むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 還暦祝い

    先日書いたように、個人的な話になりますが、今年私は還暦を迎えます。

    両親が還暦祝いをしたいというので、土曜日の夕方に家族や親戚が集まってお祝いをしていただきました。こんな年になったのかと感慨深いものがありますが、まだ人生は道半ば。ゴールではなく、これからも現役で頑張るつもりですので、ひとつの区切りとしてお祝いをしていただいた、という気持ちです。

    子どもたちが東京に出てからは、それぞれ個別に会うことはあっても、家族全員が自宅に揃うのは9年ぶりでした。あっという間にこれほどの年月が経ったのかと、改めて驚かされます。

    子どもたちの成長は当然のことですが、自分を振り返ると、この10年はクリニック開業以来、毎日がむしゃらに働き続けてきました。まだまだやりたいことはたくさんありますし、通院してくださっている患者さんたちの健康と生活をサポートするために、私がすべきことはまだ残っています。これからも少しでも皆さんのお役に立てるよう、精進してまいります。

    先日、患者さんからある話を伺いました。芦北で中医クリニックを営んでおられた趙先生が引退されたというのです。趙先生とは20年、もしかすると30年近いお付き合いになります。中国から来日され、熊本大学病院で働いておられた当時、漢方(中医学)をたくさん教えていただいた私の恩師のひとりです。

    熊本大学を離れ芦北で開業されてからはなかなかお会いする機会もありませんでしたが、このたびクリニックを辞めてカナダのお子さんのもとへ行かれたと聞きました。今おいくつかははっきりわかりませんが、75歳は過ぎていらっしゃるのではないかと思います。

    私も趙先生くらいまでは現役で働き続け、そのあとは外国へ行くといった楽しみを取っておこうか——そんなことを思い描いています。

    鯛の塩釜焼き

  • 人の波動

    天気はいいのですが、冷え込みますね。最近は防寒着をしまってしまい、薄手の上着しか手元になかったので、2枚重ねにして過ごしています。皆さんも風邪をひかないようにご注意ください。

    この寒暖差で体調を崩している方が多いようです。まず多いのが高血圧。このところ「急に血圧が上がった」という方がよく来院されます。次に多いのがふらつきです。通常のめまいとは異なり、ふわふわ・フラフラした感じで真っすぐ歩けないとおっしゃいます。こうした症状は自律神経の乱れによるものではないかと思います。

    私は週に2回サウナに入っているので、寒暖差には慣れています。超高温のサウナと冷たい水風呂を交互に体験することで、毛穴が開閉を繰り返し、自律神経が鍛えられます。サウナは交感神経と副交感神経の両方を強く刺激するため、自律神経を整えるのに非常におすすめです。

    さて、今日は子どもたちが県外から戻り、久しぶりに家族全員が自宅に集まりました。上の子が高校を卒業して以来、実に9年ぶりです。クリニック近くの洋食屋「Arot of Kitchen」でみんなでご馳走をいただき、まさに盆と正月が一度に来たような一日となりました。

    今日は斎藤一人さんの波動に関する本も読みました。人も物もそれぞれ固有の波動を持っており、音叉の実験でおなじみのように、同じ波動を持つものは共鳴し合います。同じことが人と人の間にも起こり、低い波動を持つ人は似たような境遇の人を引き寄せてしまうといいます。

    韓国ドラマでは平社員のOLが財閥の御曹司と恋をするシンデレラストーリーが定番ですが、二人が出会って共鳴するには、どちらも高い波動を持っていなければすれ違い続けるということになります。

    物は自分で波動を高めることができませんが、人はできる——それがひとりさんの主張です。「ありがとう」「ついている」「幸せだ」といったポジティブな言葉(本では「天国言葉」と呼んでいます)を意識的に使うことで波動が高まるとのこと。習慣にしてしまえば難しいことではありません。反対に、人の悪口や否定的な言葉は自分の波動を下げ、それなりの人を引き寄せることになるそうです。意識して天国言葉を使うようにしたいものですね。

    小峯にある洋食屋 Arot of Kitchen のカルパッチョ 美味しい!

