むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • 心臓リハビリ

    心臓リハビリというのをご存知ですか?整形の骨折後のリハや脳卒中後のリハなら知っているという方は多いと思いますが、心臓リハビリというのもあります。心不全や心筋梗塞後に期間限定で行うリハビリです。私は開業前の桜十字病院で心臓リハビリ担当でした。主に高齢者の心不全をリハビリで治療し、退院支援するのが仕事です。

    土曜の午後に心臓リハビリの講演会があったので参加してきました。心臓病の治療といえば、心臓カテーテルで冠動脈形成術(PCI)というのが主流であり、バルンで狭くなった血管を拡張したりステントを入れたりします。しかし、心臓リハビリというのは、このようなPCIにも相当するほど治療効果が高く、するとしないとでは大違いらしいです。

    心臓リハビリが通常の整形のリハと違うのは、個別に心肺機能を測定して安全に最大どのくらい負荷をかけられるかを把握した上でその6割とか8割を狙って運動してもらいます。もちろん循環器専門医や心リハ担当スタッフの元で行うのが条件ですから安全です。しかし、心リハは施設認定が厳しく大きい病院でしかやっていませんので、一般の在宅患者さんの場合、とにかく息切れしない程度でいいので体を動かすことです。じっと家の中にいては弱ってしまいます。

    錦ヶ丘の健軍川にて

  • 超音波は便利

    クリニックをしていると、大病院のようにCTやMRIがないので、画像診断はもっぱら超音波です。昔は聴診器、今は超音波です。聴診器も私たち循環器の専門家はとても頼りにしています。心雑音、不整脈、呼吸音などからいろんな情報を得られます。一方、超音波(エコー)ではその何百倍もの情報が得られます。画像ですから、超音波で見える臓器は色々診断可能です。心臓を見ると、心臓の動き、血液の流れ、逆流の様子、心臓内の圧力や心筋のしなやかさまで計算できます。

    また、頚部エコーでは甲状腺、頚動脈の動脈硬化の様子などがわかります。腹部では、肝臓、腎臓、膵臓、胆のう、脾臓、膀胱、前立腺、腹部大動脈などが観測できます。例えば、のどに腫れたような違和感があるといえば甲状腺のエコーをするし、おしっこの出が悪いといえば前立腺のエコーをします。足がむくむ時は心エコーで心不全のチェックをしたり、下肢静脈エコーで静脈血栓ができていないかを調べたりします。

    当院では私(院長)がエコー検査をしていますので、外来が混んでいるとすぐには対応できないこともありますが、診断から治療方針にどうしても必要な時には忙しくてもきちんと検査しています。CTやレントゲンと違って被爆の心配がありませんので、超音波(エコー)検査はいい検査だと思います。

  • いよいよ十月

    暑い暑いと言っていたら、もう十月ですね。朝晩はずいぶん涼しく過ごしやすくなりました。十月からはインフルエンザの予防接種が始まります。今年はワクチンの確保が去年にも増して難しいと報道されています。受験生や高齢者、呼吸器の慢性疾患などをお持ちの場合、ワクチンの入手が可能な早い時期にお忘れなく接種されることをお勧めします。

    秋になり、うつの患者さんたちが調子悪くなってきたりしています。秋は物悲しい季節でもありますが、うつを悪化させるのは、気温が下がり、代謝が落ちてくるのと同時に日照時間が減ってくることで脳内のセロトニンが減ってくることが原因と考えられます。なるべく体を冷やさないようにしましょう。また、うつ傾向の人は、部屋の光を明るめにして過ごすといいと思います。特に朝の光を人工的な照明でもいいので明るくするといいと思います。

    さて、最近当院の外来は混み合ってきています。通院患者さんには待ち時間が伸びて申し訳なく思っています。私も、診察のパフォーマンスをベストに保てるように毎日の体調管理に努め、晩酌もやめました。遠方から何時間もかけて来院されている方もおられますので、悩み事を聞く時間はできるだけ取りたいと思っています。いつもの血圧の薬だけ貰いばいいのに、というような安定した状態の患者さんにはお待たせしまして本当にすいませんが、どうぞご了承ください。

    健軍神社にて

  • 漢方ソムリエ

    私の仕事の半分くらいは漢方薬を処方します。すごい数の漢方薬とその構成生薬の無限の組み合わせから患者さんにとって最も適している処方を考えて提案します。ちょうどソムリエのようです。もちろんこれなんかいいんじゃないかと思う候補が一つとは限りません。実際にはその中から一番いいと思われる処方を処方箋に書き、第二候補以下はもし最初の処方が効かなかった時のためにメモしておきます。

    当院の目指すところが、いくつもの病院にかかって解決しなかった難しい症状を西洋医学、東洋医学などあらゆる治療法を駆使してなんとかしてあげたい、そう思っているため、くる患者さんくる患者さん難問が続きます。どう解決するか、教科書的な典型例などありません。

    前の患者さんが診察室を出て次の患者さんが呼ばれるまでの数分間私が何をしているのか。それは、しばらく頭をひねりながらベストと思われる処方を考えているのです。ああでもない、こうでもないと難解なパズルを解きながら、コレダ!と納得のいくまであれこれ考えているのです。

  • 物忘れの治療

    またまたテレビネタです。たけしの健康番組で認知症(物忘れ)を改善する方法を検証していました。とても簡単でした。タオルで手のひらを刺激する。それだけです。手の神経からものを触った刺激が頭に入り、脳の血流が増加するということで、数日続けるだけで物忘れが改善するということです。なんとも簡単すぎて拍子抜けしそうです。しかし、そんな簡単なことこそ本物のような気がします。

    結局、何か触れば刺激が脳に行くのですから、タオルでなくとも何でもいいと思います。好きなものを触って脳を刺激すればいいということ。家庭菜園で触るなら土や野菜でしょうし、ペットの犬や猫もいいでしょう。手で触って脳を刺激するということです。

    物忘れといえばアルツハイマーが有名ですが、その治療薬としてアリセプトをはじめとする薬剤が存在します。しかし残念がら、このての薬はあまりききません。効いたとしてもごく短期間です。手の刺激がいいのなら自分で手を動かしてもいいし、誰かにハンドマッサージをしてもらってもいいと思います。当院ではハンドマッサージ用にマグネシウムジェルやアロマオイルを使っています。むくみが取れるのといい香りに癒されます。