むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 白衣とスクラブ

    最近の医療ドラマを見ると、大病院で働く若いドクターは赤や青のスクラブ(術衣のようなもの)を来ています。昔はスクラブは手術室専用で、外科の先生がたまに手術の時以外でもスクラブの上に白衣をはおって仕事をしていました。最近は内科医もスクラブを来ています。流行りです。アメリカでは、単色のスクラブもありますが、ミッキーや猫などの柄物がたくさんあり、学生やナースなどは家からそういったカラフルなスクラブを着て通勤していました。もちろん、仕事帰りもそのままの格好でスーパーで買い物という人がたくさんいました。きっとこの人たちは寝るときもこの格好ではないだろうかと思ったほどです。

    私の場合はというと、クリニックでは原則白衣、訪問診療ではスクラブにしています。漫才師に春日という人がいますが、いつもピンクのベストを着ていますね。あれと同じで、私は白衣を着て仕事をするといつもの院長という風に認識されます。春日がピンク以外のベストを着ないのと同じで私にとって白衣が仕事上のトレードマークのようなものですから、そうそう変えられません。

    一方、訪問時はそれぞれのお宅にお邪魔するのですが、急患ではなく定期的に(体調が良くても)訪問して体調を管理するのが仕事ですから、白衣で行くのはちょっと場違いな気がします。特に、個人のお宅に白衣で訪問すると、あそこのおばあちゃんは病気かしら、という風に近所の人から見られるのではないかと思います。実は、どうもなくても私たちは契約で様子を見にいっているだけなので、近所の人に病気かしらという目で見られるのはご本人にとっても心外だと思うのです。そういうわけで、私は毎日クリニック用の白衣と訪問用のスクラブを使い分けています。

     

  • ファイン

    当院から車で10分くらいのところにメディカルケアセンターファインという病院があります。三郎という住所ですが、帯山や尾ノ上からすぐです。今月からこの病院は桜十字グループになりました。私が開業する前にいた桜十字病院ですが、今回私のクリニックの近くに関連病院ができたことで、事務方が挨拶に来てくれました。今後、当院とも連携して東区の医療の充実に貢献できると思います。

    私たちのように無床のクリニックの場合、患者さんが重症化した際に入院先を探さないといけません。緊急性がある場合や高度医療を必要とする場合は日赤に頼んでいますが、そこまではないけど入院が必要という場合があります。高齢者の低栄養、褥瘡、肺炎などです。しかし、高齢化が進んでどこの施設も入院患者さんで溢れており、なかなか空きを探すのが困難な状況です。そういう状況でも、日頃から連携して顔の見える関係にある病院とは患者さんの入院依頼もスムーズにいきます。

    うちのクリニックの外来患者さんは比較的若く、現役世代が多いのですが、訪問診療や往診をしている高齢患者さんの場合、ちょっとしたことで入院が必要となります。今までは遠い桜十字病院に頼んでいましたが、これからは近くのファインに入院できれば、患者さんのご家族にもメリットです。何しろ、10分で行ける距離です。そして、近いので私も週末などちょっと顔を見に行けるだろうと思います。

    偶然ですが、昨日今日写真にアップしたハロウィンのジャコランタン(オレンジ色のかぼちゃおばけ)はメディカルケアセンター・ファインのロビーで撮った写真です。

  • 千円カット

    あちこちに千円カットという床屋さんを見かけます。通常男性のカットが三千円だとすると、三分の1の値段ですから良くこの値段で頑張ってるな、と思います。しかし、千円カットの店のルールは一人当たりの持ち時間は10分、追加注文(切り始めてしばらくしてから仕上がりのイメージを変更)は無しです。一方、通常の床屋さんではあれこれ店主さんと世間話しながらひげを剃ったりシャンプーしたりして1時間かかります。つまり1時間3千円の商売と、10分千円という比較になりますから、千円カットは1時間に6名で通常の床屋の倍の収入となります。

