むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • ゼラチン=コラーゲン

    今日は晴れたり雨が降ったり、雷がなったりと目まぐるしい一日でした。気温は割と暖かく、私は室内では半袖で過ごしました。暑くなると頭の回転が鈍るので冷やしておかないと診察がはかどりません。ちょうどコンピュータも過熱するので、サーバー室はエアコンで冷やしておかないといけないのと同じですね。

    さて、最近はゼラチンデザートを毎日作っています。なぜゼラチンかはすでに書きましたが、もう一度書いておくと、ゼラチンは100%コラーゲンからできているからです。化粧品メーカーが販売している美肌効果をうたったコラーゲンドリンクには、コラーゲンが2g程度しか含まれていません。一方、私の作るゼラチンデザートは、森永のクック・ゼラチン1包5gを使用しています。さらに、以前買っていたフランス産お魚コラーゲンを5gほど追加して、1つのゼリーに合計10gのコラーゲンを入れています。かなりの量です!コラーゲンで美肌といえば、豚足を思い出すかもしれませんが、そんなの毎日は食べられません。ゼラチンなら可能です。

    実は、フランス産お魚コラーゲンは低分子化されているためか、お湯に溶かして冷やしても固まりません。せっかく作るゼリーは美味しく食べたいですね。そうでないと毎日続きません。ぷるんとした食感は口当たりもよく、食欲をそそりますが、何も入れないゼラチンは味がしません。

    そこで考えたのは、スーパーで売っているゆで小豆のパックを買い、ゼリーに混ぜることです。私が買ったのは微糖の小豆です。これを一緒に入れて混ぜて冷やすと、小豆は下に沈み、上の方は透明なゼリーとなり、まるでお店で売っているデザートのようになりました。

    まだ食べ始めて3日ほどですが、こころなしか目の周りのシワが薄くなってきた気がします。コラーゲン、頑張れ!

    ここで、注意点。コラーゲンはビタミンCを一緒に取らないと、ただの栄養になってしまいます。タンパク源となるのも悪くありませんが、ビタミンCを2000mgほど摂取すると、食べたコラーゲンはいったん消化されてバラバラのアミノ酸になりますが、組織でもう一度コラーゲンに生成されます。みかんやレモンだけでは十分なビタミンCを摂るのは難しいため、食品に加えてサプリも活用すると効率的です。

  • 糖尿病と脂肪肝

    土曜日は、クリニック開業以来最多となる半日で85名の来院がありました。もちろん午前中では終わらず、午後2時近くまで診療が続きました。昨日に引き続き、待ち時間が長くなり申し訳ありませんでした。平均で1時間待ちほどだったのではないかと思います。相変わらず発熱や胃腸炎の患者さんが多く、定期診察の患者さんに加えて来院数が増えている状況です。

    さて、その慌ただしい診療が終わった後、午後から福岡で糖尿病の勉強会に参加しました。熊本でもこういった会にはよく参加するので、知った顔ぶれが何人も来られていました。最近はコロナ後、ようやくリアル(対面での)勉強会も復活しつつあります。もちろんWEB講演のほうが移動せず自宅から参加できるという利点も大きいのですが、実際に会場で参加し、同じ興味を持つ先生たちと雑談を通して交流できるのはとても楽しく、また、疑問があった際にお互い助け合える関係を築ける点でも、やはり対面の良さを感じました。

    最近、採血結果の紙に「FIB-4」という検査項目が載っているものを多く見かけます。これは肝硬変の予測マーカーとされていますが、こちらが依頼していないにもかかわらず自動的に印字されることがあります。正直なところ、私自身はこの数値をあまり信用しておらず、迷惑だと思っていました。しかし、今日の勉強会でその検査項目の意義がやっと理解できました。参加していた友人に聞いても「そういうことだったのか」とみな今さらながら納得した一日でした。

    もう一つ、検診でよく指摘されるのが肝機能異常です。軽度の場合、多くは脂肪肝と診断され、特に治療薬もないため「食事に気をつけること、運動をすること」と説明するしかありません。しかし、こうした一般的な指導では患者さんも「はいはい」と聞き流すだけで、効果的なアプローチとは言えません。私自身も、ただ説明するだけでは徒労に終わることが多いと感じていました。ところが今日の講演で、海外ではすでに脂肪肝の治療薬が開発され、臨床現場で使用されていることを知りました。日本はこの分野でかなり遅れていると痛感させられました。

