南阿蘇の久木野に、かつて「木の香(このか)湯」という温泉がありました。熊本地震で被災し、修理不能のため閉館を余儀なくされていたのですが、私自身、あのお湯がとても気に入っていただけに、ずっと残念に思っていました。
あれから10年。なんとこの4月にリニューアルオープンしたというニュースを目にし、居ても立ってもいられず、早速今日足を運んできました。
場所は熊本空港から俵山方面へ向かい、二つ目のトンネルを過ぎてまもなく左に曲がったところにあります。以前の施設を改修したのではなく、完全に新築された建物はとても綺麗で、サウナも併設されていました。
お湯は無色透明で無臭ですが、成分表を見ると「硫酸塩泉」とあります。驚いたのはその効果です。風呂上がりには肌がすべすべになり、しっとりと潤っているのが分かります。たった一度の入浴でこれほど肌質が変わるとは、正直驚きました。
また、温泉の素晴らしさもさることながら、サウナの環境が実に見事でした。サウナ室の窓からは中岳や高岳が一望でき、火照った体で外気浴用のチェアに腰掛けると、阿蘇の澄んだ空気が何とも美味しく、全身がリフレッシュされていくのを実感します。目の前に広がる雄大な阿蘇を眺めながらの外気浴は、まさに夢のようなひとときでした。
久木野には「四季の森」という老舗の温泉もあり、そちらのサウナも良いのですが、あいにく外気浴のスペースがありません。今回、改めて阿蘇の外気の心地よさに気づかされました。クリニックから車で40分ほど。これほど素晴らしい施設が復活してくれたのは大きな喜びです。これから阿蘇へ通う機会がますます増えそうです。
そして、今週末のもう一つの大きな出来事は、連日根を詰めて視聴していたドラマ『チャングムの誓い』がついに最終回を迎えたことです。
チャングムの波乱万丈な人生がどのような幕引きとなるのか見守っていましたが、期待を上回る感動的なフィナーレでした。 王様の料理人(水刺間:スラッカン)から医女へと転身し、そのひたむきな努力によって、当時最高位の医師にまで登り詰めたチャングム。この物語は完全なフィクションではなく、実在の人物がモデルになっているそうです。
ドラマとしての脚色は当然あるでしょうが、現代の医師の視点で彼女を観察すると、一種の「発達障害(特性)」を持っていたのではないかと感じさせます。自分の興味がある分野にどこまでも突き進み、並外れた能力を発揮する。まさにその特性をポジティブに活かしたキャラクターとして描かれていました。
一方で、彼女の育ての親は、今でいう「ADHD」的な傾向を持つ夫婦として描かれています。多動で多弁、けれどどこか憎めない愛嬌のある性格。心療内科も担当している身としては、こうしたキャラクター設定の妙が非常に興味深く、物語をより深く楽しむことができました。

