むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 勉強の秋

    秋は読書、勉強、運動、食欲、何をするにもいい季節ですね。今日は仕事が終わってすぐに勉強会に参加しました。糖尿病を専門としている医師の集まりです。持ち回りで自分の興味あるテーマについて講演します。前回の勉強会では私が当番で講演しました。今回は玉名で開業している東先生の講演でした。彼は膨大な外来患者数を抱えており、その中から薬の使用経験を細かく分析して発表されたのは、とても参考になりました。やはり薬の情報は製薬会社がいいデータを持ってくるより、開業仲間が自分の使った感想を包み隠さず話してくれるのが一番説得力あります。

    明日は熊本の産婦人科医の集まりで漢方を勉強している会があり、私が講演を頼まれています。私のクリニックでは、だいたい7割が女性なので、日頃の治療経験から「女性の心と体の悩みを漢方で治す」をテーマにお話しする予定です。

    私は、時間の取れる限りこういった講演会に参加するようにしています。1時間の講演を聞いて、これはすごいことを聞いた、得した、と思うことが1つでもあればラッキーです。その一つのヒントから、自分なりに新しい治療法を思いついたり、薬の使い方が上達したりします。文章にすればほんの1行に満たないちょっとしたノウハウがすごく重要なのですが、それを聞き逃さず自分のものにできるかどうかはこちらの学ぼうとする姿勢一つです。

  • 中医学会二日目参加

    昨日に引き続き、中医学会に参加しました。熊本で皮膚科で漢方治療を実践されている牧野先生による講演や、体の歪みを操体法というセルフ整体のような方法で治療する久光先生の講演がありました。それぞれ、その道数十年の経験から貴重な講演をいただきました。私たち医者を大きく二つに分ければ、大学をはじめとする教育者と実地でひたすら臨床に携わる臨床家に分けられると思います。たいていの講演会では大学教授をはじめとする教育者の講演ですが、今日の講演のお二人はどちらも臨床家です。朝から整理券をもらっても診察は夕方というレベルの混み合いです。こういう経験に基づくお話をいただけたのは大変貴重であり、私たち臨床家にとってすぐに役立つアイディアに溢れていました。

    一方、中国、香港、台湾などからの参加者も多数いて、講演も中国語(通訳付き)というのが多数ありました。こう考えると、やはりこれから日本で国際交流をするには英語だけでなく中国語を勉強しないといけないな、と思います。政治や思想的には近隣諸国とは色々ありますが、学問の世界の国境はありません。言葉がに壁があると情報が入ってきませんから、まずコミュニケーションだと思います。

    今後日本の人口は激減します。国力を維持するには外国人に入ってきてもらうしかありません。とりわけ医療、介護の分野はロボット化できません。マンパワーが全てです。それを見越せば、私たちにとっては中国語が必須の時代がすぐそこのように思います。

  • 中医学会

    漢方を専門とする人の大半は日本漢方が専門です。その学会は日本東洋医学会と言います。私も入っています。一方、中国医学は日本漢方とは別の流派として存在しており、日本中医学会という学会があります。今日はその中医学会の全国大会が熊本で開催されました。台風直撃が危ぶまれましたが、奇跡的に雨は降らず、無事に初日が終了しました。

    実は私は漢方を勉強し始めた25年くらい前についた師匠が中医学が得意だったので、ずっと中医をベースに勉強してきました。今日の学会ではその当時の師匠もご健在で、さらに東京などの重鎮の先生方も熊本に来られていました。みんな20年来のお付き合いですが、10年ぶりくらいにお会いしました。私は開業する前は大きな病院で透析担当医だったので、全く休みがなく遠方の学会には滅多に行けませんでした。そして、開業してみると、さらにいそがしく、専門医を更新するのも困難なくらい熊本から出ることは不可能となってしまいました。そんな中、学会が熊本で開催されるのは本当にラッキーでした。

    懇親会でお隣におられた方にご挨拶したら、なんと私が鍼治療の座右の本にしている藤本蓮風氏のご子息でした。この先生も雑誌で見たことのある超有名人です。ラッキーにもお会いできてうれしかったです。こういう超有名人と交流できるのが座学と違って学会参加の醍醐味ですね。

  • 学研といえば

    学研といえば、私の世代では「学研の科学」です。子供向けの科学雑誌がとても人気でした。それ以外にも、参考書などたくさんお世話になったと思います。ところが、最近の学研といえば、高齢者施設です。「学研ココファン」というブランドで全国に展開しています。私のクリニックのすぐ近くにはココファン小峯という施設があり、定期的に訪問診療や往診をしています。この度、熊本市内のココファンが2つ増えました。新町と西原(にしばる)です。西原は当院と同じ東区にあり、スタッフさんたちが小峯から西原の立ち上げに異動されたので当院も今後ココファン西原とも連携をとって往診することになりました。

    この土日は内覧会だったので、見学に行ってきました。西原は市内でもちょっとした小高い丘になっており、とても見晴らしの良い場所にあります。うちの子が10年くらい前に通っていた英会話スクール(兼幼稚園)のピカソが窓から見えました。当院から訪問診療しているのは桜十字病院の施設「ホスピタルメント」と「学研ココファン」ですが、この二つの最も違う点は自由度です。ココファンは買い物などの外出が自由にできますが、ホスピタルメントは厳重に管理されています。どちらがいいかは、ご家族の意向次第です。

    歳をとってからどんな生活をするかは大問題です。自宅で可能な限り過ごすというのは理想です。それができなくなった時、どうするかというのはなかなかわかりません。ただ、高齢独居は厳しいものがあります。ココファンのような施設はそういう場合、役に立つ施設だと思います。

    桜十字病院内にて

     

     

  • 漢方教育研究会

    漢方を大学でも教えるようになって10年ほど経ちます。しかし、まだ熊本大学には漢方医学講座は存在せず、他の担当教授が漢方の講義を兼務されています。現場では漢方のニーズが年々高まっており、大学に講座がないのは時代に遅れている感があります。そういうなか、漢方を学生にいかに教えるか、どう試験をしてどう評価するかと言った漢方教育に関する研究も年々進んできました。土曜日の午後から熊本大学で開催された南九州沖縄地区・大学漢方医学教育研究会という会に参加してきました。私以外はみんな大学職員で、実際に学生教育のプロの方々です。

    私は開業するまで森都総合病院の漢方外来で学生の漢方実習をしていました。実際の患者さんを診察しながら漢方を求めてくる患者さんがいかに多いかを見てもらい、その患者さんたちに私がどのような対応をしているかを見てもらい、漢方の基礎と臨床を解説していました。

    私はこれからも学生に漢方を教える非常勤講師としても貢献できたらと思っていたのですが、開業してみると、これまで森都総合病院で見ていた患者さんの(1時間あたりで)2−3倍くらいの患者さんが来院されます。自分のクリニックにいた方が多くの患者さんをみることができます。一人でも多くの患者さんの悩みを聞いて解決するのが今の私のすべきことと思って頑張っています。

    昨日、真ん中の茶色いところがないひまわりの写真に「悪の枢軸のような」ひまわりと書いたら、どういう意味ですかと、聞かれたので、私がイメージした映画「21世紀少年」の「ともだち」というキャラクターの写真を載せます。あのひまわりは顔を隠した「ともだち」に似ているなーと思ったのです。