    病院の外来では、一人当たりの持ち時間というのはそれぞれの病状によって変わりますから誰もが公平に10分とか15分というわけではありません。しかし、大体の持ち時間というのは想像できます。例えば、待合室に10人ほど待っているとします。それが30分で回転するとしたら一人当たりの持ち時間は3分だし、1時間なら6分です。

    私たちドクターは、その3分なり6分の真剣勝負です。過去の病歴と、現在の状態を照らし合わせながらベストと思われる治療を提供します。なかにはとても深刻な病状でとても5分や10分では済まない患者さんもいますので、そこは、じっくり時間を割きます。話が複雑すぎて簡単でないような患者さんには、できるだけメモなどに書いて要領よくお話いただけたらと思います。

  • 傾聴の先には

    ストレスなどで体調を悪くして来院された際に、私たちドクターができるのは親身になって話を聞くことです。私たちの専門用語で「傾聴」と言います。耳を傾けるという感じの意味でしょう。これは、「それはきつかったですね、大変ですね、辛かったでしょう」と話を聞いて相手の価値観を共有し、存在を認め、尊重する、といった治療行為です。しかし、それだけでいいのだろうかと、以前から疑問に思っていました。そして、最近のいろんな出会いや勉強の結果、傾聴も大切ですが、その先にしてあげるべきことがたくさんあることがわかりました。

    これは、医学部の教育で習うことはなく、卒後教育でもあまりそういう話題はありませんので、今まで特には気にしていませんでした。また、私たち内科をベースとする心療内科医はカウンセリングのテクニックにあまり精通していないため、薬物療法に偏る傾向があります。私も、薬の使い方にはとてもこだわりを持っています。一方、傾聴だけではいけないと思い、最近は生活習慣の問題、会社での過ごし方、嫌な上司から小言を言われた際にどんな反応をするのか、どうしてそう考えるのか、というところまで注意して情報を集め、私なりにアドバイスをするようにしました。

    こういうアドバイスが功を奏すかどうかは短期間で評価することはできませんが、自分なりには一つ段階がアップした気がします。毎日が勉強であり、実践でもあります。常に今の自分にできるベストの医療を提供したいと思っています。

    健軍神社で見上げた青空

  • 時間には限りがある

    人間、すべての人に平等なのは時間です。1日は誰がどうやっても24時間しかありません。その中でご飯を食べたり寝たりする時間はきちんと確保しないと健康を害します。そうすると、仕事に使える時間というのも限界があります。忙しくなると、みな時間がないことを嘆きます。

    私も最近忙しくて時間が足りません。テレビで情報を得ることも大切だし、本も読んで勉強しないと進化しません。そうこうしているうちにメールのチェックなどはおろそかになります。私には1日だいたい200通のメールが来ますが、99%読まずに捨てます。楽天で買い物をするとジャンクメールがどんどん来ますが、そういう類のメールでいっぱいです。私が主に使っているマイクロソフトのHotmailは人工知能のようなフィルターで優先ボックス、それ以外のボックス、迷惑メールボックスと自動的に振り分けてくれるので、優先ボックスだけチェックして、残りはすべて一気にゴミ箱に捨てます。もちろん、大事なメールが紛れているかもしれません。タイトルなどをみながら大事なものを間違って捨てないように気をつけていますが、メールが多すぎて間違いがあるかもしれません。また忙しすぎて2−3日メールチェックを怠ると大変なことになります。友人たちからはFacebookのメッセンジャー、Line、iPhoneのiMessageと電話番号を使ったショートメールのいずれかで連絡をくれますから、心配いりません。

    仕事に使う時間も限られているので、効率アップに関していつも考えています。患者さんとお話しする時間は極力切り詰めたくないので、ゆっくりとお話します。そのあとで大慌てで電子カルテに入力し、処方を考えます。キーボードを打つスピードをスーパーコンピュータ並みにスピードアップしたいと目下取り組んでいるところです。