むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 準備のための一生

    最近ネットで見た記事がとても印象的だったので、書かせていただきます。ネタ元がどこだったか覚えていません。すいません。

    私たち日本人は、一生「準備」「準備」で過ごしています。生まれてしばらくすると保育園に入る準備が始まります。間も無く小学校入学の準備。小学校に入ると公文式などに行き始めて、早い人では中学入試の準備が始まります。中学校に入ると3年しかありませんからあっという間に高校受験の準備。そして大学入試の準備。卒論の準備。就活の準備と続きます。就職してからは転勤や昇進試験などの準備が何年おきかにやってきます。そうこうしているうちに、早期退職の募集などがあり、退職した後に再雇用されるか引退するかなどの準備があります。

    現役を引退したら準備は終わりかと思えばそうではなくて、老後の生活の準備をしたり、お墓の準備をしたり、気が回る人は葬儀の準備(打ち合わせ)や財産分与の遺言書の準備など、いつまでたっても準備準備で一生終えます。最後に周りの人から言われる言葉が、「人生これからという時に、本当に残念です」という結末。

    やはり日本人は画一的な価値観の元、みんなが同じでないと浮いてしまって、自分の好きなように生きるのが下手なようです。今を楽しむ、アリとキリギリスの童話のキリギリスのような生き方もいいんだと肯定すべきだと思います。

  • 雨に濡れるのも楽し

    春の陽気に誘われて外出してみると、意外にも雨。今日は中央町(美里町)の3333段の石段に行って来ました。

    例年だとこの週末は桜が見所なのですが、今年は開花が遅くほとんど咲いていません。私は約1年ぶりに3千段の石段に行きましたが、前に比べて楽々でした。最近はランニングする暇もなく、体がなまっていたので心配でしたが、なんてことありませんでした。上りは曇りだったのですが、下りに入ってから雨が降って来ました。山ですから濡れると肌寒いのですが、階段で体を動かしていますから、雨もまた心地よいものです。

    そもそも、人には2種類あって、雨に濡れるのを極端に嫌う人と、濡れても気にしない人がいます。日本人の多くは濡れるのを嫌います。多分9割くらいはそうだと思います。天気予報では、今日は傘を持って行ってくださいとか、そんなアドバイスをしますが、私にとっては「なんておせっかいな」と、とても違和感を感じます。天気予報は天気を予報してくれればいいのであって、濡れないように傘を用意するかどうかは個人の判断だからです。それを、みんなが濡れないほうがいいでしょう、と思っているのは放送局の思い込みです。外国では傘を使う人は少なく、レインコートをよく使います。レインコートといっても、高校生が自転車通学に使うようなやつやコンビニに売ってある透明のポンチョみたいなやつではありません。登山用品店やスポーツ用品店にあるようなかっこいいレインコートです、ウインドブレーカーにも使えるし、普段使いできるやつです。こういうレインコートを着て雨に濡れながら歩いてみると、人間も自然に帰ったようで本能が目覚めるのではないかと思います。暖かくなってきたので、雨に濡れてみるのも楽しいですよ。

  • いじめは見苦しい

    テレビをつけると一日中森友問題をやっていますね。国会でもこの話題ばかり。テロのこととか、北朝鮮のミサイル問題とか、韓国の問題など日本を取り巻く世界はとても不安定で話し合わないといけないことはたくさんあるはずなのに、みんな足の引っ張り合いばかりやっています。いじめにしか見えません。見ていて見苦しいと思います。結局みんな国政より首相の揚げ足取りの方に一生懸命です。

    こういう大人のいじめはきっと日本中あちこちで起こっていると思います。会社のために一生懸命働いてきたのに、みんな理解してくれない、きちんと評価してくれないと言って、私のクリニックに来ます。普通の人なら鬱になってしまいます。そう考えると政治家は強いですね。よく耐えられると思います。

    鬱になってしまった患者さんがよくいうのは、自分は強いと思っていた、まさか自分が鬱になるとは・・・。そう、鬱になるかどうかは心の強い弱いではないのです。風邪みたいに突然やって来ます。そして、かかってしまったらなかなか自力では治りません。誰かに相談するのが一番です。一人で悩まないでください。薬もあります。落ち込んだ心を持ち上げるには薬を使った方が早く治ります。風邪の治療と同じです。周りの同僚が鬱になったときは励まさないで見守ってあげてください。鬱の人は「頑張れ!」と言われるのが一番辛いのです。

  • くまもと森都総合病院のお披露目

    くまもと森都総合病院の移転先の新病院がお披露目になったので、見学に行ってきました。熊本県立劇場向かい(もとJT:専売公社あと)です。4月1日から新しい病院での診療が始まります。

    広い敷地に、堂々大きな建物です。今まで新屋敷の狭い土地で増築に増築を重ねて複雑な形をしていたくまもと森都総合病院ですが、相当設備投資をしてリニューアルするようです。駐車スペースも十分ありそうです。楽しみです。森都総合病院は以前は逓信病院、NNT病院と名前が変わり今に至っています。熊本地震で建物がかなり被災してしまいました。私も8年ほど前に循環器の常勤医として勤務し、そのあと7年ほど漢方外来を担当しています。今もここで週に1回外来をしているのですが、残念ながらこの三月末で終わりになります。自分のクリニックが忙しく、手が離せなくなってきたためです。今まで森都総合病院でみていた患者さんにはご迷惑をおかけします。

    写真は新病院の外観です。本当に大きいです。これから月末にかけて引っ越し作業はさぞ大変でしょうが、いい病院になることを期待します。

  • 人生の楽園〜その後

    毎週土曜日の18時から「人生の楽園」という番組があります。早期退職して夢の田舎暮らしをする、といったことを実現した家族の紹介です。ちょっとしたドキュメンタリーで、夢を追う姿、その夢が実現したところを見るのは楽しいものです。

    多いのが、都会から田舎に移住して、畑をする、ペンションを経営する、そば打ち職人になる、喫茶店やレストランを経営する、などなどです。みなさん退職金を叩いて夢を実現しています。みていて「いいなー、大自然の中で好きなことができて」と思います。

    つい最近、この「人生の楽園」に出演した人たちのその後がどうなっているかの調査がネットに出ていました。なんと、いまも夢の生活を継続しているのは半数にも満たないそうです。結局、大半のケースは道楽であり、採算ベースではなかったり、仕事がうまくいかなかったり、田舎になじめず都会に戻ったりしているそうです。やはり、見ず知らずの田舎で暮らすには相当の覚悟がいるようです。昔からの夢だから、というだけでは考えが甘いということのようです。

    別の統計ですが、飲食店の起業でつぶれにくいのは寿司屋、つぶれやすいのはラーメン屋だそうです。起業までにかかる修行の年数、経験、覚悟、といった違いでしょう。簡単に起業できる仕事は競争も厳しく現実は甘くないということのようです。