では南区の桜十字病院にもよく患者さんをみてもらっています。私たち無床クリニックの場合、患者さんの入院が必要となると、このような連携先に頼んで入院治療をしてもらっています。

    国が考えているのは、今後高齢者が増え続けてみんなが入院するととんでもない医療費がかかるので、できるだけ在宅医療を進めるというものです。その方針に従って私たちクリニックは訪問診療を拡大し、可能なら看取りまで在宅で行っています。在宅というのは必ずしも自宅というわけではなく、老人ホームなどの施設も在宅の扱いです。家庭に要介護の高齢者がいると、その家族(よくあるのはお嫁さん)が介護のため家にいないといけないので仕事に出られない。すると世帯収入が下がるし、場合によっては子供世代も60過ぎていて体力的に介護できない。それでも在宅でみたいという場合、訪問介護や訪問看護、訪問リハ、訪問診療と訪問系のサービスがいろいろあります。まずは主治医にご相談ください。一人で悩んでも解決しないことが、ちょっと相談してもらえば簡単に解決することもあります。

  • 心臓健診にて

    連休明け最初の土曜日で混雑が予想されていましたが、やはり駐車場に止められないほどの混雑となりました。さいわい、難しい症例はなかったのでスピーディーに診察できましたが、待ち時間は結構長くなりました。お待ちいただいてありがとうございました。忙しい中にも、おかげさまで調子良くなりました、と言っていただけると、疲れが吹き飛びます。コロナ後遺症とか子供さんの不登校なども漢方でよくなったと聞くと、医者冥利につきます。

    午後からは心臓健診でした。学生さんの心電図異常でもっとも多く精密検査になるのが右脚ブロックです。非常に数が多いので精密検査にするかどうかの基準を厳しくしています。大人でも人間ドックの心電図のコメントでみたことある方もいると思います。ほとんどの場合何も悪さをしないので経過観察で問題ありません。それなのになぜ学校検診で右脚ブロックを精密検査にまわすかというと、まれにその心電図異常のある人で先天的な心疾患を持っていることがあるからです。心房中隔欠損という心臓に生まれつき穴がある病気です。穴が小さい場合は自然とふさがることもあるのですが、大きいと後々心不全を起こしてくるので、早めに検査しておくのです。

    もうひとつ健診で多いのは川崎病後のフォローです。川崎病は乳幼児期にかかる感染症です。最近は免疫グロブリンを使った治療が進んで、合併症が減っていますが、時々後遺症として冠動脈瘤ができたり、若くして心筋梗塞を起こすことがあるので、後遺症の有無のチェックをしています。具体的には心エコーと運動負荷心電図とすることで評価します。10歳頃までフォローして問題ない場合、後遺症なしとして追跡を終了します。