むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 読書の一日

    お盆休みで久しぶりに仕事から離れてのんびり過ごしています。今回の連休では、獨協医科大教授の井原裕先生の著書「うつの8割に薬は無意味」という本を読んでいます。日頃の私の診療に通じるところがあり、とても考えさせられます。

    私たち心療内科を標榜する医師としては、治療の中心は薬物療法です。カウンセリングに時間を取っていては、一日に診察できる患者さんは限られてしまいます。初診ではじっくり時間をかけてうつになった背景などを聞いて治療の方針を立てていますが、2回目以降は出した薬の効果を確認し、次の処方を考えます。実際、カウンセリングに時間をかけている暇はないのです。しかし、これでいいのだろうかとも思っていました。私の場合、漢方を併用して体質そのものにもアプローチしていますが、井原先生によると、うつの多くは生活習慣病だと説明されています。

    確かにそう言われてみればその通りです。仕事でのストレス、不規則な仕事、残業、睡眠不足、食事もする暇がない、そのような人にどれだけ薬を使ったとしても生活習慣を正してもらわない限り治り様がないのです。うつの患者さんは私たち主治医や処方された薬で治ると思ってはいけません。自分でも生活習慣を変えてもらう必要があります。治すのは自分であるという自覚がないと、いつまでも薬を続けなくてはいけないというわけです。

  • 休日にしかできないこと

    世間はお盆休みですね。車の交通量も少なく、阿蘇方面へ向かうツーリングの大型バイクが少し多く感じられる程度です。夜に犬の散歩をすると、あたりは電気がついていないところも多く、とても静かです。私の休日初日は、クリニックのワックスがけでした。業者が来てくれるのですが、私は終わるまで立ち会わないといけません。しかも、ワックスが乾燥するまでは待合室や診察室でウロウロ出来ませんので、パソコンの前でじっとしていました。そこで、その間にするべきことは前から決めていました。スライド作りです。

    お盆明けから秋にかけては勉強会シーズンです。私もこの先2ヶ月で3つの講演を頼まれています。そのテーマも3つとも異なりますから、同じネタを使い回すわけにもいかず、3つとも完全に新作ネタです。日頃、勉強会で使えそうなネタをノートにつけていますので、それを元に1本60分程度のストーリーを考えます。症例を出して、解説をして、臨床応用のメッセージに込める、そういった作業の繰り返しです。ワックスがけが終わった頃には講演2つ分のスライドが完成し、3つ目の構想までは完成しました。

  • 医業種交流会「あすらぼ」

    異業種交流会というのはありますが、今回参加したのは医業種交流会です。県内のいろいろな医療に携わる人たちの集まりの立ち上げ会でした。会の発起人さんが薬剤師さんだったのもあり、薬系が多かったのですが、医師、看護師、福祉関係関係、リハ関係、アロマやリラクゼーション、その他いろんな人たちが集まっていました。話していると、同級生の妹だったり、日頃私が往診している人の訪問看護を担当している人だったりと、やはり世間は狭いです。

    そして講演会では、「熊本うつ専門カウンセリング」の代表をしている方のお話でした。この方は、薬に頼らずカウンセリングでうつを克服するという仕事をされており、熊本と東京で活躍されています。私も、うつの患者さんを毎日診察しますが、薬の力なしで克服するのは相当大変だろうと思います。それをどのようにしてカウンセリングだけで治療できるのか、とても興味がありました。

    カウンセリングのノウハウに関しては講演を聞いただけではわかりませんでした。著書が2冊売られていたので、それを買ってきました。何か重要なヒントがあるかもしれません。お盆休み中にこの本を読んで、休み明けからの仕事に役立てられたらと思っています。

  • HP院長挨拶をリニューアルしました

    今日からお盆休みで連休の方も多いと思います。当クリニックのお休みについては昨日のブログに書きました。12日(土)は通常通り午前中の診療です。11日は、祝日で、クリニックもお休みだったのですが、私は2つの老人ホームに往診と訪問診療でした。訪問診療は計画的な訪問なので基本お盆も正月も関係なくスケジュールされます。午後からは桜十字病院の老人ホームに行ったのですが、患者さんがまだデイケアから帰ってきていなかったので、しばらく病院内の花壇の写真を撮ったりして過ごしました。

    また、当院も9月で1周年を迎えるにあたり、このブログを載せているホームページの院長挨拶をリニューアルしました。そちらを見てもらえばいいのですが、こちらにも転記します。

    ご挨拶

    H28年9月1日に東稜高校正門前に内科クリニックを開院いたしました。
    これまで25年以上の臨床経験をもとに、ひとりでも多くの患者様に健康で幸せな暮らしをしていただくお手伝いができたらと思っています。
    当院を開院するにあたり、3つの経営理念を掲げました。一言で言うなら、「患者さんは自分の家族と思い、洋の東西を問わずベストな医療を提供する」ということです。

    私は、内科・循環器内科が専門ですが、それと同時に漢方専門医でもあります。いろんな病院に通ったがなかなか症状が改善しないという場合、案外漢方のほうがよく効くことがあります。それは、同じものをみるときも、前から見るのと横から見るのでは違った形に見えるように、西洋医学では異常と捉えられない病態も、漢方的には異常と捉え、治療法がみつかることがあるのです。

    もう一つは、心の問題です。ストレス社会と言われていますが、最近は業務効率化で厳しい人員削減がなされたり、少子高齢化の影響もあり大変な人手不足です。そのあおりで働く世代の肉体的・精神的負担は増す一方です。そういう中、ストレスから体調を壊して仕事にいけなくなったり不安でパニックを起こしたりすることがあります。このような状態になってもじっと我慢している人が多いようですが、自分の状況を気軽に相談できる環境にないとなかなか解決策が見つかりません。どうぞ、自分の中に溜め込まないで相談してください。

    長年通院していると、だんだん薬の数が増えて来て、収集がつかなくなることがあります。多剤処方の問題はポリファーマシーと言って最近は問題視されています。私は、常々必要最低限の薬で治療したいと思っています。薬を減らすのは簡単なことではありませんが、できるだけシンプルな処方を心がけています。

  • お盆休みについて

    8月11日は山の日ということでお休みです。12日(土)は通常通り午前中の診療を行います。14日(月)と15日(火)はお盆休みとさせていただきます。どうぞご了承ください。

    10日(木)はお盆休みの直前ということもあり大変な混雑となりました。日頃の倍近い患者さんに来院いただきました。待ち時間が長くなり、すみませんでした。それでも皆さんが心の問題、体の問題、いろいろな心配を抱えて来院されているので、帰るときには病状について十分納得していただきたいし、満足して安心して帰っていただきたい。また、出した薬が最大限効いてくれるようにと願っています。そうすると、どんなに混んでいても皆さんとしっかりお話して病態を正確に把握し、治療方針を立てないといけません。

    私が漢方好きなのはだいぶ皆さんの知るところとなっていますが、何にでもやたらと漢方を使うわけではありません。ときには、漢方で治療してくださいと言われても、西洋薬をおすすめすることがあります。それは、「患者さんは自分の家族と思って洋の東西を問わず最良の医療を提供する」を経営理念としているので、ベストと思わない場合、漢方を無理に勧めることはないのです。

    夕暮れの江津湖の水草