むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 久しぶりに医師会メンバーと会合でした

    9月9日は重陽の節句でした。重陽というのは陽が重なると書きますが、偶数は陰、奇数は陽で、陽の数字で一番大きいのが9です。その9が重なるので縁起のいい重陽の節句です。節句は不思議と奇数付きです。1月1日、3月3日、5月5日、7月7日、そして今日9月9日です。偶数の重なる日はあまりお祭りしませんね。おそらく中国の陰陽思想と縁起を担いでのことと思います。

    陰陽では奇数が陽で、縁起がいいのですが、物理の世界では偶数は安定、奇数は不安定です。フリーラジカル(活性酸素)は電子が奇数個のため不安定です。一方、希ガスという種類の元素(周期表18族)は偶数の電子を持ち非常に安定で化学反応をあまり起こしません。人も似たようなものです。独身は奇数で活性酸素みたいなもの、なにかあると化学反応を起こします。既婚は偶数で安定です。不思議と落ち着くのです。自然の摂理です。

    さて、今日は医師会の3年ぶりの懇親会でした。コロナ禍でずっと中断していた交流会が再開して、懐かしいメンバーと会ってお話できました。この3年あっていないうちにいろいろ変わったこともあります。今日あってびっくりしたのは保険所長さんが大学時代の部活の先輩、日赤の血液センターの所長さんは第2内科と中央検査部時代の先輩でした。皆さんいい年になりそれなりの役職についておられます。私みたいに開業すると役職は関係ないですが、それなりの年なので、これまで培ってきた知識と経験を活かして地域に貢献したいと思った次第です。

    往診用の日産サクラ。充電は面倒ですが、滑らかに静かに走る姿は軽自動車とは思えません。クラウンみたいな乗り心地です。

  • 地震に注意しよう

    このところ忙しくて、月日がたつのがものすごく速く感じるので、あれからどれくらいたったのだろうと振り返っても全然わかりません。最近、時間がないのでYouTubeも全く見なくなりました。見なくなって1年ぐらいたったかもしれないし半年ぐらいかもしれません。とにかく久しぶりに、最近の動画はどんなものかと昔登録していたチャンネルの人たちが元気か確かめてみました。もうなくなったチャンネルもありますが、わりと皆さん元気にアップされているようで良かったです。なかでも久しぶりに見てわくわくしたのがバイリンガールChikaというチャンネルです。チカさんがペラペラの英語でアメリカなどを旅行するところを見ることができます。前に私が見たときチカさんはコロナ第1波の真っ最中に日本からマレーシアに行った動画をアップして可哀想にものすごいバッシングを受けていました。それから3年、まだ頑張って動画をアップされていたんですね。バイリンガルというより日本語の発音のほうがおかしくなっていて、英語はナチュラル。しばらく見ないうちにさらにパワーアップしていました。すごい!

    訪問診療では、訪問先のお年寄りはみんな大音量でTVををつけています。今日TVを見てふと気になったのは、朝から何度となく日本各地で地震の速報が入ること。Yahoo!で地震歴を見ることができますが今日(9月8日)はすごい数です。だんだん怪しい雰囲気になってきました。南海トラフも近いかも、と感じました。今ちょうど下弦の月(月齢21)くらいで、今度は9月15日が新月です。地震は新月と満月に多いので、まずは来週金曜前後が要注意。1週間あるので、備えておきたいと思います。https://typhoon.yahoo.co.jp/weather/jp/earthquake/list/?sort=1&key=1&b=1

    当院はコロナ後遺症の治療に力を入れていますが、一時期よりだいぶ落ち着いてきました。しかし、味覚障害や嗅覚障害、強い倦怠感、ブレインフォグなどいまだにいろんな後遺症で来院されます。あまりに症状がひどいと、よその病院では精神科にいってみたら、と言われたりするレベルですが、私の経験ではコロナ後遺症の人で鬱の薬はあまり使わないで良いみたいです。唯一、ブレインフォグが難治の際にはトリンテリックスという新しいタイプの抗うつ剤がよく効くので使う例があります。

  • 肋間神経痛の治療

    夜、犬の散歩をしていたら、いつもになく風が強く、少し涼しくなってきました。台風が関東に向かっていますが、その影響でこちらも強風が吹いているようです。天気予報ではこちらは影響は無いようで、雨が降っても夕立程度でしょうか。関東は場合によっては直撃するかもしれず、被害のないことを祈ります。

    当院は循環器内科を専門としているため、胸痛の患者さんがよく来られます。しかし、大半は心疾患ではありません。レントゲンなどで、肺疾患でもないとなると、肋間神経痛くらいしか考えられません。肋間神経痛は背骨から肋骨に沿って出ている神経が姿勢によって圧迫されて痛みになるものです。体を横に捻ったり前かがみになったり、あるいは夜仰向けで寝るときとか、決まった姿勢で痛くなる事が多いです。その姿勢を取らないと良いのですがそういうわけにもいきません。そこで、私がいつも患者さんに勧めるのは、テニスボールのような道具を使って背骨を指圧することです。実際は背骨の両脇3−4センチくらいにあるスジを押すのですが、仰向けで5−10分ぐらい押してやるだけでだいぶ良くなります。

