むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 新人研修

    私の往診先の老人ホームでは、新人研修が始まっています。看護職、介護職、事務職などいろいろあると思いますが、新人研修では専門は関係なしにみんなでいろんな部署を体験します。掃除や厨房も体験します。研修しているうちに同期のみんなのつながりができて、助け合いの精神やコミニュケーションの大切さを学びます。

    また、自分の専門と関係ない職種も体験することで相手の立場になって考えることができるようになります。看護師が、介護士にどういう風に仕事を頼めばいいかとか、事務職が看護職のどこに無駄や非効率的な働き方があるのかとか、体験を通して知ることができます。こういった体験は、その後の専門職に進む時に本当に役にたつと思います。

    当院は職員数も10人足らずでみんなコミニュケーションもよく問題ないと思うのですが、お互いの職種をできる範囲でカバーできればと思っています。例えば。看護師さんも受付の手伝いができたり、受付も問診をとったり電子カルテの入力を手伝ったりという具合です。

    専門職は国家資格でもあり、仕事の範囲には規制がありますが、できる範囲でお互いをカバーできれば仕事はもっとやりやすくなるし、効率的になると思います。

  • 痛風の治療

    足の親指の付け根が腫れて痛む病気に「痛風」があります。ぶつけたり足を踏まれたりした場合は別の病態かもしれませんが、何の覚えもないのに足の指の付け根が腫れて痛い場合は痛風の可能性が高いです。たいていの場合、赤く熱を持ったように腫れています。歩くのも困難なくらい痛みます。痛風という名前の通り、何の前触れもなく痛みが風のようにやってきます。

    痛風は基礎疾患として高尿酸血症があります。健診などで尿酸が高いと言われて治療せずに数年放置した結果痛風を発症します。以前は肉の食べ過ぎと言われていましたが、実際にはお酒の影響の方が多いみたいです。尿酸はプリン体から合成されるため、ビールにプリン体ゼロという商品がありますが、アルコールを代謝する際に尿酸ができるので、結局プリン体とは関係なくワインや日本酒でも尿酸は上がります。従って、宴会などで深酒をした後に激痛が始まることが多いようです。

    当クリニックでは尿酸の値は採血して10分ほどででますから、痛風かどうかはすぐに診断がつきます。ただ、尿酸が高くても尿酸を下げる治療は足の痛みが落ち着いてからする方がいいようです。慌てて尿酸を下げると、痛風の痛みがひどくなることが知られているからです。また、当クリニックでは腫れている病変部分に針治療をすることで、痛みを軽くする治療をしています。針が嫌な場合、シール状になったごく小さな針をエレキバンのように病変に貼り付ける治療も行っています。

  • 見上げれば満月

    桜が満開というのに毎日雨が続いて花見ができません。今日はやっと雨も上がり、犬の散歩をしながら夜空を見上げれば、満月です。私は小さい頃から夜空の月を見るのが好きでした。小さい頃はただ単に満月はなんて綺麗なんだろうと思っていました。そして、アメリカに留学中は、この同じ満月を日本の両親も見上げているかもしれないと遠く日本に想いを馳せつつ見上げていました。

    ウミガメは満月の夜に卵を産むとか、そのほか自然界のあらゆるものは月の周期に影響を受けています。私たち人間も例外ではないと思います。また、飛行機事故や大地震も満月や新月の日に多いことが統計的にわかっています。私はそういうことを随分前から意識していました。そしてあの熊本地震から今週末で1年となります。あの日の夜は満月ではありませんでした。なので、私としては全く予想していない夜でした。

    思い起こせば、激動の一年でした。いろんなことがありすぎて、一言では言い表せませんが今もあちこちに爪痕が残っているので夢や幻でなく現実なのです。時間しか解決してくれませんが、遅々としてあらゆるものが解決していないような気がして気が沈むことも多いと思います。しかし、気づかないうちに周りは確実に変化しています。今年も綺麗な桜が咲いたように、新しい明日に向かって進んでいます。

  • 磯野波平54歳

    サザエさんの連載が始まった昭和20年代は人生60年と言われていた時代です。波平は54歳だそうです。当時の会社員は55歳が定年だったそうなので、波平は定年まであと1年、定年後の人生がだいたい5−6年だったようです。世界の長寿国となった今の日本では考えられないですね。

    ちなみにマスオさんが28歳、サザエさんが24歳です。

    https://matome.naver.jp/odai/2133552286445023101

    これを人生80年(男性81歳、女性87歳)の現代に置き換えるならば、定年は75歳でもいいということになります。そうすれば、老後の心配はありません。75歳までみんな働けば年金問題も解決するし、定年が遅くなればそれだけ現役で働くので認知症になる人も減ると思われます。長寿(長生き)社会というのはそういうものだと思います。あまり若くして定年してしまうと、その後がきついと思うのです。ということで、人生長いのだから、突っ走らないで健康でゆっくりと現役で働きましょう。そのためには、血圧と血糖の管理は怠らないようにしたいものです。

    大雨でしたが、なんとかまだ満開の状態をキープしています。夜桜を撮ってみました。露出時間6秒。

  • 準備のための一生

    最近ネットで見た記事がとても印象的だったので、書かせていただきます。ネタ元がどこだったか覚えていません。すいません。

    私たち日本人は、一生「準備」「準備」で過ごしています。生まれてしばらくすると保育園に入る準備が始まります。間も無く小学校入学の準備。小学校に入ると公文式などに行き始めて、早い人では中学入試の準備が始まります。中学校に入ると3年しかありませんからあっという間に高校受験の準備。そして大学入試の準備。卒論の準備。就活の準備と続きます。就職してからは転勤や昇進試験などの準備が何年おきかにやってきます。そうこうしているうちに、早期退職の募集などがあり、退職した後に再雇用されるか引退するかなどの準備があります。

    現役を引退したら準備は終わりかと思えばそうではなくて、老後の生活の準備をしたり、お墓の準備をしたり、気が回る人は葬儀の準備(打ち合わせ)や財産分与の遺言書の準備など、いつまでたっても準備準備で一生終えます。最後に周りの人から言われる言葉が、「人生これからという時に、本当に残念です」という結末。

    やはり日本人は画一的な価値観の元、みんなが同じでないと浮いてしまって、自分の好きなように生きるのが下手なようです。今を楽しむ、アリとキリギリスの童話のキリギリスのような生き方もいいんだと肯定すべきだと思います。