    講演の内容とは直接関係ありませんが、日本はどんどん貧困化していると感じます。物価の上昇がさらに生活を圧迫し、経済的に厳しい状況が続いています。実はアメリカでは、貧困層ほど糖尿病の発症率が高いことが分かっています。安くてお腹が満たされる食品は、高カロリー・高脂肪・高糖質のものが多いためです。一方で、お金持ちはサラダを食べ、ジムでランニング。貧困層はフライドポテトやポテトチップスを食べながらテレビを見る。この生活習慣の違いが、健康格差を生み出しているのです。

    熊本駅中レストラン街「꼬끼오」(コッキオ)コケコッコー

  • 手作りゼリー(ゼラチン)のすすめ

    昨日が祝日だった影響もあり、今日は約110名の患者さんが来院し、大変混雑しました。発熱患者さんも多く、検査に時間がかかるため、待ち時間が長くなってしまい申し訳ありませんでした。コロナやインフルエンザの患者さんもいらっしゃいましたが、幸い重症の方はおられませんでした。むしろ、風邪の後に咳が長引く患者さんや花粉症の方がつらそうでした。

    診療のあとは、大急ぎで帰宅してZOOM会議に参加しました。友人3人で「予防医学セミナー」を始めることになり、日程やテーマなどを話し合いました。薬に頼ることなく、病気を未然に防ぐ知識をお伝えできたらと考えています。参加対象は医療・介護関係の方に限らず、どなたでも参加できるようにする予定です。詳しくはパンフレットが完成次第、院内に掲示いたします。

    このブログを読まれた患者さんが「自分もゼリー(ゼラチン)を摂ってみようかな」とおっしゃっていました。私も今日からゼラチンを使ったデザート作りを始めることにしました。市販のフルーツゼリーの多くは、寒天や増粘剤、ぶどう糖果糖液糖などが使用されており、ゼラチンが使われていないものがほとんどです。できればゼラチンを使って手作りするのがおすすめです。

    市販のゼリーにはカロリーが高いものや、人工甘味料が多く含まれているものもあります。特に注意したいのは「ぶどう糖果糖液糖」です。これはトウモロコシデンプンを加水分解して作られた甘味料で、非常に甘く、原価が安いため、ジュース類をはじめ多くの加工食品に使用されています。しかし、中性脂肪を上げる作用があるため、肥満や糖尿病、心疾患などのリスクを高める可能性があり、注意が必要です。

  • ゼラチンはコラーゲン

    最近、寒天デザートの自作を毎日のようにしています。味付けにはスポーツ選手のアミノ酸サプリ「アバンド」を使っています。とても美味しく、ヘルシーです。煮たミックスビーンズを混ぜることでアクセントをつけています。寒天は海藻から作られ、食物繊維が豊富で低カロリーなため、健康に良いのは間違いありません。

    そんなことをネットで調べていたところ、ゼラチンの健康パワーについての記事を見かけました。寒天とゼラチンは食感が似ており、どちらもデザートに使われます。しかし、ゼラチンには寒天にはない栄養的なメリットがあることを再認識し、今うちにある寒天を食べ終わったら、次にゼラチンを使ったデザート作りをしようと考えました。

    ゼラチンは、魚や豚の骨や皮などを煮ることで抽出されます。料理でも、煮物が冷めるとゼラチンが固まるのを目にすることがあると思います。このゼラチンを精製したものが、お菓子や料理の材料として市販されています。寒天と異なり、ゼラチンはタンパク質(コラーゲン)を主成分としています。摂取すると消化・分解されてアミノ酸となり、栄養価が非常に高い上に低カロリーです。

    以前は「食べたコラーゲンは消化されるため、皮膚などのコラーゲンにはならない」と考えられていましたが、近年の研究では、ビタミンCと一緒に摂取することで、体内でコラーゲンが再び合成されることが分かっています。

    体内でコラーゲンが増えることで、皮膚のシワが改善する可能性があります。また、血管が丈夫になり、ケガや生理の出血が軽くなることが期待できます。ぶつけた覚えもないのに皮下出血(あざ)ができやすい人も、コラーゲン不足が原因であることが多いため、ゼラチンを毎日摂取することで出血しにくい体質になることが期待できます。

