むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 磯野波平54歳

    サザエさんの連載が始まった昭和20年代は人生60年と言われていた時代です。波平は54歳だそうです。当時の会社員は55歳が定年だったそうなので、波平は定年まであと1年、定年後の人生がだいたい5−6年だったようです。世界の長寿国となった今の日本では考えられないですね。

    ちなみにマスオさんが28歳、サザエさんが24歳です。

    https://matome.naver.jp/odai/2133552286445023101

    これを人生80年(男性81歳、女性87歳)の現代に置き換えるならば、定年は75歳でもいいということになります。そうすれば、老後の心配はありません。75歳までみんな働けば年金問題も解決するし、定年が遅くなればそれだけ現役で働くので認知症になる人も減ると思われます。長寿(長生き)社会というのはそういうものだと思います。あまり若くして定年してしまうと、その後がきついと思うのです。ということで、人生長いのだから、突っ走らないで健康でゆっくりと現役で働きましょう。そのためには、血圧と血糖の管理は怠らないようにしたいものです。

    大雨でしたが、なんとかまだ満開の状態をキープしています。夜桜を撮ってみました。露出時間6秒。

  • 準備のための一生

    最近ネットで見た記事がとても印象的だったので、書かせていただきます。ネタ元がどこだったか覚えていません。すいません。

    私たち日本人は、一生「準備」「準備」で過ごしています。生まれてしばらくすると保育園に入る準備が始まります。間も無く小学校入学の準備。小学校に入ると公文式などに行き始めて、早い人では中学入試の準備が始まります。中学校に入ると3年しかありませんからあっという間に高校受験の準備。そして大学入試の準備。卒論の準備。就活の準備と続きます。就職してからは転勤や昇進試験などの準備が何年おきかにやってきます。そうこうしているうちに、早期退職の募集などがあり、退職した後に再雇用されるか引退するかなどの準備があります。

    現役を引退したら準備は終わりかと思えばそうではなくて、老後の生活の準備をしたり、お墓の準備をしたり、気が回る人は葬儀の準備(打ち合わせ)や財産分与の遺言書の準備など、いつまでたっても準備準備で一生終えます。最後に周りの人から言われる言葉が、「人生これからという時に、本当に残念です」という結末。

    やはり日本人は画一的な価値観の元、みんなが同じでないと浮いてしまって、自分の好きなように生きるのが下手なようです。今を楽しむ、アリとキリギリスの童話のキリギリスのような生き方もいいんだと肯定すべきだと思います。

  • 家庭血圧の測り方

    血圧管理は家庭血圧を重視します。病院で測ると緊張していつもの状態でないため変な血圧になることが多いので、家庭で測って手帳に記録してもらうことをおすすめします。薬の調整も血圧手帳のデータをもとに考えます。

    家庭で血圧を測る時は、いくつか注意していただきたいことがあります。まず測定時間ですが、朝起きてトイレを済ませたあと、朝食や朝の薬を飲む前に測ります。2−3回測り直したら全部記録してもらったらいいのですが、最初に変に高い値が出た時は測り直した値を記録してもらっても構いません。

    もう一度測るなら寝る前がいいのですが、お酒を飲んだりお風呂あがりすぐだと少し低い値になります。

    血圧計は上腕で測るタイプがおすすめですが、手首タイプでもきちんとつかえば問題ありません。手首タイプの血圧計で問題になるのは、測定時の手首の高さです。肘を曲げて手首を心臓の高さにします。上腕で測るタイプだと、自然と上腕が心臓の高さになるのでいいのですが、きちんと姿勢良く座って測ったほうがいいと思います。姿勢によってはデータがばらつきます。また、測る腕は右でも左でも構いませんが、人によっては左右差がありますから、いつも同じ腕で測ったほうが日々の変化がわかりやすいと思います。

  • 整形内科

    整形外科というのは普通にあります。整形疾患は手術になることが多いと思います。しかし、骨折などどうしても手術したほうがいい場合もありますが、実際には腰痛や膝の痛みなどは手術でうまくいくとは限りません。そういう場合、手術をせずに内服薬で治療するという選択もあります。今日は、そういう勉強会に参加しました。整形外科の先生の講演なのに、手術せずに内服薬で治す話なんて、とても珍しいと思います。

    話を聞くと、整形<内科>とでもいうべき内容です。私が目標としている多角的なアプローチで痛みを取る治療に似たところがあります。痛みというのは一人ひとり違いますから、処方は画一的ではうまくいきません。患者さんに応じた強さの薬を選ばないといけないし、飲む回数や時間もその人ごとに変えていきます。そういう細やかな対応が、とても内科的だと思いました。

    痛みの疾患というのは不思議なもので、腰や膝などの痛い場所だけの問題でなく、それを痛みとして感じる脳の問題があるのです。炎症→痛み刺激→脳へ伝わる→反応性に交感神経が緊張→血流が悪くなる→ますます痛む、という悪循環が形成されるようです、従って、痛み止めて一旦きちんと痛みを取り去ることで、悪循環がストップし痛みから解放されることが期待されるそうです。一旦良くなると、痛み止めを飲み続ける必要はないようなので、2−3ヶ月をめどにしっかり治療したらいいとのお話でした。

    当院の玄関にスカイブルーのセキセイインコが飛んできました。びっくりしました。

  • 学校心臓検診

    私は熊本市医師会の学校心臓検診の班員をしています。熊本市内にあるたくさんの小中高校の新学期には健康診断があります。小学1、4年生と中1、高1で心電図の検査があります。実は、この何千枚という数の心電図を私たち心臓検診班でチェックしています。一次判定でひっかけた心電図は二次判定にまわり、そこでもう一度専門的な目で判定します。二次判定でも精密検査が必要と判定した場合、生徒さんには医師会ヘルスケアセンターに来院していただき、心臓超音波や運動負荷心電図を行い、問題ないかを調べます。

    こういう検診をするのは、生まれながらの心臓病が小学校に入るくらいまではっきりせず育ってきた場合、何も知らずに体育の授業、特に水泳などをして事故が起こらないようにするのが目的です。毎年検診で数百人が精密検査となりますが、実際にその何パーセントかに先天性の心臓病が見つかっています。早めに手術をしたり、体育の授業の参加を制限することで事故を未然に防ぐことができるのです。

    心電図を大量に見たり、検診で重大な疾患を見逃さないようにするのはとても神経を使いますが、大事な仕事なので毎年一生懸命に頑張っています。今日は、年度も新しくなり、新入生の検診の日程などの打ち合わせがありました。もうすぐ始まります。