むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 寒いと血圧が上がる

    このところの冷え込みで血圧が上がっている患者さんが多く見られます。頭痛がしたりすればこれは大変だと気が付きますが、自覚症状がないと、まあいいか、というふうに軽く考えがちです。よくあるのが、さっき駐車場から歩いてきたばかりだから、とか自転車に乗ったから、とかいろんな言い訳が出てきます。もしかしたら本当にそのために血圧が上がっているのかもしれませんが、理由はともあれ上がっている事実は事実です。その後、例えば暖かい部屋で10分ぐらいリラックスして下がってくればいいのですが、いつまでたっても下がらないようならやっぱり問題です。

    私がよくするのは、夏と冬で血圧の薬の強さを調整することです。冬になれば上がってしまう患者さんが多いので、冬から春にかけて少し強めにしておいて、春から夏には軽くするのです。一方、いつもはそれほど変わらない値なのに、時々ぽんと血圧が上がる人がいます。前日に塩辛いものを食べたとか、よく眠れなかったとか、ストレスがあるようなら、日によって急に上がってもおかしくありません。そういう日だけ、少し降圧剤を追加してちゃんと下げておくというやり方もしています。こういうこまめな対応は、患者さんが家庭血圧をきちんと測っているときのみできることです。

    問題なのは、血圧の薬を60日分のように長期に持ち帰っているのに、家庭ではまったく血圧を測っていない人です。2ヶ月もあれば、季節が変わることもありますから、同じ薬を飲み続けていたら血圧が理想の値から外れていく場合があります。調整しないといけないのにデータがないとできません。血圧の薬を飲んでいる皆さんに是非お願いしたいのは、家庭血圧を測ってメモしておきましょうということ。血圧手帳に記録するのもいいし、アプリに記録しておくのもいいでしょう。

    さて、話は変わりますが、昨年末に銀座通りに「鳥貴族」がオープンしました。最初は長蛇の列で入れませんでしたが、2ヶ月ほどたち今日は初トライです。一人だったのでカウンターにすぐ座れました。全品370円です!もちろん焼き鳥がメインのお店です。カウンターの端末から注文します。どの焼き鳥もボリュームたっぷりで絶品でした。そして、とても感心したのが、塩味が薄めだったこと。多くの焼き鳥店は塩やタレをバンバンかけてありますが、鳥貴族は薄い塩味でヘルシー。そして、塩味は薄くし、肉そのものの味わいで勝負です。お気に入りの店がまた増えました。

  • 発汗を治療する方法

    漢方を専門にしていると、汗が困ると言う相談がたくさん来ます。一番多いのは更年期の発汗です。こんなに寒いのに自分だけカーッと暑くなって発汗する。首から下は逆に冷えていて寒熱が錯雑した状態にあります。こういう相談のときは加味逍遙散が考えられますが、産婦人科や内科の主治医の先生がこの処方を出されたけど、治らないと言って私のところに来られる方が多いのが現状です。そのような場合、女神散という処方を出します。多くはこれで解決しますが、まだ治らないというときは温清飲を使ってみたり、女神散に温清飲を合わせてみたりと工夫します。

    次に多いのは多汗症の相談です。手汗、脇汗、額からポタポタ汗が落ちてしまうなど。こういう症状はやはり夏のほうが多いので、今は少ない時期です。防已黄耆湯を使うことが多いです。精神的な緊張が症状を悪化させる場合、柴胡加竜骨牡蛎湯などを併用することもあります。体が弱く皮膚の毛穴の締りが悪くて汗をコントロールできないような場合は、補中益気湯や黄耆建中湯などで気を補って治療します。

    3つ目に多いのは寝汗です。寝ているときだけびっしょりと汗をかくというもので、夜に何度も下着を変えないと寒くなる。寝汗の原因は体力低下のことが多く、この時期だとインフルエンザやコロナにかかったあとしばらく体力が十分回復しきれずに寝汗が出ることがあります。体力の回復に朝鮮人参を含む十全大補湯、人参養栄湯などが有効です。また、風邪などの病後の場合は柴胡桂枝乾姜湯がよく効きます。

    実は私も昨夜、いつもと同じくらい軽く暖房を入れた寝室で、いつもどおりの布団で寝ていたのに、深夜暑くて暑くて汗が出て来ました。これって寝汗?初めてでした。パジャマが湿っぽくて気持ち悪いので着替えました。その後しばらくしたら今度は足がつって、あまりの痛さに冷や汗が出ました。深夜に2種類の汗が出た珍しい体験でした。

  • ミトコンドリアが元気の源

    寒いですね。こんな日にチョコザップに行っても誰もいないかも、と思ったら、大勢いてびっくりです。もともとあまり広くないのに、人がたくさん運動している。なんでだろうと思ったのですが、おそらく熊本城マラソンが近いからではないかと思います。残すところあと10日です。私はマラソンはやめて、走っても5キロまでにしていますが、フルマラソンに出る人は今最後のコンディションを整える大事なときです。走りすぎると膝など故障してしまいますが、怠けるとスタミナが低下します。最後の最後は、程よくいい状態を維持することと、風邪を引いたりしないようにすることが大切だと思います。

    長距離を走り続けるには、筋肉のミトコンドリアがATPというエネルギーを効率よく産生しないといけません。そのためにはNAD(ナイアシン:ビタミンB3)、FAD(ビタミンB2)、チアミン(ビタミンB1)、鉄などが必要です。また、ミトコンドリアでエネルギー(ATP)産生をする際に活性酸素ができてしまうので、それを消去するビタミンC、ビタミンEなども重要です。こういった生化学的な理屈を臨床に応用したのが私の取り組んでいる分子栄養学です。

