むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 人生100年時代をどう過ごすか

    今、勝間和代さんの著書『勝間式ロジカル不老長寿』を読んでいます。

    冒頭に書かれているのが、現在の年金システムは「人生80年」を前提に設計されているということです。年金の受給開始時期を早めるか遅らせるかは選択できますが、損得の分岐点を計算すると80歳あたりで同額になるよう設定されているようで、私もかねてからそうではないかと感じていました。

    しかし現実は「人生100年時代」。 大きな持病がなければ、90代後半、あるいは100歳まで生きることが珍しくない世の中です。そうなると、真っ先に直面するのが「お金」と「時間の使い方」という大きな壁です。

    60歳からの「40年」をどう生きるか

    60歳で定年を迎えたとしても、その先にはまだ40年近い歳月が横たわっています。 収入が激減したまま、年金だけでやりくりする生活は、ともすれば「守り」一辺倒の寂しい老後になりかねません。

    豊かな老後を送るためには、体が動く限りは何らかの形で社会と関わり、収入を得ることが大切です。「誰かの役に立っている」という手応えは、何よりの健康の源であり、心の若さを保つ秘訣でもあります。

    50歳を過ぎたら、この「長寿のリスク」に気づき、早めに準備を始める。こうした読書を通じて将来をシミュレーションしておくことは、現代を生きる私たちにとって必須の教養と言えるでしょう。

    私の周りでも、諸先輩の開業医の方々は70代、80代でも現役バリバリで診察を続けておられます。そのバイタリティには敬服するばかりですが、一方で「仕事だけで人生が終わってしまうのではないか」という一抹の不安を覚えることもあります。

    旅行に出かけたり、新しい趣味に没頭したりするには、相応の「気力」と「体力」が必要です。これらは年齢とともに少しずつ、しかし確実に億劫になっていくものです。

    もし長年の夢があるのなら、心身ともにエネルギーが満ちている60歳から70歳の間に、本気で取り組むべきではないか。そのためには、仕事を誰かに分担したりして、少しずつ自分の時間を確保する工夫も必要になってくるでしょう。

    ……と、頭では分かっているのですが。 根っからの「働きバチ」である私は、なかなか人に仕事を任せることができず、結局フルパワーで働いてしまいそうです(笑)。