むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • 冷え症を治す

    日中は晴れて気持ちのよい天気でしたが、気温は予報通り4度までしか上がりませんでした。暖房の効いた部屋で日光浴をすると心地よいのですが、外に出てみると思いのほか寒く感じました。往診の際も、車の中は暖かく、降りた瞬間に「寒む~」という感じです。

    老人ホームなどへ訪問すると、夏は冷房も入れず灼熱の部屋でも涼しい顔で過ごされているお年寄りが、冬になるときちんと暖房を入れて快適に過ごされています。やはり暑さよりも寒さのほうが辛いようです。

    冷え性には漢方薬があります。人参や附子といった生薬を用いて体の「陽の気」を補う方法や、「当帰四逆加呉茱萸生姜湯」という長い名前の処方で、四肢末端の血流を改善し、しもやけを予防する方法などがあります。不思議なことに、西洋薬には冷え性そのものを改善する治療法がなく、これまで誰も本格的に作ろうとしなかったのではないかと思います。

    私の経験では、ダイエット、特に食事制限をしすぎるとエネルギー産生が低下し、体が冷えやすくなります。この時期はマラソン大会などもあり、走り込んでいる方も多いと思いますが、体重が落ちてくると冷えを訴える人が増えます。エネルギーを最も効率よく産生できる栄養素は、脂肪と炭水化物です。

    ランナーはタンパク質中心の食事になりがちですが、その結果、冷え性が悪化したり、風邪をひきやすくなったりします。さらに、炭水化物をエネルギーに変換するためには、ビタミンB1、B2、B3(ナイアシン)、鉄などが必須です。バランスの取れた食事でなければ、効率よく熱や力を生み出すことはできません。

    今日、患者さんから「養命酒を飲み始めたら冷えが改善した」と聞きました。私が子どもの頃、両親が養命酒を飲んでいたのを思い出します。小さなカップに注いで飲んでいました。当時は、どんな生薬が入っているのか全く分かりませんでしたが、気になって先ほどWEBで調べてみると、なかなか理にかなった内容でした。

    子どもの頃にはよく分からなかった薬用酒も、今は漢方を専門にしているため、成分を見るとだいたいの効能が想像できます。なんだか良さそうなので、この冬は試しに飲んでみようと思います。

    メコンフードのビーフ・フォー パクチー好きにおすすめ

  • 健診の再検は必要か?

    明日から冷え込むとの予報が出ていますが、すでにかなり寒くなってきました。北風が冷たく、家の外に出ると身にこたえます。九州では雪の心配は少ないでしょうが、明日の最高気温は4度との予報です。相当な寒さです。体調管理にはくれぐれもご注意ください。

    クリニックでは、寒い日は患者さんの出足が悪く、来院はパラパラとした感じになります。その代わり、昼の少し暖かくなった時間帯に集中する傾向があります。混雑を避けたい方は、寒くても朝早い時間帯のほうが比較的空いているようです。

    先日、勝間和代さんのYouTubeを見ていたところ、寒さ対策には電熱ベストが良いと言っていました。私も2年前に電熱ベストを購入して使っていましたが、今年はあまり寒い日が続かなかったため、出すのを忘れていました。先日から引っ張り出してきて、USBをモバイルバッテリーにつないで着てみると、ぽかぽかと温かいです。極寒のときには、このベストの上からダウンジャケットを羽織ると最強です。ベストで発生した熱をダウンが逃がさないため、非常に暖かく感じます。

    寒さの影響で血圧が上がっている方が増えています。このような患者さんに対して、「寒い時期は血圧が上がりやすいので、一時的に降圧薬を増やしましょう」と提案すると、「それは嫌だ、運動を頑張るから薬は増やしたくない」という方と、それほど高くないのに、「最近血圧が高いから強い薬が欲しい」という方に、極端に分かれます。

    また、良かれと思って薬を増やしても、「120まで下がったらふらついたので、もらった薬は飲みませんでした」と、自己判断で調整される方も少なくありません。そうなると、こちらとしても「あれほど悩んで調整しなくても、様子見でよかったのでは」と思ってしまうことがあります。学会が血圧をやたらと下げる方向でガイドラインを設定していることについては、個人的にはあまり賛同できません。特に高齢者では、ある程度高めでないと全身に十分な血流が行き渡らないように感じます。

    ガイドラインといえば、コレステロール値についても、示された通りに下げる必要があるのか疑問に思うことがあります。心筋梗塞などを一度起こした方では、二次予防として下げる意義がありますが、健診でたまたま高値だったという理由だけで、すぐに下げる必要があるのかは考えものです。ガイドラインから大きく外れることはできませんが、裁量の範囲内で「しばらく様子を見ましょう」として、薬を出さずに経過観察とすることも少なくありません。

