むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 甘いものが欲しくなったら

    甘いものが急に食べたくなるとき、皆さんどうしますか。血糖値や体重を気にして糖質を抑えたい…そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?今日は、糖質を抑えながら甘いもの欲を満たすためのコツについて書いてみたいと思います。

    1. 低糖質スイーツを取り入れよう
    最近では、低糖質のスイーツが簡単に手に入る時代です。例えば、カカオ70%以上のダークチョコレートや低糖質クッキーなどは、糖質が少ないのにしっかりとした満足感がありおすすめです。こんにゃくゼリー、キシリトールガムなどもおすすめです。

    2. フルーツで自然な甘さを楽しむ
    ベリー類(ブルーベリー、いちごなど)は糖質が低めで、フルーツの自然な甘さを楽しめます。最近私の妻から勧められたデーツはとても満足度が高いです。ナツメヤシの実で、鉄、マグネシウム、カリウムなどのミネラルも多く含まれスーパーフードと呼ばれているそうです。ぜひお試しください。

    3. ナッツといりこのコンビネーション
    ナッツ類は糖質が少なく、噛み応えもあるので満足感を得られます。私は生協のカタログで「アーモンドフィッシュ」というのをかいます。炒ったいりことナッツが小袋に入っており、間食にぴったりです。

    4. 無糖ゼリーや寒天を活用
    カロリーゼロのゼリーや寒天を使ったデザートもおすすめです。スーパーの豆腐やこんにゃくなどが並んでいる近くにいろんな味のゼリー(カロリーゼロ)が売ってあります。最近はチョコバナナとかプリン味のものもあり、デザートとしてのクオリティーも高いと思います。見かけたらつい買ってしまいます。最近私は寒天をつかってデザートを自作するようになりました。先日書いたようにアバンドというスポーツ用アミノ酸ドリンクの元を溶かして作ると栄養価が高く一石二鳥です。生姜紅茶とかココアなどを使った寒天もいいと思います。アイディア次第で低カロリーデザートが無限に楽しめます。

    分子栄養学的には、甘いものが欲しくなるのはビタミンやミネラル欠乏のことがあります。通常、ブドウ糖を解糖系で代謝してATPというエネルギーが2つ産生されます。ビタミンやミネラルが足りているとその先ミトコンドリア内にてクエン酸サイクルと電子伝達系と呼ばれる代謝経路で36個のATPが産生されます。ミトコンドリアが不調だったり栄養が足りない時は、解糖系だけが頼りなので、どんどん糖質を要求するようになるらしいです。したがって、甘いものがほしいときはビタミンB群やマルチミネラルの補給も考えて見ると良いと思います。