    さらに、骨や軟骨もコラーゲンで構成されています。骨はカルシウムと早合点して過剰摂取には注意が必要です。カルシウムを取りすぎると腎臓結石のリスクや心血管系への影響が指摘されています。骨や軟骨の健康維持には、コラーゲンの摂取が有効であると考えられます。また、骨の強度を保つためには、ビタミンDの摂取や適度な運動も重要です。

    私はこれまで患者さんに「お魚コラーゲン」という商品を勧めてきましたが、ゼラチンも同様の効果が期待できそうです。ゼラチンは美味しく食べられるため、継続しやすいのではないかと思います。

  • 春の自律神経の乱れとめまいについて

    昨日、近所の中華屋さんに行ったら、貸し切りになっていました。近くの会社の人たちの送別会か何かをやっていたのかもしれません。年度末ですから、異動が決まって引っ越しの準備をしたり、受験が終わって県外に進学するなど、この時期は何かと慌ただしいものです。

    ところで、この時期になると、「なんとなく体調がすぐれない」「ふらつく」「めまいがする」という患者さんが増えます。特に最近は、昼夜の寒暖差が大きく、気圧の変動も激しいため、自律神経が乱れやすい時期です。

    自律神経は、体のバランスを保つ司令塔のようなもので、交感神経(アクセル)と副交感神経(ブレーキ)の切り替えをスムーズに行う役割があります。しかし、春は気温や気圧の変化が激しいため、この切り替えがうまくいかず、自律神経が乱れやすくなります。その結果、めまいや立ちくらみ、動悸、倦怠感、不眠などの症状が現れやすくなるのです。


    春に体調不良が起こりやすい理由

    1. 寒暖差による血流の変動

    朝晩は冷え込むのに昼間は暑い、といった寒暖差があると、血管の収縮と拡張が頻繁に起こり、血流が不安定になります。特に低血圧傾向の人は、血流が安定しないことで脳への血流が一時的に不足し、めまいや立ちくらみを引き起こしやすくなります。

    2. 気圧の変化による影響

    春は低気圧と高気圧が頻繁に入れ替わります。気圧が低下すると、内耳のリンパ液のバランスが乱れやすくなり、三半規管や前庭の働きが不安定になります。その結果、耳の奥で平衡感覚をコントロールしている部分が影響を受け、めまいが起こりやすくなります。

    3. 新年度のストレスや環境変化

    進学や就職、異動など、春は環境が大きく変わる時期です。「新しい環境に適応しなければ」というプレッシャーが、自律神経に影響を与えることがあります。特にストレスがかかると交感神経が優位になり続け、血流が悪くなったり、筋肉が緊張したりして、めまいや頭痛を引き起こしやすくなります。

    4. 花粉症による影響

    花粉症の症状がひどい人は、鼻づまりやくしゃみによって酸素がうまく取り込めず、脳への酸素供給が不足しやすくなります。また、抗ヒスタミン薬を服用すると、副作用で眠気やふらつきが出ることもあり、「春になるとボーッとする」「頭が重い」と感じる方が増えます。


    自律神経を整えるためにできること

    自律神経の乱れに対しては、根本的な治療薬があまりありません。そのため、日々の生活習慣を整えることが最も大切です。

    • 規則正しい生活を送る(定刻に寝る、十分な睡眠をとる)
    • 1日3食をしっかり摂る(食事を抜かない)
    • 栄養を意識する(ビタミンB群を含む豚肉・卵・納豆、鉄分を含むレバー・ほうれん草・あさりなどを意識的に摂る)

    また、めまいがあると真っすぐ歩いているつもりでも壁や柱にぶつかることがあるため、運動は注意が必要です。十分安全を確保して行いましょう。筋トレやストレッチなどの軽い運動も効果的です。


    漢方によるアプローチ

    私のクリニックでは、漢方を用いて自律神経を整え、めまいやふらつきの治療を行います。特に、以下の漢方薬が有効な場合があります。

    • 苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)
      → 体内の水分バランスを調整し、めまいや動悸を改善する効果があります。

    • 半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)
      → 胃腸の働きを整えながら、めまいやふらつきを和らげる漢方です。