むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • ミトコンドリアが元気の源

    寒いですね。こんな日にチョコザップに行っても誰もいないかも、と思ったら、大勢いてびっくりです。もともとあまり広くないのに、人がたくさん運動している。なんでだろうと思ったのですが、おそらく熊本城マラソンが近いからではないかと思います。残すところあと10日です。私はマラソンはやめて、走っても5キロまでにしていますが、フルマラソンに出る人は今最後のコンディションを整える大事なときです。走りすぎると膝など故障してしまいますが、怠けるとスタミナが低下します。最後の最後は、程よくいい状態を維持することと、風邪を引いたりしないようにすることが大切だと思います。

    長距離を走り続けるには、筋肉のミトコンドリアがATPというエネルギーを効率よく産生しないといけません。そのためにはNAD(ナイアシン:ビタミンB3)、FAD(ビタミンB2)、チアミン(ビタミンB1)、鉄などが必要です。また、ミトコンドリアでエネルギー(ATP)産生をする際に活性酸素ができてしまうので、それを消去するビタミンC、ビタミンEなども重要です。こういった生化学的な理屈を臨床に応用したのが私の取り組んでいる分子栄養学です。

    コロナ後遺症で倦怠感が強い人も、ミトコンドリアがダメージを受けたのだろうと考えています。デルタ株頃までは後遺症も酷かったので、最初の頃にかかった人の後遺症が当院では未だに治らず通院されています。その中で、一人元気になった方がおられます。最初は寝たきりに近く、車椅子で来院していましたが、次第に歩けるようになり、今年ついに結婚される事になりました♡。何が治療に効いたのか?他の患者さんにも漢方は同じように出していたのですが、この方は東京のコロナ後遺症外来で有名なヒラハタクリニックの診察も受けておられて、当院の薬以外にもたくさん薬が入っていました。ほとんどは珍しいものではなかったのですが、保険外で5-ALAとNMNも飲まれていました。この2つはミトコンドリアに栄養を入れて活性化させる大事な物質です。数年前まで1ヶ月分が5~10万という世界で、庶民には手が出ませんでしたが、先日ダイソーにNMNが20日分100円で売ってありました。びっくりして試しに買ってみましたが、飲んでもなんの変化もない。いろいろ調べてみたら、最近はちゃんとしたサプリでも30日分で5000円ぐらいで入手できるようになっています。そして、ダイソーのNMN1粒には5000円のサプリの1粒の100分の1くらいしか成分が入っていないことがわかりました。これじゃ効かないだろう、と思い、5000円ぐらいするNMNと5-ALAを注文してみました。私が飲んで効果を実感したらコロナ後遺症の患者さんに勧めたいと思います。

  • 立春です

    立春ですね。旧暦の正月です。朝晩だいぶ明るくなってきて日が伸びたのを実感します。一方、明日から寒波到来で、雪の予報が出ています。今のところ今夜は降らなそうなので明日から明後日にかけてどうなるかです。気温はさすがに冷えています。私の車はハイブリッドなのですが、暖房はエンジンが温まらないと出てきません。電気自動車なら電気の力でエアコンを動かすので乗ってすぐからエアコンが効いて快適なのですが、なぜハイブリッドの電気をエアコンに使わないのか不思議です。自宅から職場まで10分ぐらいしかかからないので、暖房がきく前についてしまいます。寒いことこの上ないです。仕方ないので、ダウンジャケット2枚重ねにマフラーもしてしっかり防寒をして車に乗ります。なんか変ですね。他のメーカーのハイブリッド車はどうなっているのか興味があります。

    2月に入り、花粉症の患者さんがだんだん増えてきました。予報では今年の花粉は例年以上に多くなるそうです。早めの対策が必要です。いつも血圧の薬などを取りに来ている方の場合、ついでに花粉の薬と言っていただければ出していますので、わざわざ耳鼻科などにいかなくても大丈夫です。アレルギー体質を根本から治したいと言う場合はビタミンDのサプリがおすすめです。毎日5000IUくらいでいいですが、花粉のシーズンに間に合わせるためにはしばらく一日1万IUを飲んでコンディションをととのえて、花粉症の症状が殆ど出ないのを確認してから2000~5000IUくらいに減らすのがおすすめです。

    寒くなると夜間頻尿が多くなります。1回くらいなら仕方ありませんが、3-4回とかそれ以上になると睡眠不足になり翌日の生活に支障が出ます。頻尿治療薬を使うのと、寝る時寝室を暖かくして寝るのも大事です。最近気づいたのですが、寝る時パジャマのズボンや下着のゴムが強いと膀胱を圧迫します。できるだけ圧迫しないくらいゆるい格好で寝ることをおすすめします。

  • 感染防止対策研修会に参加しました

    土曜日は久しぶりに水春温泉に行きました。
    年末にクレアのジムを退会してから、約1ヶ月ぶりです。クレア(イオンモール嘉島)は全面工事中で、私が定期的に巡回していた店のほとんどが閉店してしまったため、行っても全く楽しくありません。もう1ヶ月もクレアには行っていませんでした。久しぶりに訪れると、駐車場の半分が閉鎖されており、工事が進められていました。店舗の半分以上が閉まっているので、駐車場の工事も今がちょうどいいタイミングなのでしょう。ネットには「春にはリニューアルオープンするので楽しみ」と書いてある記事を見ましたが、何ヶ月も開店休業のような状態が続くと、お客さんも他に流れてしまうのではないかと思います。