  • 還暦を考える

    最近、新聞を開くと毎日のように熊大の小川学長のお顔を目にします。小川先生は私が大学病院に勤務していた頃、熊大病院循環器内科の教授でした。小川先生は60歳を過ぎた後、医学部長や国立循環器病研究センター理事長などを歴任され、熊大学長として戻ってこられました。TSMCの熊本進出と時期が重なり、熊大の存在感がいっそう高まっているのはご存知の通りです。

    ふと思い出したのは、今から15年ほど前に行われた小川教授の還暦祝いのことです。赤いちゃんちゃんこ姿の教授を見て、「あのお厳格な先生も、こんな格好をされるんだ」と、印象に残ったのを覚えています。

    あれから月日は流れ、私も今年で59歳。10月には還暦を迎える年男です。 あの頃の小川教授と同じ年齢になったとは、正直なところ、にわかには信じがたい感覚があります。

    家族や親戚、そして両親からも「還暦のお祝いをさせてほしい」と強く言われていますが、自分の中ではまだ「ひよっこ」のつもり。定年や病気の噂、ましてや「人生の上がり」なんて言葉を口にする同級生を見ると、「何を年寄りじみたことを!」と反論したくなるほどです。

    お祝いと言われること自体、どこか気乗りせず渋っていましたが、両親の強い願いもあり、ようやく「人生の節目」として受け入れる覚悟を決めました。

    ひとりで歩んできたのではない

    できれば還暦に気づかず通り過ぎ、気づいたら80歳を過ぎていた……そんな風に歳を重ねたかったのが本音です。しかし、こうして節目を突きつけられてみると、見えてくるものもあります。

    客観的に見れば、こうして健康に恵まれ、情熱を持って仕事ができていることは、決して当たり前のことではありません。 大学まで学ばせてくれた両親、結婚してから今日まで私を支え続けてくれた妻、そして元気に育ってくれた子どもたち。

    振り返れば、私は決してひとりでここまで歩んできたのではありません。家族や周囲の皆様の支えがあったからこそ、今の私があるのだと、改めて深く実感しています。

    私にとって還暦は、ゴールではなく単なる「通過点」に過ぎません。70歳、いえそれ以上現役で走り続けるために、心身を整える一区切りだと思っています。
    実は小川先生の経歴を拝見しても、還暦を過ぎてからのご活躍が本当に素晴らしいのです。「人生は還暦すぎてからでも、世界へ羽ばたくことができる」ということを自ら証明された、私にとって偉大なる目標となる先輩です。

  • 電子書籍との付き合いかた

    今日は古紙回収の日。本棚を整理して「不要」と判断した本を、思い切って手放しました。 紙袋にして約10袋。手で運ぶのはとても無理だと判断し、車のトランクに積み込んだところ、ちょうどトランクがいっぱいになりました。

    昔ながらの地域や団地なら「あそこの家の子、大学に合格して県外に引っ越すんじゃない?」と噂されるほどの量ですが(笑)、幸い我が家の周りは静かなもの。誰に気兼ねすることもなく、トランクいっぱいの「過去」を送り出すことができました。 これはまだ第一弾。今後もコツコツと不用品を処分し、自宅と院長室に「新しい風」を通していきたいと思っています。

    電子書籍への回帰

    本を増やさない工夫として、再び活用し始めた電子書籍。 かつてKindle端末を使っていた時期もありましたが、実はある時期を境にパタリとやめてしまっていました。

    Kindleのスペック不足による管理のしにくさもありましたが、もう一つの大きな理由は「Kindle Unlimited(読み放題サービス)」との向き合い方にありました。

