むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 葛根湯医者

    大阪大学の坂口教授が「制御性T細胞」の発見でノーベル賞を受賞しました。私は大学を卒業して最初の数年、血液内科に所属しており、当時の教授が成人T細胞白血病(ATL)の発見者である高月先生でした。驚くほど聡明な先生で、このATLの研究からAIDSが発見され、この分野の先駆けとなったという意味では、高月先生もノーベル賞候補に挙がっていたことがありました。残念ながら高月先生はすでに他界されましたが、ご存命であれば、ノーベル賞を受賞されていたかもしれません。

    そんな中、今日の熊日新聞1面には「木原稔氏官房長官」の記事がトップにあり、ノーベル賞の記事は隅に追いやられていました。熊日新聞すごいですね。忖度でしょうか。

    夜空を見上げると、昨日が中秋の名月、今日は満月とのことで、美しい月を拝むことができました。しかし、だんだん雲が多くなり、満月はその姿を消してしまいました。それでも、見ることができてラッキーでした。数日前の朝5時頃に夜空を見上げたら、星がすごくきれいで、空気が澄んでキラキラと輝いていました。秋の訪れを感じつつも、いまだに驚くほど暑い日が続いています。日中は真夏のような日差しで、帰宅時には日が暮れた後でも気温が30℃を超えていました。いつまで猛暑が続くのでしょうか。

    このような気温の変化により、血圧が上がったり、頭痛やめまいがひどくなったりする患者さんが後を絶ちません。体調不良を引き起こす原因になっているようです。洋服の調整やエアコンの設定など、こまめに調整することが必要な時期です。また、喘息や秋の花粉症が出ている方もいるので、体調管理には十分ご注意ください。

    ところで、落語に「葛根湯医者」という話があるのをご存知ですか? 風邪をひいたと言えば、これを飲んどけと葛根湯を処方する。頭が痛いと言っても、肩が凝ると言っても、お腹を壊したと言っても、どんな時でも「これを飲んでおけ」と葛根湯を出す。ちょっと聞くと、ヤブ医者のようですが、実はこれが漢方薬の無限のポテンシャルを表しているのです。

    西洋薬と異なり、漢方は治療目的が多岐にわたり、1つの処方がさまざまな疾患を治す力を持っています。私はよく苓桂朮甘湯や補中益気湯を使いますが、この2剤を合わせて使うと、まさに神秘的な効果を発揮します。今度、東方医学研修会という勉強会で、そのことについて発表しようと思っています。

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