むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • ギランバレ症候群

    耳慣れないかもしれませんが、ギランバレ症候群という比較的稀な神経疾患があります。風邪のような症状に引き続いて手足の運動麻痺症状が出る病気で、原因はよくわかっていません。私が学生の頃はまだ治療法も確立していませんでした。しかし最近では、免疫グロブリンの投与で劇的に良くなるということで、治療法だけはかなり進歩しました。何もしなくても自然と良くなる場合もあるので、免疫グロブリンを使うかどうかの見極めが大切です。私がそんな話を知ってまだ1年くらいなのですが、もしギランバレ症候群を見つけたらきちんと判断して治療してあげないと、と思っていました。

    そんな矢先、つい先日当院でもギランバレ症候群を疑う患者さんがたて続けに2名いました。一人目はしばらく経過を見ましたが、どうも違うようだったので、そのまま経過を見ましたが、2例目は、徐々に疑いが確信に変わってきました。しかも症状が少しずつですが進行してきました。これはもしかしたら免疫グロブリンを使ったほうがいいかも、と思い、大学病院の先生に診てもらいました。

    結局その患者さんは即入院となり、免疫ブロブリンの連続投与が開始され、3日目には足にはっきりと力が戻ってきたそうです。本当に良かったです。今日、ご本人からお喜びの電話をいただき、紹介した私も嬉しかったです。やはり私たち臨床家は日々新しい知識を勉強しておかないと患者さんの為になりません。一生勉強が続きます。

  • 亜急性甲状腺炎

    亜急性甲状腺炎という疾患があります。今日は、まさにこの典型的な症状で来院された方がいました。動悸、微熱、倦怠感、くび(甲状腺の右側)の圧痛、という症状です。女性で、最初は更年期かと思って漢方を飲んだけど全く良くならないと言って来院されました。

    話を聞くと、この診断で間違いありません。念のため採血、甲状腺エコー検査などを行いました。通常診断が間違っていなければ内服薬で症状は速やかに改善します。甲状腺ホルモンが多すぎる症状が出ているのですが、何週間か経つと逆にホルモン低下状態になったりします。いずれは軽快するので心配はないのですが、当の本人はとても辛いのです。漢方にこだわらずに早めに来院されたのが正解でした。

    よく漢方は長く飲まないと効かないと言いますが、そんなことはありません。早い薬は飲んで5分くらいで効きます。アロマ効果のある漢方の場合、飲んでいる最中からリラックスした効果が出たりしますので、漢方薬を飲む行為そのものが癒しとなり、また早く飲みたいと思うことも多いのです。もちろん長く飲んでこそ効く場合もありますが、それでも飲んだ感じが自分にあっている気がするとか、苦いけど美味しくいただけますとか、ポジティブな感想の方が成績が良いようです。効いていないと思ったら、その薬をどれだけ続けても期待薄だと思います。

    肥後六花の一つ、肥後シャクヤクです。優雅な花で、すごく美しい。熊本市動植物園にて。

  • 温熱療法

    がん細胞は熱に弱いことから局所的に体内の温度を42度くらいまで上げることで癌治療をすることができます。この温熱療法を外来でやっている病院もいくつかあります。昔から難病治療に湯治がいいと言われており、温泉場に長期滞在する話もありましたが、最近では昔話のように忘れられている感じがします。しかし、温熱療法をわざわざ病院でやっているのを考えると、自然豊かな山里の温泉宿で湯治するのもいいのではないかと思います。また、心不全にはサウナが有効というデータがあります。鹿児島大学から研究論文がいくつも出ています。

    江津湖のほとりにあるばってんの湯が昔は「ばってんバーデン」というネーミングだったことを知る人は結構熊本に古いと思います。この名前はドイツのバーデンバーデンという温泉地のネーミングをもじったものです。社会(地理)の教科書にも出てくる湯治場です。アメリカ(確かアーカンソー州だったと思います)にはバーデンという町があり、ここも温泉場です。やはりドイツのバーデンバーデンに由来した地名だと思います。ニュージーランドにも温泉保養所があります。このように世界中あちこちで温泉には病気を治療する湯治場があるのです。