    「元を取ろう」が生んだ本末転倒

    月額980円で対象の本が読み放題。一見、非常にお得なサブスクリプションですが、使い続けるうちに私はある違和感を抱くようになりました。

    読み放題の対象となるのは、必ずしも自分が今「本当に読みたい本」ではありません。本当に質が高く、話題になっている一冊には、たいてい定価がついています。 すると、「せっかく会費を払っているのだから元を取ろう」という心理が働き、いつの間にか「読みたい本」ではなく「無料で読める本」ばかりを選ぶようになっていたのです。

    限られた貴重な読書時間を、無料だからという理由で選んだ内容の薄い本に費やす……。これは私にとって、完全な本末転倒でした。

    制限からの解放:一冊一冊を大切に

    また、読み放題サービス特有の「ダウンロード上限」もネックでした。一定数を超えると何かを返却しなければならず、ふと読み返したい時に手元にない不便さがありました。

    今回、TCLのタブレットという新しい相棒を手に入れましたが、検討の結果、読み放題サービスへの加入は見送ることにしました。

    「本当に読みたい本は、きちんとお金を出して買う」

    当たり前のことのようですが、対価を支払うことで一冊一冊を大切に読み、知識を自分のものにする。その姿勢こそが、今の私には合っていると感じています。

    皆さんは、電子書籍とどのように付き合っていますか? おすすめの活用法や、皆さんの「読書スタイル」があれば、ぜひ教えてください。

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  • 熊本地震から10年目の今こそ断捨離

    このところ、毎日断捨離を続けています。少し掃除をするだけで山のようにゴミが出てくるので、毎日袋いっぱいのゴミを捨てています。よくこれほど溜め込んだものだと我ながら驚きます。

    思い返せば10年前、熊本地震の際に棚からたくさんの物が落ちて壊れたり散乱したりし、多くのものを廃棄しました。あの時にだいぶ片付いたつもりでいましたが、今捨てているのはその後の10年間に積み重なった不用品なのだと思います。

    熊本地震から10年、そしてクリニック開業から10年。節目の年だからこそ、断捨離を一気に進めて、すっきりとした気持ちで新たな10年を迎えたいと思っています。

    捨てるのに一番苦労するのは本です。重くて運ぶのが大変なうえ、仕事柄どうしても増え続けるのが悩みです。今回は相当な数をブックオフに持ち込んだり、売れそうにないものは古紙回収に出したりしました。これを機に、これからはできるだけ電子書籍を購入しようと決めました。

    以前はKindleを使っていましたが、当時は表示が遅かったり画面が暗かったりと、少し使いにくさを感じていました。最近、TCLという会社の「疑似電子ペーパー」タブレットを購入したところ、これが非常に優秀です。通常はカラーディスプレイとして使えますが、スイッチひとつで電子ペーパーのような表示に切り替わります。Kindleアプリで電子書籍を表示してみると非常に読みやすく、画面の切り替わりも速くてストレスがありません。これならどんどん読めると確信し、久しぶりに電子書籍への意欲が戻ってきました。

    せっかくなので最初に購入したのが、櫻庭露樹氏著『全捨離したら人生すべてが好転する話』です。読んでみると、「家にある8割のものは不用品なので捨てるべし」と、断捨離をさらに徹底するよう書かれていました。やや極端に感じますが、「やればやるほど運が舞い込んでくる」という考え方は、以前読んだ『ガラクタ捨てれば自分が見える』にも通じるものがあります。

    この本の対談集の中で特に印象的だったのは、「断捨離を始めると体調が悪くなることがある」という記述です。不用品やゴミには「悪い気」がついており、それを捨てようとするとその気にやられてしまうというのです。しかし、思い切って手放さない限り、家に良い運気は入ってこないとのこと。

    確かに、このところ断捨離を続けていると、たいして無理をしていないのに妙な疲れを感じていました。もしかすると、これが「ゴミの持つ悪い気」の仕業なのかもしれません。妙に納得してしまいました。

    不用品をすべて手放したあと、家の中がどれほど清々しい気で満たされるだろうかと思うと、今からワクワクしてきます。

    ステーキ菜の花添え 北山迎賓館にて