むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 水春がリニューアルオープン!

    週末は雨になりました。そのおかげで花粉の飛散量が減り、過ごしやすかったのではないでしょうか。私も昨日から目がかゆくなり、慌てて目薬を探しました。今年は例年(平均)の6倍の花粉が飛んでいるらしく、「今年初めて花粉症の症状が出た」という人も大勢います。昨年使って効果があったアレルギー薬が、今年は効かないということもあります。症状がひどい場合は、薬の強さを変えたり、2剤を組み合わせたり、点鼻薬を併用するなどの工夫が必要です。

    さて、改装工事中だったイオンモール嘉島(クレア)の「水春温泉」が昨日リニューアルオープンしたと聞き、さっそく行ってみました。玄関を入った瞬間から雰囲気がガラッと変わり、明るくなっていました。これまで問題だと感じていた受付と会計の煩雑さも、すっきり改善されていました。システムは菊南温泉「あがんなっせ」に似た方式で、帰りに自動精算機で精算するスタイルになったため、以前よりスムーズに流れるのではないかと思います。ただ、不思議なことに、以前使えていたWAONが使えなくなり(イオンモール内にあるのに)、クレジットカードとQRコード決済のみの対応になっていました。

    お風呂の中も新しくなり、なんとサウナが増設されていました。小さめのサウナですが、「瞑想サウナ」と書かれており、テレビやBGMのない静かな空間です。ストーブには石が積まれており、温風機のような送風設備はありません。うれしいことにセルフロウリュ(ストーブの石に水をかけて蒸気を発生させること)もできるようになっていました。

    水春はお客さんが多く、館内がざわざわしていて、あまりリラックスできないと感じることがありましたが、このサウナは静かで快適な空間でした。また行きたくなりました。

  • 春の自律神経の乱れとめまいについて

    昨日、近所の中華屋さんに行ったら、貸し切りになっていました。近くの会社の人たちの送別会か何かをやっていたのかもしれません。年度末ですから、異動が決まって引っ越しの準備をしたり、受験が終わって県外に進学するなど、この時期は何かと慌ただしいものです。

    ところで、この時期になると、「なんとなく体調がすぐれない」「ふらつく」「めまいがする」という患者さんが増えます。特に最近は、昼夜の寒暖差が大きく、気圧の変動も激しいため、自律神経が乱れやすい時期です。

    自律神経は、体のバランスを保つ司令塔のようなもので、交感神経(アクセル)と副交感神経(ブレーキ)の切り替えをスムーズに行う役割があります。しかし、春は気温や気圧の変化が激しいため、この切り替えがうまくいかず、自律神経が乱れやすくなります。その結果、めまいや立ちくらみ、動悸、倦怠感、不眠などの症状が現れやすくなるのです。


    春に体調不良が起こりやすい理由

    1. 寒暖差による血流の変動

    朝晩は冷え込むのに昼間は暑い、といった寒暖差があると、血管の収縮と拡張が頻繁に起こり、血流が不安定になります。特に低血圧傾向の人は、血流が安定しないことで脳への血流が一時的に不足し、めまいや立ちくらみを引き起こしやすくなります。

    2. 気圧の変化による影響

    春は低気圧と高気圧が頻繁に入れ替わります。気圧が低下すると、内耳のリンパ液のバランスが乱れやすくなり、三半規管や前庭の働きが不安定になります。その結果、耳の奥で平衡感覚をコントロールしている部分が影響を受け、めまいが起こりやすくなります。

    3. 新年度のストレスや環境変化

    進学や就職、異動など、春は環境が大きく変わる時期です。「新しい環境に適応しなければ」というプレッシャーが、自律神経に影響を与えることがあります。特にストレスがかかると交感神経が優位になり続け、血流が悪くなったり、筋肉が緊張したりして、めまいや頭痛を引き起こしやすくなります。

    4. 花粉症による影響

    花粉症の症状がひどい人は、鼻づまりやくしゃみによって酸素がうまく取り込めず、脳への酸素供給が不足しやすくなります。また、抗ヒスタミン薬を服用すると、副作用で眠気やふらつきが出ることもあり、「春になるとボーッとする」「頭が重い」と感じる方が増えます。


    自律神経を整えるためにできること

    自律神経の乱れに対しては、根本的な治療薬があまりありません。そのため、日々の生活習慣を整えることが最も大切です。

    • 規則正しい生活を送る(定刻に寝る、十分な睡眠をとる)
    • 1日3食をしっかり摂る(食事を抜かない)
    • 栄養を意識する(ビタミンB群を含む豚肉・卵・納豆、鉄分を含むレバー・ほうれん草・あさりなどを意識的に摂る)