    経過観察の最たるものが、健診で見つかる心電図異常です。無症状の心電図異常を拾い上げて再検査や精密検査を行うメリットは、ほとんどないと考えています。健診で再検査となり来院される場合、検査結果を健診センターにフィードバックする必要がありますし、患者さん自身も「異常が見つかった」という通知を受け取り、不安を抱えています。そのため一応再検査を行い、「心配ありませんので様子を見て大丈夫です」と説明しますが、ほとんどの場合、再検査自体が不要だったのではないかと思っています。

    健診は、医療というよりも一種のビジネスであり、診療とは別の世界だと感じることがあります。

    洋食 Arot of kitchen(小峯)のシーフードピザ。絶品!

  • すでに家事はロボットに任せる時代

    新聞を見ていたら、オープンAIの「ChatGPT」が大学入試共通テストで97%の得点を叩き出したそうです。15教科中9教科が満点だったとのことで、AIがすでに私たちの能力をはるかに超えたレベルにあることを実感させられます。

    私はこのブログを毎日書いていますが、以前は書き終えた後に5回以上読み返して推敲していました。最近は、一度書き終えたらAIに校正を任せています。以前はAIが私の文章を「きれいに書き直しすぎる」傾向があり、校正後に自分で手直しすることもありましたが、最近は「原文のニュアンスを変えずに」と指示することで、ほぼ原文のまま誤字脱字だけを正してもらえるようになりました。

    ずっとChatGPTを使っていましたが、最近「Google Gemini」を試してみたところ、以前よりも仕上がりの文章が洗練されていることに気がつきました。そこで最近は、下書きをChatGPTとGeminiの両方に校正してもらい、気に入った方を最終原稿にしています。時には、ChatGPTが校正した文章をさらにGeminiに読み込ませることもあります。

    自分で何度も読み返していた頃は、そのたびに微妙な誤りに気づいて苦労していましたが、AIを使うようになってからはそうしたミスがほとんどなくなりました。時間短縮にもなり、非常に効率的に発信ができています。

    話は変わりますが、私は1年ほど前から「発酵小豆」を作って食べています。茹でた小豆に米麹を入れて一晩発酵させるのですが、一緒に少量の「ご飯」を加えると、麹との発酵によって甘酒ができるため、おしるこのように甘く美味しい仕上がりになります。

    これまではシャープの「ホットクック」の自動メニューにある「あずきあん」モードを使っていました。乾燥小豆から約2時間半で全自動で出来上がるので便利だと思っていましたが、ふと思い立って「茹で小豆」を作るだけならどうなるか検索してみたところ、手動設定なら1時間ほどで茹で上がることがわかりました。

    ものは試しとその通りに設定してみたところ、本当に1時間で、ぜんざいのように柔らかく仕上がりました。このモードだと、あんこのように豆が潰れず、形がしっかり残ります。ここに米麹を入れていつものように6時間発酵させたところ、食感がぜんざいに近く、これまた非常に美味しい発酵小豆が出来上がりました。調理時間も大幅に短縮でき、嬉しい発見でした。

    ホットクックは全自動の調理ロボットですが、案外、手動モードで「何分茹でる」といった細かな指定をする使い方も役に立つのですね。昨日、「各家庭にドラえもんが来るのも時間の問題」と書きましたが、わが家のホットクックはまさに「調理担当のドラえもん」です。材料を入れてスイッチを押すだけで、あとは放置している間に一品完成します。その間、私は他のことに時間を使えます。

    掃除はルンバ、洗濯や食器洗いも全自動。家事の多くをロボットが代行してくれるようになりました。昔の人には信じられないような時代に入っているのだと、改めて実感しています。

    東方のレタスチャーハン 美味いです

  • 今年はAGI元年になるのか!

    今週後半は寒波が来るとのことですが、今のところはまだそれほど冷え込んでいません。冬の晴れて暖かい日を「小春日和」と言いますが、最近は小春を通り越して、本当に春かと思わせる陽気です。こうなると、今から「またあの過酷な夏が来るのではないか」と気がかりになります。

    暑さと同時に思い出されるのが、去年の夏の豪雨です。普段通っている道が信じられないほど浸水しました。これも地球温暖化の影響でしょう。気温が上がれば大気中の水蒸気が増え、海水温が上がれば台風も巨大化します。空気も水も太陽も、本来は自然の恵みであり、私たちはその恩恵を受けて生活していますが、自然は時に大きな脅威にもなり得ます。日頃から対策を考えておくことの重要性を痛感します。寒くなるのは辛いですが、温暖化が進みすぎるのはもっと困りものですね。