    今日は、ゴールデンウィーク最終日で久しぶりに御船の「華ほたる」に行ってきました。御船インターからすぐ近くの小高い山の上にあり自然豊かでいい温泉です。今日は1日で2万歩も歩いたのでいい汗を流してきました。

  • 学校心臓検診

    私が医師会の学校心臓検診班に入ってもうだいぶたちますが、今年も検診の季節です。新入学の小学1年生、中学1年生、高校1年生と小学4年生が対象です。ちょうど3年ごとに設定されています。学校で心電図の検査があり、まずはそれを判定します。そこで一定の基準のもとに抽出された心電図異常をさらに専門家の会議で絞り込んで呼び出すかどうかを決定します。

    今日はその二次検診に呼び出された学生さんたちの精密検査です。ほとんどの場合は問題ないのですが、小学1年生くらいではまだ気がつかなかったような先天性の心疾患も見つかりますので、学校の行事や体育の授業などでの突然死を未然に防ぐという意味では大切な検診です。

    精密検査では心電図の再検査、レントゲン、聴診などを行い、必要に応じて心エコーと運動負荷心電図の検査を行います。小さいお子さんでも心配なくできる検査です。二次検査に呼び出されたら必ず受診していただきたいと思います。受診した際に学校生活の注意点や部活動の参加に関する許可証が手渡されます。

  • スキレット

    最近、小さいスキレットが流行っています。鉄の鋳物でできたフライパンです。蓋つきだと、ちょっとしたオーブン料理もできるし、野菜をたくさん入れて加熱するだけで無水料理もできます。野菜から出た水分だけで蒸しあがるので、味が濃厚です。私は最近スキレット料理に凝っています。とにかく冷蔵庫にある野菜を切って入れます。なす、インゲン、椎茸、ごぼう、キャベツ、トマトなど。オリーブオイルをかけて塩胡椒を軽く振ったら蓋をして5−6分加熱してあとはしばらく放置です。美味しく出来上がります。肉を入れたらさらに美味しく出来上がります。こういう料理は、以前アメリカにいた頃キャンプ料理としていつも作っていました。大きめのスキレットに肉の固まり、じゃがいも、玉ねぎなどを適当に入れたら、下から焚き火で加熱します。同じ火でバーベキューをして、しばらくすると蒸し料理が出来上がりです。最近はこの小さなスキレットがホームセンターで600円くらいで売ってあります。料理したらそのまま皿代わりにテーブルに乗せてもおしゃれですから、重宝します。

    スキレットは栄養学的にも優秀です。鉄分が料理に溶け込んできますから、貧血治療に有効なのです。女性にオススメです。一方、似たような原理ですが、アルミ鍋は要注意です。アルミは体に有毒です。アルツハイマーにも関連していると言われています。アルミの鍋で酢を入れた料理をするのは絶対避けたほうがいいと思います。酸でアルミが溶けてくるからです。テフロンのフライパンも同じです。テフロン鍋はアルミ鍋にフッ素加工してあります。酸を使うと溶けてきます。また、フッ素化合物そのものが猛毒なので、表面が傷ついて傷んだらテフロン鍋はすぐに買い換えた方がいいと思います。テフロンがはげないようにするには、加熱しすぎないこと、熱い鍋を急にひやさない事などが大切です。

    熊本市動植物園内のサンアントニオ(テキサス)にある小さな家の復元。中に入ったらアメリカでキャンプしていた時に泊まったナショナルパークのロッジのミニチュアのようでした。かなりリアルです。見たことある人は、冗談かと思うでしょうが、これこそリアルなアメリカでキャンプする時の山小屋(のミニチュア)ですよ。