    漢方では、当帰湯という処方があり、肋間神経痛には著効します。狭心症みたいな痛みでも明らかに心疾患である場合はニトロなどを使いますが、そうでないときは当帰湯を使ってみるとかなり良くなることが多く、重宝します。当帰湯はかなりマイナーな処方でよほど漢方好きでないと使わないと思います。処方したくてもたいていの薬局には在庫がないと思います。当院では、ずっと前から数名に使っていたのですが、最近になって肋間神経痛に著効するとわかったので使用量が激増しています。面白い薬です。

    9月8日はクーパーの日だそうです。私の愛車

  • 分子栄養学の実践

    まだ残暑厳しい中、クリニックの前の街路樹の落ち葉が先週ぐらいからかなり散ってきました。お陰で毎朝玄関前の清掃に時間がかかります。毎年10月から年末ぐらいまでは毎朝始業前の日課で落ち葉の清掃をしていますが、今年は散り始めるのが早いみたいです。ちょうど今はレセプトのチェックもあり、診療も毎日100名近い人数を見ているため、目を通さないといけない書類や診断書作成なども大量にあり、清掃に時間をかけている暇もありません。しかたないので、電動ブロワーで一気に落ち葉を吹き飛ばして1箇所に集めて清掃しています。早朝のラジオ体操の時間にかかるとブロワーがうるさいだろうと思い、クリニック前の公園のみなさんが体操が終わって帰宅されるのを待ってブロワーをかけています。

    さて、今日は分子栄養学を独学で勉強したという患者さんが来られました。体調が悪くいくつもの病院で検査を受けたけど異常なしで返された。しかし、まだ20歳代というのに寝たきりのような生活だったそうです。それが、藤川先生のメガビタミンの本(当院の待合にもおいています)を読んで、早速実践したところ、随分元気になったとのこと。当時は気づかなかったけど、今振り返ってみると糖質過多でタンパク不足の食生活だったと言われていました。メガビタミンは私もこれまで何度も書いてきた分子栄養学の理論に基づいたサプリメント療法です。

    その患者さんが言われていたのが、やっとわかってもらえる病院が見つかった、とのこと。私の知る限り、分子栄養学の理論を臨床で実践しているのは熊本市内では4−5箇所あります。しかしそのうち2つは精神科なので一般内科(メンタルの疾患でなく倦怠感など)ではかかりにくいと思われます。あと残りの2−3件のうち一つが当院というわけです。分子栄養学の臨床では、保険外で高額な検査をされる場合とか、独自のサプリを買うように勧められる場合とかいろいろあります。そういった情報も調べてからかかったほうが良いと思います。ちなみに当院では検査は保険の範囲内で、サプリはiHerbやAmazonで自分で購入してもらうようにしています。何をどのくらい飲んだら良いかは具体的に説明しています。当院にとっては1銭の得にもなりませんので完全に私の趣味と患者サービスでやっています。

  • 1回ですむ鉄の注射剤の話

    昨日はセミがいないという話を書きました。それを読んで、感想を伝えてくれた方がいました。昔はツクツクホウシの鳴き声を聞くと「いやだー、夏休みが終わる、まだ宿題が終わっていない、困ったー」という思い出が蘇ってくる、とのこと。わたしたちも皆そんな思い出がありますよね。その蝉の声が全く聞こえず、ジリジリと暑い昼間にシーンとしているのは変な感じです。今の学生さんたちはきっとツクツクホウシと夏の終わりの思い出はリンクしていないことでしょう。もう一つ思い出に残る蝉の声といえば、ヒグラシです。カナカナカナと独特の鳴き声が聞かれます。私のヒグラシの思い出は小学校時代阿蘇(大観峰)にキャンプに行った時夕立が上がって空が明るくなってきて聞いたカナカナカナという声でした。最近忙しくて随分阿蘇に行っていませんが、ヒグラシは鳴いているのでしょうか?

     

    さて、今日はモノヴァーという鉄の静脈注射剤のWEB講演を聞きました。通常、鉄欠乏性貧血の患者さんには鉄の内服剤を飲んでもらうのですが胃もたれしたり吐き気で飲めない人が一定割合います。その場合、しかたないので静脈注射でフェジンという鉄の注射をするのですが、10回20回とひたすら注射しないと効果が出ません。ところが、この新しいモノヴァーという鉄の注射剤は1回投与で終了という素晴らしい製剤です。患者さんは何度も痛い思いをせずにすみます。今日の講演でいいなと思ったのは産後の貧血です。

    産後鉄欠乏の人は多く、そのまま退院して赤ちゃんに母乳をあげようとしても鉄が欠乏しているのでとにかく子育てがきつい。そして母乳に含まれる鉄が少ないため子供の発育も悪い。そして、鉄が欠乏していると産後うつになりやすい。こういった一連の産後のトラブルをたった1回の注射で解決できるなんて素晴らしいこと。もう少しこの注射剤について勉強して当院でも使えるようにしたいと思います。