むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • different(違う)は褒め言葉

    トランプ氏の集会に集まっていた人にインタビュアーがトランプ氏について聞いた時の答え:”He is different!” 直訳すれば、「彼は違っている」ですが、このニュアンスはかなりポジティブです。日本では人と違うことはよくないことですが、アメリカでは素晴らしいことなのです。確かにトランプ氏は歴代大統領と異なった点が多く、「違っている」と言われて否定する人はあまりいないと思いますが、それだけではありません。

    多民族国家のアメリカでは、人と同じようになるはずもなく、それぞれがそれぞれの違った習慣のもと暮らしています。ランチタイムに見渡すと、日本人は弁当箱に白いご飯とおかず、アメリカ人はハンバーガー、ヒスパニック(メキシコ系)はタコス、中国系は餃子を食べています。違っていて当たり前です。そして、人と違うことが自分の持ち味であり、そこを伸ばすように幼少期から教育されます。他人と同じことは全く評価されないのです。

    日本ではまるで反対です。人と違った点はなかなか大ぴらにしにくいし、学校では違ったことをすると叱られ、職場でも問題になります。その結果、何か得意なことがあっても目立たないようにそれを隠しています。かくし芸などを披露してもらうと意外なことができてびっくりすることがありますが、日頃はなかなかそんな自分をさらけ出すことはありません。

    違った点を強調しすぎると浮いた存在になってしまうために日常が住みづらくなってしまうことがあります。しかし、日本も今後人口が急激に減少するに伴い、外国人労働者が大量に入ってくることになると思います。そうすると、人と同じであることは何もいいことはなく、得意なことを伸ばしてこそ生きてきます。”He is different!”が日本でも褒め言葉になる日は思ったより近いのではないかと思います。

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    何と県立図書館の裏には芭蕉の群生がありました。

  • いよいよクリスマスシーズン

    日本はクリスマスシーズンがいつから始まるかの定義が曖昧です。気がはやいところは11月初旬にはクリスマスの飾りつけやセールをしたりしています。

    一方アメリカでは秋頃からイベントが続くため、一つずつきちんとこなしていきます。秋になって最初がハロウィン、次が感謝祭、それが終わるとクリスマスです。つい先週木曜がサンクスギビングデー(感謝祭)でした。サンクスギビングではターキー(七面鳥)のローストを各家庭で作って食べます。グレービーソースとかグランベリーソースなどが、パサパサして淡白な七面鳥を深い味わいにしてくれます。このソースが美味しいので、ターキー料理は好きですが、ソースを使わないターキーサンドウィッチなどはあまり美味しいと感じたことはありません。

    そして、この感謝祭が終わるといよいよクリスマスシーズン入りです。FMラジオなども24時間ずっとクリスマスソングを流す局があります。私がいつも聞いているヒューストンのFM局KSBJでも、最近ではずっとクリスマスソングばかりです。クリスマスソングと言っても、定番のクラシックなものから新しいものまで数限りなくあります。海外のFMはインターネットでリアルタイムに聞くことができます。私はアンディーウイリアムスのIt’s the wonderful time of the year が好きです。

    当クリニックでも、待合ロビーにクリスマスツリーを飾りました。

    日本ではクリスマスと忘年会とごっちゃになってとにかく慌ただしく、街は賑わい、車は渋滞して大変な季節ですが、アメリカでは職場の仕事はやや減ってホリデームードになり、家庭には暖かい灯がともり愛に溢れ、一年中で最も素晴らしい時を過ごします。逆に、人によってはそういう季節だからこそ寂しくなるというのも理解できます。

    私たち医療関係者は、そんなことを言っていられないくらい忙しい季節です。例年この時期はインフルエンザや感染性胃腸炎が流行し、年末年始の当番医や当直のノルマもあり、一年で一番忙しく、過労で倒れそうになる季節でもあります。当院は1月2日が当番医です。

     

  • お金の手わたし方

    日曜は朝から熊本市内で東洋医学会でした。当番制で九州各県持ち回りで開催されるのですが、今回はホストでした。学会の企画、準備、プログラムの印刷から発送、当日の受付、進行、司会などみんな手で分けして行いました。

    うちのクリニックからも医療事務の職員さんに受付を手伝ってもらいました。受付には大学の学生アルバイトも雇ったのですが、やはり日頃病院で受付をしているだけあって、プロは仕事が違います。お金を扱う仕事というのは、案外難しいものです。お金(参加費)を払っていただくには、「いくらです」というのをはっきり伝えないといけないし、いただいた金額を間違いないか確認しないといけないし、お釣りを確実に手渡す。いろんな質問に対して適切に答えるなども大事な仕事です。見ていると、学生バイトさんたちは真っ直ぐ立っているのもきつそうです。日ごろ勉強が忙しくてインナーマッスルを鍛えていないからでしょう。ダラーとして私語も多く、一から鍛えなおさないといけないという感じがするのですが、たった数時間の受付のバイトですから、鍛える暇もなく終わりです。