    久しぶりの水春は変わらず賑わっていました。
    お湯はとても良く、気持ちよく楽しめます。ただ、お客さんが多すぎてざわざわしているため、リラックスできる雰囲気ではありません。ここの露天風呂は源泉かけ流しです。嘉島の地下深くはかつて海だったそうで、その海水が地下に閉じ込められ、お湯になって湧いているそうです。少し塩味のあるお湯で、茶色く濁っています。北海道の十勝温泉に入ったとき、似たような色だったのを思い出しました。気になって調べてみると、十勝温泉の琥珀色のお湯は、植物由来の有機物を多く含む「モール泉」だと書いてありました。水春の源泉もそれに近いのかもしれません。

    土曜日診療のあと、午後は医師会で感染防止対策訓練・研修会でした。
    このような研修を定期的に受けないと、保険請求(外来感染対策向上加算)ができないため、忙しくても受講しないわけにはいきません。今回はWEB講演がなく、現地参加のみでした。実習があるためでしょう。

    講演会の最後には、蛍光物質を混ぜた手指消毒用のアルコールジェルを使い、参加したドクター全員が普段通りに手指消毒をしました。そして、その後ブラックライトで手を照らしてみると、アルコールがうまく塗れていない部分がはっきりと見えました。丁寧に手指消毒をしているつもりでも、実際には完璧でないことがよくわかり、改めて気を引き締める良い機会になりました。

  • 村八分の文化をなくそう

    今週は正月3が日の休みからちょうど4週目ということもあり、患者さんの少ない日が続いています。年末に多かった発熱患者さんもすっかり減り、穏やかな一日でした。こういう日もあっていいかなと思います。

    患者さんが少ないとはいえ、パラパラと来院されるので、ゆっくりお茶を飲む暇はなく、結局診察室で軽い運動として座ったり立ったりする程度で過ごしました。

    ネットニュースを見ると、フジテレビや中居くんに関する話題が多く、日本全体で過度に個人を追及するような風潮を感じます。良い悪いは別として、マスコミは過度な個人攻撃を控えるべきではないかと思います。本人も相当辛い思いをしているでしょうし、できることなら外国に移住したいほどの気持ちかもしれません。日本には昔から「村八分」という言葉があり、仲間外れにする文化が根強く残っているように思います。昭和の時代は特に顕著でしたが、時代が変わっても本質的にはあまり改善されていないように感じます。

    当院には、職場のストレスで体調を崩したと相談に来られる患者さんが多く、その中でも特に「職場で仲間外れにされた」「上司から無視された」など、人間関係に悩んでいる方が目立ちます。こうした問題は一般的な民間企業だけでなく、医療機関や学校、公務員(役場関係)など、むしろ人の心を理解しているはずの職場でも頻繁に起こっています。

    患者さんにはまず休職して体調の回復を優先してもらいますが、同じ職場に復職すると、またすぐに体調を崩してしまうケースが多いのが現実です。そうならないためにも、職場の上司や産業医と相談し、部署異動や仕事内容・シフトの調整、大きな企業であれば転勤などの環境調整を行うことが最も大切だと考えています。

    話は変わりますが、夕方6時に仕事が終わる頃、最近はまだ明るいですね。日が少しずつ長くなってきたのを実感します。今日は昼間はとても暖かかったですが、週末は雨、来週には雪の予報も出ています。いよいよ2月になり、立春も近づいていますが、寒さはまだ続くようです。体調管理には十分お気をつけください。

  • メンタルヘルスを支える栄養素

    寒い時期に気分が沈んでうつ状態となることが多くなります。その予防にきちんとした栄養を取ることが重要です。特に冬場は日照時間が短く、外出も減りがちなため、心身の健康に影響が出やすい季節です。実は、私たちの心の健康は、脳内の神経伝達物質のバランスと密接に関係しており、適切な栄養摂取が大きな役割を果たしています。今回は、メンタルヘルスをサポートする栄養素と、その効果的な摂取方法についてご紹介します。

    ビタミンD

    冬場は日照不足によりビタミンDが不足しがちです。ビタミンD不足は気分の落ち込みと関連があることが研究で示されています。鮭、サバ、サンマなどの青魚、きのこ類(特にマイタケ)、卵黄に多く含まれています。成人は1日8.5μg以上の摂取が推奨されており、晴れた日には午前中に15分程度の日光浴をすることも効果的です。

    ビタミンB群

    セロトニンなどの神経伝達物質の合成に重要な役割を果たすビタミンB群。特に以下の食品から積極的に摂取しましょう:

    • ビタミンB1:豚肉、玄米、大豆
    • ビタミンB6:バナナ、さつまいも、鶏肉
    • ビタミンB12:魚介類、肉類、乳製品
    • 葉酸:ほうれん草、ブロッコリー、レバー

     

    オメガ3系脂肪酸

    脳の機能維持に重要で、特にDHAとEPAは抑うつ症状の予防に効果があるとされています。青魚(イワシ、サバ、サンマなど)や亜麻仁油に多く含まれています。週2-3回は魚料理を取り入れることをお勧めします。

    トリプトファン

    セロトニンの原料となる重要なアミノ酸です。豆類、チーズ、バナナ、ナッツ類に多く含まれています。炭水化物と一緒に摂取すると、脳への吸収が高まるため、例えばバナナとヨーグルト、ナッツを組み合わせた朝食がお勧めです。

    マグネシウム

    ストレス耐性を高め、睡眠の質を改善する効果があるマグネシウム。ナッツ類、緑葉野菜、玄米、豆類から摂取できます。特にストレスが多い時期や運動不足の時は意識的に摂取することが大切です。

    以上のように食品から脳の健康を保つ栄養素をしっかり取れればいいのですが、まんべんなく摂るのは難しいので、私の場合はサプリも有効活用しています。