    さて、Netflixに『Emily in Paris(エミリー、パリへ行く)』というドラマがあります。年末に最新シーズンが配信されたので、正月休みに観てみました。今回の舞台の一つは、イタリアのベニス(ヴェネツィア)。ご存知の通り、運河をゴンドラが行き交う「水の都」です。

    ドラマの中でも、温暖化による水位上昇で街が水没する危機が話題に上っていました。あんな水面ギリギリの場所に街を造ったこと自体が奇跡のようですが、これ以上水位が上がれば生活が立ち行かなくなります。世界遺産でもある美しい街がいつか水没してしまうなんて、本当にもったいないことです。これが日本なら、巨額を投じて巨大な堤防を築くかもしれませんが、それではあの景観が台無しになってしまいます。「あるがままの自然を受け入れて暮らす」という、イタリア人らしい潔さの表れなのかもしれません。

    一方、ニュースに目を向けると、トランプ大統領がグリーンランドの購入を求めて圧力をかけています。売却に応じるまで関税を上げるとまで言っていますが、もともと不動産王である氏は、外国の領土も土地取引のように売買できると考えているのかもしれません。

    もし日本がロシアから「お金を払うから北方領土を売ってくれ」と言われたらどうでしょうか。これは金額の問題ではなく、政治的な背景、住民の感情、そして愛国心など、複雑な要素が絡み合っています。中国と台湾の問題も同様です。領土問題は古来、争いの種であり続けてきました。お金で簡単に解決できないからこそ、最終的に武力行使に至ってしまうのが現実です。私利私欲だけで他国の領土を欲しがるのは、あまりに短絡的だと言わざるを得ません。

    そんな中、イーロン・マスクは、2026年こそが「AGI(人工汎用知能)が完成する元年」になると予想しています。まさに今年です!AIが人類の知能を超えるとき、一体どんな世の中になるのでしょうか。

    彼の予想では、今後10〜20年でロボットがあらゆる生産的労働を担うようになり、人類は働かなくても豊かに暮らせるようになるそうです。「お金」という概念さえなくなるかもしれない、とも言っています。もしそうなれば、領土を奪い合う理由すらなくなるかもしれません。各家庭に何でも手伝ってくれる「ドラえもん」がやってくる日は、もうすぐそこ。そんな未来を、楽しみに待ちたいと思います。

  • サウナとストレッチで体リセット

    日曜も穏やかに晴れた、良い一日でしたね。私は朝7時前から、久木野の「四季の森温泉」まで行ってきました。朝風呂に来る方は結構多く、洗い場は座る場所がないほど。朝日が昇る前の阿蘇はマイナス1度でしたが、お風呂で温まった後はちょうど気持ち良い気温でした。地元の皆さんもお元気そうで何よりです。

    阿蘇から戻った後は、WEB講演会に参加しました。講師はハーバード大学の先生と慶応義塾大学の先生のお二人で、テーマはアンチエイジングの最新トピックでした。

    驚いたのが、NASAの実験の話です。バクテリアを国際宇宙ステーションに持っていき、真空・極寒・宇宙線・紫外線という過酷な環境に100日以上さらした後、地球に帰還させたところ、そのバクテリアはなんと生存していたそうです。

    過酷な環境に耐えるために、強力な抗酸化作用や特殊な遺伝子が発現しているのではないかと研究を進めた結果、確かに宇宙空間で生き残るための力を獲得していたとのこと。さらに、そのバクテリアの培養液が素晴らしい抗酸化作用を持っていることから日焼け止めに良いだろうと、化粧品に応用してみたそうです。すると、顔のシミやくすみが取れただけでなく、短期間でシワも薄くなるなど、驚くべきアンチエイジング効果を発揮した……というお話でした。

    嬉しいことに、その化粧品はすでに商品化されており、日本でも入手可能だそうです。ただ、まだ一般販売はされておらず、医療機関だけが慶応の先生から直接購入する事ができる形だそうです。興味津々で、さっそく「ものは試し」と注文してみました。今後、私がどんどん若返っていったら「あの化粧品のおかげだな」と思ってください(笑)。自分で試して良ければ、また皆様にご案内しますね。

    午後は、Dr.ストレッチの日でした。このところ診療が忙しく、毎日100名近い診察をこなしていたため、一日中座りっぱなしのパソコン作業が続いていました。そのせいで筋肉が固まってしまい、せっかく柔らかくなっていた関節もまた硬くなってしまったようです。肩も肘も股関節も足首も、どこを施術されても悲鳴が出そうなくらい痛かったのですが、これほど硬いまま放置しなくて本当に良かったです。

    終わってみれば体は驚くほど軽く、足取りもスムーズになりました。私にとって定期的なストレッチは、温泉やサウナと同じくらい大切な「体のリセット」です。

    霜の降りた南阿蘇久木野