    コロナ後遺症で倦怠感が強い人も、ミトコンドリアがダメージを受けたのだろうと考えています。デルタ株頃までは後遺症も酷かったので、最初の頃にかかった人の後遺症が当院では未だに治らず通院されています。その中で、一人元気になった方がおられます。最初は寝たきりに近く、車椅子で来院していましたが、次第に歩けるようになり、今年ついに結婚される事になりました♡。何が治療に効いたのか?他の患者さんにも漢方は同じように出していたのですが、この方は東京のコロナ後遺症外来で有名なヒラハタクリニックの診察も受けておられて、当院の薬以外にもたくさん薬が入っていました。ほとんどは珍しいものではなかったのですが、保険外で5-ALAとNMNも飲まれていました。この2つはミトコンドリアに栄養を入れて活性化させる大事な物質です。数年前まで1ヶ月分が5~10万という世界で、庶民には手が出ませんでしたが、先日ダイソーにNMNが20日分100円で売ってありました。びっくりして試しに買ってみましたが、飲んでもなんの変化もない。いろいろ調べてみたら、最近はちゃんとしたサプリでも30日分で5000円ぐらいで入手できるようになっています。そして、ダイソーのNMN1粒には5000円のサプリの1粒の100分の1くらいしか成分が入っていないことがわかりました。これじゃ効かないだろう、と思い、5000円ぐらいするNMNと5-ALAを注文してみました。私が飲んで効果を実感したらコロナ後遺症の患者さんに勧めたいと思います。

  • 訪問診療と往診についてのご説明

    当院は開院して8年が経ち、患者さんにお配りしている診察券の番号も2万を超えました。長年通院していただいている方々も、8年の間に足腰が弱くなったり、車の免許を返納して通院が難しくなったり、在宅酸素が必要になったりと、それぞれ加齢に伴う変化が出てきています。それに伴い、自宅まで往診してもらえないかというお問い合わせも頻繁にいただくようになりました。

    当院では昼休みの時間を少し長めに確保し、その間に私と看護師のペアで訪問診療を行っています。訪問先の多くは近隣の老人ホームやグループホームなどの高齢者施設ですが、個人宅への訪問もいくつか対応しています。

    訪問診療と往診の違いについて、ご存じない方もいらっしゃると思いますので、ここで説明しておきます。往診は、体調が悪く来院できないため、診察に来てほしいという依頼を受けて行うものです。これはあくまで臨時の対応であり、定期的・長期的に行うものではありません。一方、訪問診療は、体調に関わらず月に2回程度の定期訪問を行い、血圧や健康状態のチェック、処方などをする制度です。多くの場合、介護保険の申請を済ませ、要介護認定を受けた方が対象となりますが、必要に応じて介護認定のない方への訪問診療も可能です。訪問診療を利用するには契約書の作成が必要となり、本人が認知症や寝たきりで手続きできない場合は、ご家族が代わりに契約することも可能です。

    まれに、これまでまったく通院歴のない方から往診の依頼を受けることがありますが、患者さんの病歴や現在の健康状態が分からないと、往診しても適切な診断や対応が難しいため、少なくとも数カ月は通院していろんな検査をさせていただきたいと思います。長年通院されている方であれば、持病や治療歴の情報があるため、できる限り対応したいと考えています。ただし、現在1日10件ほど訪問診療を行っており、追加の臨時往診を受ける余裕があまりありません。しかし、ご近所であれば調整が可能な場合もありますし、その日の訪問診療のルートに近い場合は対応できることもあります。まずはご相談いただければと思います。

    少しだけ雪が積もりました

  • 雪が降りました

    天気予報通り雪となりました。朝6時半頃に出勤したところ、あたりは吹雪のように降っていました。この調子だと積もるかも、と思いましたが、昼は日差しも出てきて積もることはありませんでした。あと数日は雪が降りやすい天気だとのことで、注意が必要です。天気図を見ると西高東低の冬型ですが、幸い低気圧が近くにはないので、それほど心配ないのではないかと思います。本当に大雪が降るときは、日本列島の南に低気圧が通過するときです。

    冷えてくるとよくあるのがしもやけです。もともと冷え性の人は、毎年この時期にしもやけになることでしょう。最近来院された方で、膠原病と診断されている人の手指も、血行が悪くてとても冷たくなっていました。このような冷えに対して、西洋薬ではユベラなどのビタミン剤を使いますが、さほど効果があるとは思えません。漢方では、「当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)」という長い名前の処方がよく効きます。その他にも、「当帰芍薬散加附子(とうきしゃくやくさんかぶし)」や「十全大補湯加附子(じゅうぜんたいほとうかぶし)」という処方を使います。附子というのはトリカブトのことで、そのまま使うと猛毒ですが、漢方では解毒したものを使用します。附子は鎮痛効果と冷えを取る効果に優れており、その量を調節して加えるのが漢方医の腕の見せ所となります。

    昨晩は冷えていたので、この冬初めて寝袋を出しました。ベッドの上に寝袋をセットして、その上に布団をかけて寝ます。私の使う寝袋はアルミの繊維が織り込まれており、体から発せられる赤外線を跳ね返して保温してくれる作用があります。朝起きた時は、なぜか布団がずれ落ちていて、ベッドの上に寝袋ひとつで寝ていました。羽布団は軽くて暖かく、もちろん最高ですが、こういう技術で保温できる寝具は、動物の羽を使わなくても十分な暖かさが得られるので、動物愛護の観点からもいいですね。

    看板の下にちょっとだけ雪が残っています