むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 頭痛の話

    頭痛はなかなか耐えられないものです。仕事や勉強にも差し支えます。偏頭痛では気分が悪くて吐いてしまうこともあります。時々(例えば風邪をひいたときに)出るような頭痛だと、イブのような頭痛薬でとりあえずやり過ごせばなんとかなりますが、週に何度も起こるような慢性頭痛となるとかなり厄介です。

    頭痛にはいくつかの種類があります。偏頭痛、緊張型頭痛、群発性頭痛などが一般的です。それ以外には脳梗塞や脳出血、くも膜下出血のような重篤な疾患に伴う頭痛もあります。また、今の季節に多いのが高血圧からくる頭痛です。頭痛があまりにひどいとCTやMRIを撮ってもらおうと思って病院を探すことが多いと思いますが、実際にMRIなどで診断がつくのは脳梗塞や脳出血、脳腫瘍といった病気で、一般的な頭痛に関しては画像で診断するというより画像で重篤な疾患がないことを確認するということになります。最終的には問診と診察で大体の診断はつきます。

    一般的な鎮痛剤でもある程度頭痛の治療はできますが、頭痛の種類によって治療方針が若干異なります。最近は偏頭痛に対してよく効く特効薬もありますが、実際には頭痛が起こってから飲む薬よりも、頭痛が起こりにくくする予防的な薬の方がいいと思います。先日当院を受診された学生さんは、頭の中で石ころが弾けるような頭痛が週に2−3日あるということで、学校に行っても早退する毎日だったそうですが、予防薬を飲み始めたら1週間後にはすでに頭痛薬を全く飲まないで済んでいるというくらい良くなった人がいます。また、鎮痛剤の使いすぎで逆に頭痛が起こってしまう薬物乱用型の頭痛というものがありますから、予防薬で鎮痛剤を断ち切ることができれば劇的に改善する場合があります。

    東京ではもうこんなに咲いている所がありました。