    また、めまいがあると真っすぐ歩いているつもりでも壁や柱にぶつかることがあるため、運動は注意が必要です。十分安全を確保して行いましょう。筋トレやストレッチなどの軽い運動も効果的です。


    漢方によるアプローチ

    私のクリニックでは、漢方を用いて自律神経を整え、めまいやふらつきの治療を行います。特に、以下の漢方薬が有効な場合があります。

    • 苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)
      → 体内の水分バランスを調整し、めまいや動悸を改善する効果があります。

    • 半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)
      → 胃腸の働きを整えながら、めまいやふらつきを和らげる漢方です。

  • 皆に支持される会社であるためには

    家の掃除はほぼルンバに任せっきりです。お風呂に入っている間やジムに行っている間に、勝手に掃除をしてくれるのでとても助かっています。そんな中、ネットニュースを見ていたら、ルンバのメーカーであるiRobotが倒産する可能性があると話題になっていました。会社の存続が危機的状況にあり、もし倒産すれば、フィルターやブラシなどの交換部品の供給がストップするかもしれません。さらに、クラウドを活用した間取りのマッピングデータ機能もサービスが停止され、賢いルンバがただのロボット掃除機になってしまうかもしれない、とのことでした。

    これは困った話です。ハードウェアの部品はしばらくサードパーティーが供給する可能性がありますが、ソフトウェア面でどこかが事業を引き継がなければ、ルンバ本来の性能が発揮できなくなります。iRobotがここまで急激に業績を悪化させた背景には、中国メーカーの躍進があります。同等レベルの高性能ロボット掃除機が、より低価格で市場に投入されているのです。

    中国製品の勢いと世界の競争
    電気自動車(EV)も、中国製が圧倒的に安く、日本やドイツのメーカーが太刀打ちできなくなっています。タブレットやパソコンも、最近は中国製が安価でありながら高性能なため、他の選択肢を考える必要すら感じないほどです。トランプ大統領が関税をかけようとするのも納得できます。しかし、消費者にとっては、高品質な製品を低価格で購入できるのはありがたいことでもあります。各国の企業は、こうした競争の中でサービスの質やコストパフォーマンスを磨くしかない時代になっているのかもしれません。

    もちろん、長年の歴史を持つ老舗ブランドの強みも健在です。
    車はベンツ、万年筆はモンブラン、髭剃りはブラウン、バッグはヴィトン、パソコンはIBM(現レノボ)、腕時計はロレックス、カメラはライカ。
    こうした一流ブランドは、長年の歴史と圧倒的な品質によって今でも安心して購入できます。しかし、やはり値段は高いです。そこへ、中国メーカーが品質を向上させながら低価格で製品を提供してくると、既存ブランドにとっては大きな脅威となります。

    医療業界における「品質」とは
    私たちの医療業界では、価格は公定価格で決まっており、勝手に値下げすることはできません。そんな中で、「内科です。血圧の管理が得意です」と言ったところで、同じようなクリニックは無数にあり、埋もれてしまいます。競争が激しい中で生き残るためには、他院が真似できないほどの圧倒的な品質を提供することが不可欠です。それは、治療成績の向上、患者さんへの思いやり、そして心のこもった診療といった要素に表れます。

    ただし、「丁寧に時間をかける」ことが必ずしも最善とは限りません。今求められているのは、テキパキと効率よく、しかもハイクオリティな診療。その両立こそが、現代の医療現場で求められる価値なのではないでしょうか。日々、患者さん一人ひとりの要望に最大限応えられるようなサービスを提供することを心がけ、努力を続けています。

  • 甘いものが欲しくなったら

    甘いものが急に食べたくなるとき、皆さんどうしますか。血糖値や体重を気にして糖質を抑えたい…そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?今日は、糖質を抑えながら甘いもの欲を満たすためのコツについて書いてみたいと思います。

    1. 低糖質スイーツを取り入れよう
    最近では、低糖質のスイーツが簡単に手に入る時代です。例えば、カカオ70%以上のダークチョコレートや低糖質クッキーなどは、糖質が少ないのにしっかりとした満足感がありおすすめです。こんにゃくゼリー、キシリトールガムなどもおすすめです。