    もう一つ受付をしていて気がつくのは、参加費を支払う参加者側のお金の払い方にいろいろあることです。ポケットからくしゃくしゃに折り曲げた1万円冊を出す人、長財布からピシッとしたお札を出す人などいろいろいます。またお金を手渡す際も、ぽんと無造作に置く人、きちんと手渡す人などいます。私たちは店で売り手側の仕事をあまりしたことがないのでこういう場面でお金を受け取る体験をすることが少ないのですが、今回は本当に勉強になりました。やはり、お金というのは大事なものなので、綺麗に長財布に揃えて入れた方がいいと思います。男性の場合、二つ折り財布でもいいと思うのですが、中が整理されていないようだといけません。また、手渡す際に大切なお札をポンと無造作に渡すのは良くないですね。失礼とかそういうのではなくて、自分が受けるサービスに対する対価としてお支払いするお金ですから感謝の気持ちが必要ではないかと思います。それは、お金に対して「おかげで今日はいい勉強ができます」でもいいし、相手に対して「今日は勉強の機会を与えてくれてありがとう、ご苦労様です」という気持ちでもいいしどんな感謝でもいいと思うのです。誰でも自分の財布からお金が出て行くのは気持ちいいものではないと思うのですが、それが浪費になるか投資になるかは本人の気持ち一つだと思います。投資であれば、いつかそのお金が自分のところに帰ってきます。それも、最初に払った以上に増えて帰ってくるのです。

    しかし不思議なことにたいていの場合、浪費の時の方が瞬間的な喜びが大きいのでお金払いが気持ちよくできるのではないかと思います。たとえば、おいしい物を食べた時、好きな洋服やバックなどを買った時、嬉しくてその額を払うのはほとんど苦になりません。本当は投資の時こそ気持ちよく支払わないといけないなーと思ったのです。

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  • 指数関数とうつ病

    夕食を食べていたら子供から質問。マルチ商法(ネズミ講)はどうして悪いの?

    私の答え:マルチはビジネスモデルとして成り立っていない。必ず限界がくるし、利益を得られるのは始めた人くらいで、ほとんどの人が損する仕組みになっている。面白いたとえ話をしよう。

    殿様が家来に言った。「この度はご苦労。お前に褒美をとらせるから、何が欲しいか言ってみろ」「お殿様、ありがとうございます。では、お米を一粒いただけますか」「何、米を一粒だと?」「はい、でも、明日は2粒、あさってはその倍の4粒という具合にいただけませんか」「たやすいことだ、何と欲のないことを言うやつだ」

    お分かりでしょうか?1ヶ月後には2の30乗として10億粒になります。仮に5粒で1gとすると1kgが5000粒。10億粒は20万kg。こんなありえない事態になるのです。これがマルチ商法です。

    ところで会社では、来年度の目標は今年の実績の+20%とか言い、みんなに発破をかけます。2割増しなら頑張れば1回くらいなんとかなる、と思うでしょう。しかし、会社の要求は来年も再来年も続くのです。すると、今年が100、来年が120、再来年は120×1.2=144。これを数式で表すと100×1.2のn乗です(nは年数)。10年後なら620%つまり最初の年の6倍の業績です。業績を6倍にするなんて、個々の頑張りだけではできません。ビジネスモデルそのものの見直し、新しい投資などがないと実現しません。

    なぜ私たちは常に右肩上がりを要求されるのでしょうか?みんなが満足にご飯を食べられ、平和に過ごせるならば現状維持でもいいのではないでしょうか?ただでさえ地球というマーケットは有限なので、先ほど計算したマルチ商法のように右肩上がりがずっと続くというのは幻想なのです。そんなことで体を壊してうつ病になっている人がたくさんいます。可哀想です。

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  • オバマとトランプとピコ太郎

    週末テレビを見ていたらアメリカ大統領選のことばかり。トランプ氏のことを悪く言う人が多いのはなぜ?と思ってしまいます。アメリカの約半数が支持して接戦の末決まった次期大統領なのに、こんなに批判ばかり。もともと選挙というのはエンターテインメントで、政治的な思想や公約など何んら関係ないと思います。歴代の都知事選を見れば、政治のプロでなく有名人が何年も知事に当選しています。また国政選挙でもタレントやスポーツ選手がその知名度を利用して議員になっています。もともと選挙というのはそんなもので、真面目に政策で議論して盛り上がることはほとんどないと思います。

    思い出せば、オバマ氏はYes we can!というキャッチフレーズが印象に残っっています。モノマネする人もいました。今度のトランプ氏はWe will make America GERAT again!と言うキャッチが耳にのこります。落選したヒラリーにはそのようなキャッチがありませんでした。そして大統領選挙とは関係ありませんが、世界にあっという間に拡散して大人気のピコ太郎はI have a pen. I have an apple.というこれまた簡単なフレーズが一度聴いたら忘れられません。これら3人のキャッチフレーズはいずれも中学1年の教科書で習う英語です。誰もが一度聞けば頭の芯まで届いて理解する、そんなフレーズです。私たちも見習わないといけません。

    例えば、30分かけて患者さんに病状を説明しても、何か質問はありませんか?と言ったら、今まで30分かけた説明が全く理解できていないことがわかった、ということがあります。やはり、病状の説明などは専門用語も多くてわかりにくいし、断定的な言い方を避けてわざとあいまいに表現することも多いので、聞いていて何のことかよくわからないのだと思います。ここは、説明する側も割り切って、中学生のレベルで理解できるようなシンプルな話し方に徹するべきだと思います。

    話は変わって、今日はいい天気でランニング日和でした。以前から益城の方に走ることが多かったのですが、地震後は行ってはいけないような気がして、ずっと封印していました。なんだか益城をランニングするなんて不謹慎な気がしたからです。しかし、今日は意を決して益城総合体育館まで走ってきました。あたりは更地になってしまって、以前の城下町のような風情のあった木山の街もすっかり姿を変えていて、汗か涙かわからないのが目にしみました。1日も早く普通の生活を取り戻していただきたいものです。

    今日はスーパームーンで月と地球が68年ぶりで大接近するそうです。地球にかかる引力や歪みが最大限になり、地震が起こりやすいそうです。数日は気をつけておいたほうがいいようです。

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