むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 桜十字病院ラスト1日

    いつもこのブログを書くとき、パソコンを立ち上げる瞬間まで何を書くか決まっていない。ただ、毎日何か書こうと思って頭を絞っているのだが、今日は悩むことなく書くことがある。そう、桜十字病院の常勤としてはラスト1日となったのだ。今日が金曜なので、明日土曜日の午前中が正式には常勤最後の日だけど、事務局は土曜日は休みだし、ナースも土曜出勤は少ないので、実質今日で最後となった。

    昼ごはんを食堂で食べていたら、「あら、先生呼ばれていませんか?』という声をかけられ、間もなく、10分後に事務局まで来てくださいという電話があった。急いでランチを食べて、事務局へ行ったら、総勢100名近い職員さんたちが僕の来るのを待ってくれており、お別れの挨拶、花束贈呈などしてくれた。涙が出そうなくらい嬉しかった。6年間、楽しい毎日だった。そしてこの6年でうちの子供達は中学、高校を卒業した。時が経つのは早いが、その6年で子供が2つの学校を入学から卒業まで過ごしたとなると、自分もそれに見合うだけの成長をしないといけないし、決して時間を無駄にできないと思った。本当に暖かい職員さんたちに囲まれて、みんなの支援のおかげでこれまでやってこられた。自分一人の力ではできることは限られている。活躍の場を提供してくれた桜十字病院には心から感謝です。桜十字の外来にはあと一週間非常勤として出勤します。

    これからは、自分が経営者となり、職員の皆さんの人生を花開かせる場を提供できるようにしっかり経営していきたいと思います。

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  • 医師会

    開業すれば医師会に入会するのは当然のように思っていましたが、最近では入会していない先生も結構いると聞きます。しかし、やはりこれは同業者の集まりでもあり、入ることでいろいろなメリットや便利なこともあるし、お互い様という助け合いの精神もあるので、入会(A会員)の手続きに行ってきました。

    医師会には隣保班というグループ分けがあり、近所のクリニックの先生たちを地区ごとに班わけしてあるそうです。そのリストをもらったので、来週にでも早速挨拶回りをしたいと思います。また、医師会には協同組合というのがあり、いわゆる生協みたいなものですが、トイレットペーパーから家電、家のリフォームまで何でも請け負ってくれるそうです。ちょうどクリニックの待合ロビーの壁掛けテレビや注射液を保存する冷蔵庫などが必要だったので見積もりをもらったら、大手家電量販店に負けない値段を出してきてくれました。助かります。電気屋さんに行く手間が省けます。

    私は、研修医の時に医師会病院(熊本地域医療センター)で内科研修医をしました。その後も大学に所属している間ずっと医師会病院の夜間救急を請け負っていましたので、医師会病院とは付き合いが長いです。また、最近は学校心臓検診で医師会ヘルスケアセンターに毎週行って診察しているので、こちらとも縁がありました。今回、開業にあたって、採血した検体の検査を外注する先を検討していたのですが、結局これも医師会検査センターに頼むことにしました。

    医師会の他に、保険医協会という組織もあります。こちらも非常に役に立つ勉強会や出版物が多数あり、お世話になっています。やはり、同業者の集まりはとても頼りになります。

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  • 完成間近

    クリニックの建物が完成間近となりました。今日は消防の検査があり、無事終了しました。また、設計師さん、建設会社さん、電設会社さんなどのみなさんと、最終的なチェックを行い、透明ガラスをすりガラスにして欲しいとか、トイレットペーパーを置く棚をつけて欲しいとか、駐車場に矢印を入れて欲しいなどなど最終的なリクエストをしました。これをもとに1週間で仕上げてもらい、いよいよ引き渡しとなります。

    それに合わせるように、保険代理店に努める友人と、火災保険の打ち合わせを行いました。建物が引き渡された瞬間から、自分の保険でカバーしないといけません。住む家だったら、万が一住めない状態になったらマンションやアパートを探せばいいですが、クリニックの場合は商売道具ですからすぐに移転などできません。万一の場合は立て直せるだけの保険が降りなければ、即収入が途絶えてしまいます。そういう意味で、通常より保険にはお金がかかるし、熊本の場合、地震保険が一気に高額になっていますので、万一に備えるというのがいかにお金がかかるか知らされます。