    2. フルーツで自然な甘さを楽しむ
    ベリー類(ブルーベリー、いちごなど)は糖質が低めで、フルーツの自然な甘さを楽しめます。最近私の妻から勧められたデーツはとても満足度が高いです。ナツメヤシの実で、鉄、マグネシウム、カリウムなどのミネラルも多く含まれスーパーフードと呼ばれているそうです。ぜひお試しください。

    3. ナッツといりこのコンビネーション
    ナッツ類は糖質が少なく、噛み応えもあるので満足感を得られます。私は生協のカタログで「アーモンドフィッシュ」というのをかいます。炒ったいりことナッツが小袋に入っており、間食にぴったりです。

    4. 無糖ゼリーや寒天を活用
    カロリーゼロのゼリーや寒天を使ったデザートもおすすめです。スーパーの豆腐やこんにゃくなどが並んでいる近くにいろんな味のゼリー(カロリーゼロ)が売ってあります。最近はチョコバナナとかプリン味のものもあり、デザートとしてのクオリティーも高いと思います。見かけたらつい買ってしまいます。最近私は寒天をつかってデザートを自作するようになりました。先日書いたようにアバンドというスポーツ用アミノ酸ドリンクの元を溶かして作ると栄養価が高く一石二鳥です。生姜紅茶とかココアなどを使った寒天もいいと思います。アイディア次第で低カロリーデザートが無限に楽しめます。

    分子栄養学的には、甘いものが欲しくなるのはビタミンやミネラル欠乏のことがあります。通常、ブドウ糖を解糖系で代謝してATPというエネルギーが2つ産生されます。ビタミンやミネラルが足りているとその先ミトコンドリア内にてクエン酸サイクルと電子伝達系と呼ばれる代謝経路で36個のATPが産生されます。ミトコンドリアが不調だったり栄養が足りない時は、解糖系だけが頼りなので、どんどん糖質を要求するようになるらしいです。したがって、甘いものがほしいときはビタミンB群やマルチミネラルの補給も考えて見ると良いと思います。

  • 私の鼻炎経験談

    暖かくなり、花粉の量が増えてきたようです。例年、症状が出なかった人も今年初めて発症したという話を聞きます。今年は例年より花粉の量がかなり多いようです。今週は雨が多いみたいです。幸い、雨の日は花粉が少なくなるため、少しの間は落ち着くかもしれませんね。

    花粉症の薬は「抗ヒスタミン薬」といいます。古い薬は副作用として強い眠気や口の渇きがありましたが、新薬は脳への移行が少なく、副作用がかなり軽減されています。バスの運転手やパイロットも使用可能とされるほど、眠気が少ない抗ヒスタミン薬もあります。漢方薬は西洋薬ほど強い効果はありませんが、眠気の心配がないため、お役に立つかもしれません。

    また、長期的な観点から見ると、症状を薬で抑えるだけでなく、根本的に改善を促すビタミンDの摂取をおすすめします。即効性はありませんが、うまくいけば1〜2週間でかなり楽になることもあります。

    慢性的に鼻が詰まっていると、鼻の横(頬骨あたり)や眉間が痛くなることがあります。じっとしているとあまり感じませんが、頬や眉間の骨をげんこつでコツコツと叩いたり、ジャンプして頭に振動を与えると痛むようなら、副鼻腔炎の可能性があります。このような場合、まずは鼻閉をしっかり治療し、必要に応じて抗生剤を使用することが大切です。漢方では「辛夷清肺湯」が非常に効果的です。

    私も花粉症の症状がありますが、それ以上に動物の毛(あるいはフケ)のアレルギーがひどく、苦労した覚えがあります。大学院時代、大学の医局にはどの教室でもラットやマウスが飼育されていました。次第に動物実験施設に移行しましたが、このネズミのアレルギーになってしまい、毎晩、鼻閉で息が苦しく眠れない日々が続きました。

    いろいろな薬を試して、この薬はどのくらい効くのか自分なりに実感しましたが、最終的には耳鼻科を受診し、鼻粘膜を焼いてもらいました。現在はレーザー治療が主流ですが、私の場合は化学薬品を塗布する治療でした。麻酔のガーゼを鼻に詰めた後、薬をさっと塗って終了。拍子抜けするほど簡単でした。

    効果は、数日から数週間で厚くなっていた鼻粘膜が剥がれ落ち、新しい薄い粘膜に置き換わることで実感できました。その後、20年以上経ちますが、この治療を受けたのはその1回だけです。現在は週に1〜2回ビタミンDを摂取するだけで、良い状態を維持できています。