むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 熊本漢方談話会

    熊本漢方談話会という勉強会が年に2回あるのですが、私はその世話人です。昨夜は大分の織部先生に講演していただきました。織部先生は漢方会の重鎮で、お話しするのも非常に緊張します。講演内容は素晴らしく、一言一言が示唆に富むお話でした。漢方には古方(日本の流派)と、中医学(中国の最近の漢方理論)とがありますが、多くの漢方の重鎮の先生たちが古方派であるのに対し、織部先生は中医学的な理論にも大変詳しく、さらに古典もたくさん読んでおられて知識の幅広さといったら日本でも一番ではないかと思います。見習いたいものです。

    漢方の勉強は一生続きますが、講演する先生方も幾つになっても衰えることはありません。西洋医学と違って、大学での研究でなくても最先端をいけるからです。古典を読んで解釈したり、診療を通して新しい治療のコツをつかんだりしては後進の指導をします。年取ったぶん経験値が増えますから、私たちがこういった優れた先輩医に追いつくのは容易ではありません。常に勉強して、臨床を重ねて、立ち止まらないことです。それしかありません。

    このように西洋医学と違い、漢方には勉強に終わりがありませんし、大学のような定年もありませんから、自分の健康が続く限り続けることができます。みなさん漢方家は健康に対してはプロですから長生きされます私も見習いたいと思いました。

    パレアのロビーにて