    また、自分の仕事上でのトラブルは医師賠償保険という保険に入っているのでいいのですが、これからは従業員を使う身なので、看護師のミスをカバーできる保険にも加入します。また、建物で患者さんが足を滑らせたり、何らかの被害を受けた場合もカバーする保険があるそうなので、できるだけの保険には入っておきたいと思います。ただ、これはお金との相談です。

    あとは、患者さんが迷わないでクリニックに来れるように、主要な交差点には看板を出したいのですが、この交渉がこれからです。クリニックの玄関にはいよいよクリニック名の入ったサイン工事が終わりました。これで外観はほぼ完成です。

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    明日は銀行に行って、開業後の資金計画のプレゼンを行います。土地購入・建設にかかった費用、医療機器にかかった費用、これからの運転資金などの合計から今後の返済計画を具体的に立てます。

     

  • 頻尿の話ー補足

    昨日は頻尿について書きましたが、十分書き足りなかったところがあるので補足します。

    まず、一晩に何回くらいトイレに起きれば病的かというお話です。誰でも一晩に1回くらいはトイレに起きるでしょう。これは病気ではありません。年をとってくると2回くらいはあると思います。特に冬は回数が多くなるので、一晩に2回までは正常範囲です。これを薬で治療して欲しいと言われてもなかなか難しいと思います。しかし一晩に3回以上となると、やはり多いと考えます。3回なら2時間おきです。ちょうどレム睡眠とノンレム睡眠のサイクルが90分なので、1時間半ごとに眠りが浅くなり、そこで目がさめる計算です。これでは睡眠不足になってしまいます。こういう場合は病院で相談してみてはどうかと思います。

    心不全気味で足がむくむ場合、夜間頻尿となります。その原因は昼間に足を下げている間に足に水分が溜まり、夜横になると足にたまった水分が心臓の方まで上がってくるために夜間利尿されるのです。そのため、朝になるとむくみは取れるのですが、夜中にそれだけトイレに起きてオシッコを出したということなのです。この頻尿を改善するためにはできるだけ足を下げっぱなしにしないことが大切です。寝る前1−2時間くらいはソファーなどで足を高く上げて横になり、寝る前にしっかり利尿しておくといいでしょう。まあ、ここまで足を高くとは言いませんが、高く上げるほど効果的です。写真はネットで拾ったものです。

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    もちろん寝る前にビールなど水分やお酒をたくさん飲むと夜中にトイレに起きることになりますので、晩酌するにしても夜遅くまで飲まないようにするといいでしょう。

  • 頻尿の話

    私は循環器が専門なので、血圧の薬やコレステロール、糖尿病の薬をたくさん使います。心不全の治療も行うのですが、その中で一番よく使うのは利尿剤です。意外かもしれませんが、心不全とは体に余分な水分がたまって、足や顔がむくんだり胸水がたまって息苦しくなったりする病気です。そこで、利尿剤を使います。そうすると尿量が増えてきます。増えることで体から余分な水分を出すので心不全は良くなるのですが、どうしても尿量が増えたことで、頻尿となり、場合によってはその効果が夜間に及び、一晩に何度もトイレに起きるので眠れない、と文句を言われることもあります。

    今は夏の暑い盛りで、じっとしていても汗をかくので、脱水に注意しないといけないし、利尿剤を控えめにします。そうすると、足は少しむくんでくるのですが、脱水の方が怖いので、しばらくは我慢してもらっています。結果、夜間頻尿は若干改善し、眠れるようになります。しかし、膀胱容量が小さくなってしまって、少し尿が溜まっただけで尿意を催し、トイレに行きたくなるという困った習慣が身についてしまう場合があります。特に高齢の場合、尿漏れの心配から、あまり膀胱に尿が溜まっていなくても、とりあえず早め早めにトイレを済ますような習慣をつけている人が多いです。そうすると、いよいよ尿が貯められなくなるのです。

    こういう状態を過活動膀胱と呼びます。過活動膀胱に悩む患者さんはとても多いのですが、あまり病院を受診せずに我慢していることが多いようです。最近はよく効く薬もあるので、我慢していないで病院に相談してはどうかと思います。その分野は泌尿器科が専門ですが、かかりつけの内科でもいいと思います。気を付けないといけないのは、女性なら膀胱炎、男性なら前立腺肥大や前立腺癌などがひそんでいないかきちんとチェックを受けることです。検尿や超音波検査でわかるので、心配するような検査はありません。自分でできる訓練としては、尿意を感じてもあと5分、10分とトイレを我慢することです。ぜひお試しください。

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